第六階層・試練の階層
「これは…」
「大和!?まさか現実か!?」
―落ち着くがいい。あくまでもこの大和はアドラメレクにコピーされたもの。そして、ここにいる住人も全てコピーされた存在である―
柳茜を除く皆が、エストレアの作り出した鏡に映る光景に目を奪われる。
大和が映り、次に飛鳥、出雲と映像は変わって行った。
「まさか飛鳥もあるなんて…」
「い、出雲もですよ!妹もいるのかな…」
―大きく分けて、4つにこの階層は分かれている。出雲、飛鳥、大和A、大和Bの4つにな。好きな所から向かっても構わん―
そういうとエストレアは今まで3度、貴方達と戦ってきたせいか疲れたように目を閉じる。
―私は少し休ませてもらう―
こうして、6層攻略が始まった。
始祖の悪魔マザー・マッドマン撃破
始祖の悪魔であり、この6層の番人であったマザー・マッドマンを倒した貴方達。
一旦拠点に戻ると、そこには異様な光景が待っていた。
「半!!うおおおおおおおおおおおなんで丁なんだよおおおおおおお!」
「ふぉふぉふぉ、まだまだ青いのう」
「28回連続でハズレ…いい加減ロノウィ大老にズルされてるって気づこうな、兄者」
なんと五大悪魔の一体でもあり、始祖の悪魔でもあるはずのロノウィが、マザー・マッドマンの息子達であるファニー・マッドマンとクレイ・マッドマン達と色々なゲームで遊んでいたのだ。
それらは全てロノウィの圧勝(ズル有り)で、賭け事をしていたのか、天瀬麻衣の隠し撮り写真や、鬼ヶ原空を攻略キャラとした恋愛ゲーム等をはじめとした、ファニー・マッドマンの力作やお宝が次々にロノウィに没収されていく。
しかも当のロノウィは興味ないようで、それらアイテムを乱雑に異次元へと、どうでも良さそうに放り投げているのだ。
帰ってきた貴方達に気づき、久しぶりに目を醒ましたエストレアは柳茜へと尋ねた。
―悪魔、増えてるんだが―
その後、エストレアは彼らを視界に入れた瞬間に攻撃という名の抹殺を行うようになってしまったのは、また別の話。
(しかしクレイはうまく立ち回るという名のファニーを犠牲に、そのファニーはドM体質のため、最近エストレアの抹殺が快感に変わっているという変態だったという余談)
≪ツヅク≫
最終更新:2016年03月11日 22:53