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地域概要

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依頼内容

NPC紹介

報酬

第一回リアクション結果

第二回リアクション結果

第三回リアクション結果

第四回(後編第一回)リアクション結果

第五回(イベントチャット)簡易概要

第六回(後編第二回)リアクション結果

最終ポイント結果



イベントチャット編オープニング


漣島に向かう船の中。
そこにはたくさんのハンターと飛鳥の軍人も数名存在していた。
前回飛鳥軍は軍船で訪れていたため、島の住民のクレームが多く今回は飛鳥のメロウ、大和の蒼を経由する定期船に乗ってやってきていた。
依頼主である神崎信の依頼の強制中断により、3月上旬に漣島から離れて数週間。
どうやら飛鳥海域に栄命島の遺跡の一部が重なっていたようで、ハンター達が領海侵犯を行っていることだった。
そのため神崎は宰相代理の紫苑ミカゲと会談し、交渉するために飛鳥軍とハンター、両方の勢力は漣島から離れる事を余儀なくされた。

美澄「今回はよろしくな?大和のハンターちゃん」

美澄、と言う髭面の大男が貴方達に挨拶をする。
そして、次に美形の海江田という男が、貴方達に言った。

海江田「我々の邪魔をしなければ、こちらも特に君達の動きに意見をするつもりはない」

それはまるで、逆に彼らの動きにも意見をするな、と言っているようだった。
他にも飛鳥軍人は多数いたが、全員軍服ではなくYシャツやタンクトップといったラフな格好できている。
そして何より、3月31日。
前回より大分時間が経過し、漣島を取り巻く環境も変わっている事に危惧しつつ、貴方達は久しぶりに見る漣島を見つめるのだった。


後編オープニング


海上。飛鳥の軍船の甲板に、一人の女が立っていた。
潮風を感じながら、不敵な笑みを浮かべるその女に、側近と思われる一人の男が声をかける。

側近の男「紫音閣下、もうすぐ漣島に到着します」
紫音と呼ばれた女「そうか。久しぶりだな、漣島は。私が軍籍だった頃以来か」
側近の男「はっ、おそらくは」
紫音「海江田、美澄は?」
海江田と呼ばれた側近の男「船倉で寝ています」
紫音「そうか。ふふ、叩き起こしてこい」
海江田「了解です」

海江田がその場を離れ、再び一人になる紫音。
含むような笑いを浮かべながら、見えてきた島を眺める。

紫音「漣島。今度こそ我が飛鳥帝国の物にしてくれよう」


第二回目の漣島の調査。
西の山脈、ラウム山脈の調査を終えた貴方達は、再度こちらの調査を開始した。
元々ラウム山脈と同時に依頼されていた内容ではあったが、こちらは後回しになり、結局春休みに差し掛かる3月下旬の開始となってしまった。
今度の同行者は、ハンターはいつものメンバーくらいで、後は見かけない。
後続の船で来る者もいるみたいだが、前回いたメンバーの喜屋武健と美馬小恋は後続、鎮守由衛は不明で、水鏡流星は不参加という事だった。
もちろん、小此木剛毅をはじめとしたベテランハンターも今回は誰も同行しない。
皆別の依頼で忙しいのだ。
しかし、それとは別に意外な人物が今回は同行していた。

神崎「初対面の者もいるから挨拶をしておく。神崎信、宮廷魔術師をやっている。今度の依頼は、元々別の者が担当していたが、今回から私が担当となるから覚えておくように。
詳細は君達の方が知っているだろう、私からはとやかくは言うつもりはない。宿でじっくりと君達の報告を待つことにする」

こうして、2回目の調査が始まったのだった。


前編オープニング

<1>
美馬小恋(みまここ)「みてみてー!タケル、海だよ海ー!みどり色?あお?とにかくすごいねーっ!」
喜屋武健(きゃんたける)「こっこ、そんなに船から身を乗り出したら危ないよ~っ!」

蒼の港から南方、数十キロ先に漣島(さざなみしま)と呼ばれる島が存在する。
歴史上、何度も飛鳥と大和の領有権争いも起きていた、大和最南端の島だ。
長年飛鳥が領有権を主張していたが、飛鳥の後継者問題による内乱やヒース=ベルジェラック皇帝陛下の即位、そして大和との和平条約等により、現在は飛鳥の主張は沈静化し、大和の領土として安定している。
国家間の問題という事もあり、それまではハンターの介入が難しい地域と言われており、漣島近辺で活動しているハンターは僅か1人。
そのハンターも5年前に事故により引退し、それから暫く魔物の脅威に怯えていた時期もあったが、今年からハンターギルドの支部が飛鳥にもできた経緯もあり、領有権問題はうやむやになってはいるがハンターも派遣されるようになった。
そして、安全性もハンターにより確保された事によって、商人も多く訪れるようになった。

喜屋武「それだけ、漣島の資源が豊富とも言えるよね。サンゴに真珠もよく取れる地域だから」
美馬「へー、いーなー。わたしもほしーなー」
喜屋武「しゅ、出世払いで…。あ!水鏡先輩、お久しぶりです!」
美馬「あ~!ごまかした~!」
水鏡流星「よっ、タケル。相変わらずこっこちゃんとジャレてんのな」
美馬「りゅうせいだー。久しぶりー」
喜屋武「あ、先輩方もお疲れ様です」
水鏡「そういや皆は知らないんだったな。今回の道案内役で、新米ハンターの喜屋武健と、大学部1年の美馬小恋。ついでに知らない奴もいるだろうし、ついでに俺は水鏡流星。元神風学園の生徒で、今はハンターやってる」

貴方達と挨拶を交わすハンターの一人に、水鏡の存在もあった。
喜屋武の10年ぶりの帰郷よりも先に、島周辺の魔物掃討に来ていた経験が水鏡にはあるという。
そして、それ以前にも島の魔物退治の要請に応えた面子もちらほらと船に乗っている。
今回集められたハンター達の中に、島に関して詳しい者も同行しているようだ。
その中に、現在4名いると言われているAクラスハンターの小此木剛毅(おこのぎごうき)の姿もあった。
現在は蒼の特区所属のハンターで、強引な手段ではあるがいくつもの特区の魔物の討伐や、難事件を解決した男でもある。
彼は数名のハンターと連れ立っており、その中には砂金美作(さがねみまさか)もいた。

水鏡「おそらく、あそこが今回の本命ってところだな。よくない噂が多いが、今回同行したハンターの中では最強だろうよ」
喜屋武「小此木さん…。一体どういう方なんですか?その近くの人も」
水鏡「小此木剛毅、今は蒼の特区所属だからそこまで他のハンターとの衝突も少ないが、前に茜に所属してた時は、よく他のハンターと喧嘩してたぜ。自分本位の考えで、単独行動は当たり前。時には犯人確保のために繁華街で魔術をぶっぱなして、多くの怪我人を出すくらいだ。謹慎してるって聞いたが、最近になって出てきたのな」
美馬「わたしも聞いたことある~。評判よくないけど、実力だけはすごいって話だよね~。タケルも頑張って?」
喜屋武「ぼ、僕はただの道案内だってば」
水鏡「まあ『雷神』なんて呼ばれてるし、今回の調査には最適じゃねーの。近くにいると俺たちまで危ないくらいだぜ?」
喜屋武「あはは…やっぱり来るのやめればよかったな僕…」
美馬「そう落ち込まない落ち込まない。どうせ船の上でタケルは待機でしょー?…あ!島が見えたよ!」
喜屋武「はあ、何もなければいいけど…」

喜屋武は不安を胸に秘めながら、島へと貴方達ハンターと共に上陸した――。

<2>
島に上陸した貴方達は、まず村長の家へと向かった。
島の中央に位置し、港から真っ直ぐ歩いて10分くらいか。
中には髭がもじゃもじゃの老人が一人、椅子に座っている。

大城太平「ようこそおいでなすった、村長の大城太平(おおしろたいへい)じゃ。話は健から聞いておる」

大所帯のため、貴方達は家の中で立ち聞きする形をとる。
すまんの、と大城が呟いた後、話を始めた。

大城「港に船を何隻も用意しておる。それで遺跡の海上まで行くがよかろう。…よそ者が来ることは、村の皆にも知らせておる。なので村の中は好きに見ても構わん。しかし村の人間はよそ者が来るのを歓迎はせん。だからあまり村のことは詮索せんでもらいたい」

大城は、一枚の地図を持ってくる。
この村が書かれた地図だ。

大城「去年、宮廷の者が測量して調べた村の地図じゃ。必要な雑貨はここで揃えるがええ。くれぐれも、民家群に行き、余計な揉め事を起こさぬように。わしからは以上じゃ」

必要な物も、商店街で揃えるがよかろう、と地図を貴方達へと渡す。
最初からいなかったのか、小此木とその仲間の姿はない。
貴方達も村長の家から一人一人去っていく。
それに続こうと喜屋武が家を出ようとした時、大城に呼び止められた。

大城「健か、大きくなったな。村をお前の母さんと出たのは、お前がまだ8歳の頃だったか」
喜屋武「はい、ご無沙汰してます村長。…あ、こっこ今行く!すいません、また改めて伺いますので、積もる話はまた今度ということで…」
大城「ああ、それじゃあな…」

<3>
「てめえ舐めてんのか!」

村長の家から出て、少し港方面に戻ったところで大きな声が聞こえてくる。
村長の家から出れば嫌でも目に入るだろう。
頬を殴られ地べたに突っ伏す緑髪の少年と、小此木と一緒にいた男の一人が少年を睨みながら立っている。

ハンターの男「チッ、もう突っかかってくんなよクソガキ」

人目が多くなってきたこともあり、ハンターの男はバツが悪そうに集落の方へと早足で歩き去っていく。
頬を痛そうにしながら、少年は立ち上がると貴方達へと振り返り、呟いた。

少年「君達も気をつけなよ。この依頼、ただの調査以外の目的のハンターもいそうだぜ」

僕みたいになりたくなければね、と言わんばかりに口もとだけ笑いながら、彼も去っていく。
一部のハンターや神風学園生徒は、少年が鎮守由衛という事に気付くだろう。

水鏡「今いた男は、小此木と一緒につるんでた管野暢弘(すがのようこう)っていうCクラスハンターだ。一体鎮守と何を話してたんだろーな?」
喜屋武「…なんか色々ありそうですね…。とりあえず、一度僕は昔住んでいた家に戻ります。すぐ海上に向かいますか?だったらすぐ出れる準備をしとくので、いつでも声をかけてくださいね」
美馬「皆さん頑張ってください~」

長い長い、漣島での調査が幕を開けた――。
最終更新:2015年07月30日 04:41