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漁師の男「なんでぇ、兄ちゃん依頼を受けて来たわけじゃねぇのかい」
漁師の男はがっかりしながら、祠堂統へと言った。
ここに来たのは、どうやら彼一人だけのようで他の
ハンターは見当たらない。
漁師の男「さっき喜屋武のヤツと一緒に、兄ちゃんの仲間が海に出てったから、今度は俺っちの手伝いに来てくれたと思ったのによぉ~。
まぁ、しゃぁねぇわな~。シャバ漁行こうかと思ったのによぉ~俺っちだけじゃササロンしかとれねぇぞぉ~?」
統が他愛の無い話を振ると、落ち込んだまま漁師の男は準備のために網などを漁船へと積み込む。
さすがに統一人では、役にたてそうにないと漁師の男は判断したようだ。
シャバはこの近海に生息する白身の魚で、サバに似ているが味はシャケな紛らわしい魚のようだ。
そしてササロンという魚は、口と目の間が鋭く尖ったのが特徴の魚で、この魚の刺身が美味いらしい。
漁師の男「まあいいや、今日のところは俺っち一人で行ってくるぜ。兄ちゃん、いつでも手伝いたくなったら、仲間連れてきてもいいからな。へへ」
そう言って漁師の男は船の中へと乗り移った。
…。
その時、統は視線を感じたので振り返る。
漁師の男「お?どうした兄ちゃん、べっぴんちゃんでもいたか?まあこんなド田舎にべっぴんなんていねぇがよへっへへ」
もう一度振り返っても、もう視線は感じない。
統は漁師の男に別れを告げると港から立ち去った――。
祠堂統:HP550/MP125/OP10/状態:普通/依頼P:50
依頼P内わけ:
別チームが依頼達成(100p÷2=50)
合計:50p
最終更新:2014年12月31日 00:47