日が沈み、暗闇が訪れる。
貴方達は大学部の食堂に集まっていた。

「ほっほーう、これはこれは随分面白い真相が集まったものだね!!
あとは、あかずの間と七つ目の噂のみということか。
知ることの出来ない噂…うーん、実に興味深いっ!!」

二郎は皆の報告に耳を傾けながら、一人興奮したように立ち上がり演技じみた動きをみせていた。
その話を遮る、、というよりは完全に無視したようにそっとと手を上げて口を開いたのは七恵だった。

「あ、あの…私、トイレの噂を聞いたことがある気がするんです…もう少しで思い出せそうなので…女子トイレに行ってもいいでしょうか…?」

そういうと、皆の視線に気恥ずかしそうに「お願いします」とポツリ付け加え再び黙ってしまった。

窓の外は暗いものの、電灯の明かりの周りにはやはり紫の霧が漂っているのがみえる。
降り続く雨はいっそう強くなり、激しく打ちつける音が響いている。
天気の所為か、霧の所為か…出所の分からない不安が胸をざわつかせることだろう…。
最終更新:2015年07月03日 23:33