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宿酒場、民羽(みんう)。
娘と二人で切り盛りしている民羽六三郎(みわろくさぶろう)の店だ。
現在この場所にいるのは、数名の
ハンターのみ。
いつもの常連客等は、ハンターが利用するからと遠慮して来ないと六三郎は言うが、実際の所はよそ者を警戒しているせいで寄り付かないと言ってもいいのだろう。
水鏡「実際、俺も以前来た時はこんなもんだったぜ。その時は俺と数名のハンターで来たから、まだシカトされるだけで済んだんだけどな」
しかし、今回はかなりの大所帯だ。ざっと見ても20名近くはいるだろう。
そんなに大きな宿でもないので、結構部屋はギリギリと言ったところか、と水鏡流星は語る。
六三郎「お前たちが憎いわけではないんだ。…ただ、この集落の特性というか、なんというか…」
ちょうど新鮮な魚を使った料理を持ってきた店主、六三郎が申し訳なさそうに呟く。
聞かれていた事に、罰が悪そうに水鏡は愛想笑いをするが、既に遅かった。
話題を変えようと、水鏡は白神凪に話題を振る。
水鏡「…そういや凪、さっきからどうした?挙動不審だぞ」
そう聞かれた凪は、先ほど揉めていたハンター達について尋ねる。
水鏡「あー…あいつらならとっくに出てったよ。でも栄命島に行ったようには…港に行ったようには見えなかったな。鎮守もどっかに行ったみたいだぜ?
…行き先まではさすがに知らねーよ。でもそういや一人、ここにいたか」
言い方的に、小此木剛毅と一緒にいたハンターだろう。
小此木、砂金、菅野ともう一人。中でも小此木はAクラスハンターという事もあり、目立つ存在だ。
水鏡「埠洋次(はとばようじ)。蒼のハンターで、あんまり詳しくは知らないんだが…そいつは前回、俺と一緒に来てたハンターの一人だな。そういやさっきからずっと部屋から出てこないで、何をしてるんだか」
コーヒーを飲みつつ、凪の質問は一旦区切る。
次に月宮香蓮の話に移る。
水鏡「あー、観光スポット?ここにそんな場所あったっけか…」
六三郎「三段岬だ。観光客ならそこに行く」
水鏡「…ってちょっと待てよ!あんたそこって…」
六三郎「…」
水鏡「…~~っ。俺はあんまりオススメしないスよ?」
何か知っているらしかったが、それ以上は六三郎だけでなく、水鏡も口を閉ざした。
おそらく彼らに聞くより、行った方がはやいのだろう。
最後に、向坂維胡琉の話題に移る。
失踪した恋人についてだ。
依頼主に話を聞こうとした維胡琉だったが、村長に呼び出してもらったが来ない。
水鏡「バックレられたっすねそりゃ。でもなんつーか、前以上によそ者嫌いになってる感じはするな。まあ、失踪事件があったから尚更なんだろうけど…」
?「お父さーん!今日の夕飯何にするの?わたし買い物いってくるけど」
と、ちょうど2階から降りてきた民羽六三郎の娘、柑奈(かんな)が、貴方達に気づき作り笑顔を向ける。
水鏡「あ、そういやあの子…」
その時、水鏡が何かに気づいたようで、柑奈を貴方達がいる席へと呼ぶ。
水鏡「君、ちょっといいか?」
柑奈「え…あ、あなた…!わたしは何も知りません!」
水鏡が声をかけるなり、すぐに走り去っていく柑奈。
水鏡「…いや、前回もこの宿利用したからさ、あの子と話もしたから色々聞けるかと思ったんだよ…。別に俺が何かしたってわけじゃ…。でも、あの子の反応あからさますぎるな。絶対なんかあるぜ」
凹んで言い訳を始めた水鏡だったが、すぐに気を取り直してあの子が去っていった方を見る。
そこは客室の一室で、ノックをして中に入って行くのを見た。
水鏡「埠はいるみたいだな。まあ悪いことは言わないぜ、あんまりあいつらに関わるなよ。埠と砂金はともかく、残りの二人は評判悪いしな。…さて、俺もそろそろ調査に向かうか」
水鏡は席を立ち、貴方達に別れを告げると港の方へと去っていった。
(※失踪した恋人の手がかりの進行度が+1された)
(※三段岬へいけるようになりました)
向坂維胡琉:HP550/MP250OP10/状態:普通/依頼P:50
白神凪:HP530/MP125/OP20/状態:普通/依頼P:50
月宮香蓮:HP500/MP350/OP10/状態:普通/依頼P:50
依頼P内わけ:
別チームが依頼達成(100p÷2=50)
合計:50p
最終更新:2014年12月31日 00:52