<1>
3月になったとはいえ、昼間の海水でも全身を冷やすだろう。
飛鳥の魔術道具による海底に潜る道具を使い、直接水には触れていないとはいえ、ひんやりとした空気が周りに漂うのだ。
遺跡の中、A群へと進んだのは天瀬麻衣、行成ハナ、福良練、柳茜、甚目寺禅次郎の5名は、暗い海中の遺跡の中、防水加工がされた懐中電灯を照らしながら進む。
遺跡はかなり朽ちており、瓦礫が遺跡の底へと至る所で沈んでいる。
左右正面と来た道以外に3カ所へ進む道があり、正面の門は鍵穴もなく固く閉ざされている。おそらく、左右の道に先へ進む何かがあるのだろう。
左右にはブレードのトラップが動いており、盲アンコウがその周囲を動き回っている。
盲アンコウは貴方達に気が付き、ゆっくりと泳ぎながら襲い掛かってくる!
まず禅次郎が剣技舞来Lv1を放ち2体を倒すと、茜がフリーファントLv1からのW4U発動で、1体を撃破。
W4Uの効果で茜の技能が100上昇(撃破ボーナス)する。
仲間を倒され、怒った盲アンコウは茜に噛みつき120のダメージ。
そのまま盲アンコウは茜にぶつかり溶けるように消えていった。
茜のステータスがALL100下がる。
練がすかさずキュアLv1を発動し、茜の傷を癒す。そして麻衣がブレスLv1で茜のステータス異常を回復した。
敵がいなくなり、全員でブレードの解除を試みる。ハナがスイッチを押した瞬間、右側のブレードが止まった。
しかし、その奥から盲アンコウが2体やってくる。この遺跡A群にいた盲アンコウとほとんど変わらないが、強さはさらに上。
おそらくこのエリアには餌になる魚も見当たらないため、弱っていたのだろう。やってきた2体はかなり動きも活発だ。
禅次郎と茜が2体と応戦している間に、麻衣と練がスイッチを探し、押そうと探し始める。
練がスイッチを見つけて押したが、二兎を追う者は一兎をも得ず。禅次郎や茜を回復しながらトラップ解除までは彼女には荷が重すぎたのか、スイッチを間違え押した瞬間10体の盲アンコウが右側から呼ばれるようにやってきた。
しかもハナがずっと押していないと、スイッチは自動で解除されてしまう類のようだ。
ならば一旦スイッチを解除すればいいと思うが、盲アンコウはうまい具合に前線の茜と禅次郎を囲み、今スイッチを離せば動き出したブレードが彼女らに当たってしまう。
練は茜と禅次郎のサポートをするべく、スイッチ探しを麻衣に任せたが、いかんせん数が多い。
皆がピンチと思った時、貫糸の糸、そしてリーフクルツの風が盲アンコウへと当たった。
仲間が来たのだ――。
<2>
煌々の道へ来た向坂維胡琉、板垣勝猛、日野守桜、桐石登也、烏月揚羽、日浦博喜の6名は、維胡琉と桜以外の4名がひきつけ、桜のスペルオールから、維胡琉発動のリーフクルツで海木樹33体を一掃した。
ひとまず水中への道の確保が完了した面々は、維胡琉、登也、桜、揚羽の4名はそのまま遺跡内部へと進む。
残った勝猛と博喜は、要救助者が出た時に備え海中で待機するのだった…。
<3>
麻衣、茜、練、ハナ、禅次郎は維胡琉、登也、桜、揚羽の4名と合流。
それに伴い練と茜はスイッチ探しに徹し、維胡琉と登也と揚羽がアタッカー、麻衣と桜が回復手へと切り替わった。
コンセントレートLv1からのリーフクルツLv1は、盲アンコウの弱点というわけではなかったが、登也の貫糸Lv1、揚羽のフロイントLv1と禅次郎の剣技舞来Lv1合わせ1体1体確実に撃破していく。
盲アンコウは噛みつきを行うが、麻衣がキュアLv1、足りない場合は桜のオーラLv1というパターンを2回繰り返したころ、5体の盲アンコウを撃破し残り7体になった時。
茜がスイッチを探し押す。すると左側のブレードが止まり、大きな音と共にスイッチは固定化された。
茜、練、ハナも戦闘に加わり、他5名は同パターンを再度行いつつ、茜は再度フリーファントLv1をかけなおしW4U、練はキュアLv1で回復しつつ、ハナはオーラバッチLv1を茜に使い撃破スピードをアップしていく。
それでさらに4体撃破し、残り3体。後は盲アンコウに攻撃される前に、通常攻撃で全滅完了を行うのだった。
―
これで安全に左右の道へ進めるようになったが、貴方達は一度引き返すことになる。
船上に戻り待機していた勝と博喜の2名から、至急戻るようにと連絡があったのだ――。
✩依頼:魔物の生態調査の進行度+1✩
✩調査:海中調査完了✩
✩シークレット3つ目:呼び戻される前に海上・海中の調査を完了しているを達成✩
最終更新:2015年03月31日 15:53