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12.7cm連装砲 - (2013/08/29 (木) 17:14:43) の1つ前との変更点
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|BGCOLOR(#e5d9c6):&ref(装備001.png)|>|>|>|種類:小口径主砲|
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|~|>|>|>|&bold(){スペック}|
|~|>|火力:+2|>|対空:+2|
|~|>|射程:短|>| |
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|~|>|>|>|&bold(){装備可能艦種}|
|~|BGCOLOR(cyan):駆逐|BGCOLOR(cyan):軽巡|重巡|戦艦|
|~|軽母|空母|BGCOLOR(cyan):水母|航戦|
|~|BGCOLOR(cyan):雷巡|航巡|潜水|潜母|
#contents()
&autolink(id=wikibody)
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*ゲーム内情報
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艦隊型駆逐艦の主砲です。
防盾で全周を遮蔽、弾片や荒天対策を施しており、
また動力操法も採用した近代的な小型艦の主砲で、多くの主力駆逐艦に採用されました。
あまり仰角はとれず、対空射撃は少し苦手です。
#br
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*史実情報
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帝国海軍が従来の駆逐艦に使用してきた「[[12cm単装砲]]」。
その威力は非常に粗末なもので、ワシントン海軍軍縮条約の締結もあって事を急いていた海軍は、新たに高性能の艦砲の開発に着手した。
そして出来上がった砲台は日本の駆逐艦に革命をもたらした。これが特型駆逐艦を始め様々な駆逐艦に搭載された「[[12.7cm連装砲]]」である。
正式名称は「50口径三年式12.7センチ砲」
#ref(12.7cm Twin cannon.jpg)
本砲台は、主砲の口径を7mm増加、砲身長も45口径から50口径へと長砲身化させ、さらに連装にすることによって威力を向上させた。
そして、&bold(){駆逐艦搭載砲としては初めて全防盾を施して}おり、荒天時や交戦時の微砕片よけに対応できるようにしたのが特徴である。
荒天時、海が荒いと小さい駆逐艦は思いっ切り海水を被ってしまう。
今までの「[[12cm単装砲]]」では、防盾が一部にしかなく剥き出しの状態で、砲員はズブ濡れになるだけならいざ知らず、最悪の場合&bold(){海に流されてしまう。}
また戦闘時には直撃弾や至近弾などの破片が容赦なく降り注ぎ、文字通り命がけで戦わなければならなかったのだ。
それだけ全防盾は画期的なことだった。
(ちなみに魚雷発射管に防盾が施されたのも特型駆逐艦「[[敷波]]」からである)
しかし、時代の経過によって戦いは砲雷撃戦よりも航空戦に移行し、それによって次第に本砲台は時代遅れと化しつつあった。
この砲は本来「平射砲」であり・水平射撃時には初速910m/秒、10発/分の性能を持つ優秀な砲である。
そのため、従来通りの艦隊戦(夜戦)を考えた場合は比較的優位性を保つことができるのだが、
対空砲としては考えられておらず、仰角も最初は40度しかなかったため、対空射撃が全く不可能なことは致命的な「欠陥」であった。
それを補うべく、様々なマイナーチェンジ形式の砲が造られ、その度に新型駆逐艦や試験的に水上機母艦に搭載していたが、抜本的な解決には至らなかった。
ちなみに、連装砲ちゃんでお馴染み「[[島風]]」に搭載されたのは「[[12.7cm連装砲]]」D型で、3基搭載された。
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形式
|>|>|連装砲架|
|型番|重量|備考・搭載艦|
|A型|約24.5t|最初に製作され、特Ⅰ型駆逐艦に搭載された。&br()弾片防御の機能はなかったが、波浪に影響されず操作できる点で画期的であった。|
|B型|約32t|特Ⅱ型、特Ⅲ型と初春型4番艦までの駆逐艦、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された。&br()特徴は、左右の砲が独立に可動するよう改良され、仰角を40度から75度に引き上げたことである。&br()ただし、仰角を引き上げても専用の高射管制装置は搭載されず、更には弾頭部と装薬が別のままであり装填時は水平に戻す必要があった。&br()そのため毎分4発と高射時の発射速度が遅く、米英の同世代の駆逐艦が搭載する両用砲のような対空戦闘は事実上不可能といえた。&br()また重量増大のためトップヘビー(重心が高い状態)が起きやすくなり、とくに千鳥型水雷艇「友鶴」の重量オーバーによる沈没は海軍に衝撃を与えた(通称「友鶴事件」)|
|B型改1|不明|仰角を55度にしたもの。初春型駆逐艦の有明、夕暮に搭載。|
|C型|不明|B型砲をの仰角を75度から55度)に戻した平射専用の砲。白露型駆逐艦、朝潮型、陽炎型に搭載された(夕立以降とする説もある)&br()砲室重量は明らかでないがA型とB型の中間程度と思われる|
|D型|約26.2t|夕雲型、島風に採用された砲で、再度仰角を75度まで引き上げた対空戦が可能になったが、手間がかかる装填機構の改善は見られなかった|
|>|>|単装砲架|
|A型|約17t|B型連装砲の単装砲バージョン。仰角75度で、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された|
|A型改1|約20.1t|仰角75度。初春型駆逐艦に搭載。&br()白露型&bold(){1番艦}「[[白露]]」にも仰角を55度にしたマイナーチェンジ版が搭載された。&bold(){いっちばーん!}|
|B型|約20.1t|仰角55度。A型改1の設計を修正したもので、2番艦「[[時雨]]」以降の白露型駆逐艦に搭載された|
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|BGCOLOR(#e5d9c6):&ref(装備002.png)|>|>|>|種類:小口径主砲|
|~|>|>|>||
|~|>|>|>|&bold(){スペック}|
|~|>|火力:+2|>|対空:+2|
|~|>|射程:短|>| |
|~|>| |>| |
|~|>|>|>||
|~|>|>|>|&bold(){装備可能艦種}|
|~|BGCOLOR(cyan):駆逐|BGCOLOR(cyan):軽巡|重巡|戦艦|
|~|軽母|空母|BGCOLOR(cyan):水母|航戦|
|~|BGCOLOR(cyan):雷巡|航巡|潜水|潜母|
#contents()
&autolink(id=wikibody)
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*ゲーム内情報
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艦隊型駆逐艦の主砲です。
防盾で全周を遮蔽、弾片や荒天対策を施しており、
また動力操法も採用した近代的な小型艦の主砲で、多くの主力駆逐艦に採用されました。
あまり仰角はとれず、対空射撃は少し苦手です。
#br
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*史実情報
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帝国海軍が従来の駆逐艦に使用してきた「[[12cm単装砲]]」。
その威力は非常に粗末なもので、ワシントン海軍軍縮条約の締結もあって事を急いていた海軍は、新たに高性能の艦砲の開発に着手した。
そして出来上がった砲台は日本の駆逐艦に革命をもたらした。これが特型駆逐艦を始め様々な駆逐艦に搭載された「[[12.7cm連装砲]]」である。
正式名称は「50口径三年式12.7センチ砲」
#ref(12.7cm Twin cannon.jpg)
画像は特型駆逐艦「狭霧」。
本砲台は、主砲の口径を7mm増加、砲身長も45口径から50口径へと長砲身化させ、さらに連装にすることによって威力を向上させた。
そして、&bold(){駆逐艦搭載砲としては初めて全防盾を施して}おり、荒天時や交戦時の微砕片よけに対応できるようにしたのが特徴である。
荒天時、海が荒いと小さい駆逐艦は思いっ切り海水を被ってしまう。
今までの「[[12cm単装砲]]」では、防盾が一部にしかなく剥き出しの状態で、砲員はズブ濡れになるだけならいざ知らず、最悪の場合&bold(){海に流されてしまう。}
また戦闘時には直撃弾や至近弾などの破片が容赦なく降り注ぎ、文字通り命がけで戦わなければならなかったのだ。
それだけ全防盾は画期的なことだった。
(ちなみに魚雷発射管に防盾が施されたのも特型駆逐艦「[[敷波]]」からである)
しかし、時代の経過によって戦いは砲雷撃戦よりも航空戦に移行し、それによって次第に本砲台は時代遅れと化しつつあった。
この砲は本来「平射砲」であり・水平射撃時には初速910m/秒、10発/分の性能を持つ優秀な砲である。
そのため、従来通りの艦隊戦(夜戦)を考えた場合は比較的優位性を保つことができるのだが、
対空砲としては考えられておらず、仰角も最初は40度しかなかったため、対空射撃が全く不可能なことは致命的な「欠陥」であった。
それを補うべく、様々なマイナーチェンジ形式の砲が造られ、その度に新型駆逐艦や試験的に水上機母艦に搭載していたが、抜本的な解決には至らなかった。
ちなみに、連装砲ちゃんでお馴染み「[[島風]]」に搭載されたのは「[[12.7cm連装砲]]」D型で、3基搭載された。
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形式
|>|>|連装砲架|
|型番|重量|備考・搭載艦|
|A型|約24.5t|最初に製作され、特Ⅰ型駆逐艦に搭載された。&br()弾片防御の機能はなかったが、波浪に影響されず操作できる点で画期的であった。|
|B型|約32t|特Ⅱ型、特Ⅲ型と初春型4番艦までの駆逐艦、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された。&br()特徴は、左右の砲が独立に可動するよう改良され、仰角を40度から75度に引き上げたことである。&br()ただし、仰角を引き上げても専用の高射管制装置は搭載されず、更には弾頭部と装薬が別のままであり装填時は水平に戻す必要があった。&br()そのため毎分4発と高射時の発射速度が遅く、米英の同世代の駆逐艦が搭載する両用砲のような対空戦闘は事実上不可能といえた。&br()また重量増大のためトップヘビー(重心が高い状態)が起きやすくなり、とくに千鳥型水雷艇「友鶴」の重量オーバーによる沈没は海軍に衝撃を与えた(通称「友鶴事件」)|
|B型改1|不明|仰角を55度にしたもの。初春型駆逐艦の有明、夕暮に搭載。|
|C型|不明|B型砲をの仰角を75度から55度)に戻した平射専用の砲。白露型駆逐艦、朝潮型、陽炎型に搭載された(夕立以降とする説もある)&br()砲室重量は明らかでないがA型とB型の中間程度と思われる|
|D型|約26.2t|夕雲型、島風に採用された砲で、再度仰角を75度まで引き上げた対空戦が可能になったが、手間がかかる装填機構の改善は見られなかった|
|>|>|単装砲架|
|A型|約17t|B型連装砲の単装砲バージョン。仰角75度で、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された|
|A型改1|約20.1t|仰角75度。初春型駆逐艦に搭載。&br()白露型&bold(){1番艦}「[[白露]]」にも仰角を55度にしたマイナーチェンジ版が搭載された。&bold(){いっちばーん!}|
|B型|約20.1t|仰角55度。A型改1の設計を修正したもので、2番艦「[[時雨]]」以降の白露型駆逐艦に搭載された|