Chromebookとは?
ChromebookとはGentoo Linuxをベースとしたディストリビューションで、
AndroidのアプリとGooglePlayをサポート、LinuxコンテナでDebianのアプリも使える。
ストレージ容量が小さくゲームが苦手な為、教育用途に広く使われる事になった。
LinuxはCroutonでChrootによるLinuxインストーラースクリプトが提供されており、
また標準LinuxコンテナのCrostiniでもDebian以外のLinuxコンテナを入れる事も可能。
USBブートも可能である。
またChromeOSはオープンソースであるので互換OSとして、
ChromiumOS独自ビルドやChromeOS Flex、FydeOSの様な互換OSを
一般のWindowsPCにもインストールする事が可能である。
●長所
・安価かつ低スペックでもブラウザが超高速で動作。快適
・AndroidやLinuxのアプリが動作。SteamやWineなども。
・LinuxコンテナでDockerが使えるのでサーバなど多目的に使える
・Retroarchを入れればエミュレータ一式使用可能
・Google Gemini対応、生成AIもクラウドで使える
・ARMタブレット類はAndroidタブレットと同様に5V充電が可能。汎用USBモバイルバッテリーで持ち運び出来る
・WindowsアプリはWineで代用。ARMの場合はエミュレーションとしてBox64が必要。AndroidからWinlatorを使っても良い。
・WindowsはQemu/KVMで一応動く
・自宅のWindowsハードを遠隔操作して使うことも可能
・クラウドオフィスもOffice365を使うかP3x-Onenoteを使う
●短所
・メモリやストレージの少ないハードが多くアプリを沢山入れられない
・Google Docも15GBがすぐいっぱいになり削除必要。100GB化は有料(250円/月)
・LinuxコンテナでSwapが使えずSteam、Wineゲームにメモリ不足で不利。GPUサポートも不十分。
・あれこれ使いこなすにはLinux(Debian)の知識が必要
・AndoridアプリはChromeOS Flexでは使えない
・ネット認証が必要なエロゲやWineで動かないWindowsアプリは最初から対象外
●Chromebook VS ChromeOS Flex
・ChromeOS Flexは無料、Androidアプリが動かない以外はほぼ同じ
●生成AI
・GoogleGemini対応
・FastSD CPU、ONNX Stream(Stable Diffusion互換)はメモリがあれば動く
・llama.cpp、OllamaはLinuxコンテナから普通に動く
・ChatGPTなどWeb生成AIはブラウザからもちろん動く
●ゲーム
・エロゲはWineかDMMのブラウザ上。Androidゲーム。
・SteamはLinuxコンテナからDebianにインストール、起動可能。コンテナ内のメモリをかなり食うので注意
・レトロエミュレータはRetroarchをAndroidかLinuxコンテナからインストール
・WindowsアプリはWineで動くものならLinuxコンテナから動作可能
・Androidアプリはウマ娘など、普通に動く。
●Offfice
・Google DocやOffice365などクラウドOfficeは普通に動く。p3x-onenoteを使っても良い
・MS OfficeはWineで動くバージョンを入れれる
・LibreOfficeはLinuxコンテナに入れる
・AndroidアプリのOffice関係も使える
●Qemu/KVM
・Windowsを動かすならQemu/KVMをLinuxコンテナから起動
・LinuxコンテナからVirtualboxも起動出来る
・Windowsの場合は別途ライセンスの購入が必要
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●Chrosi(Linuxコンテナ)とは
DebianをベースにしたLinuxアプリが使えるLXCコンテナ。標準機能。
Xのアプリも動くので便利だが、Kernel制限や本体Root部分で一部制約がある。
速度はやや重く、メモリ制約がありSwapが使えないなどでOOMKillerを発生する事がある。
そのためDebianからSteamゲームを動かす時になどメモリ不足に注意が必要。
●ChromeOS部分でRoot権限にするには
Developer ModeにしてCtrl+Alt+F1もしくは←かtでターミナルに入り、sudo suコマンドでrootにする
●Chromebrewとは
Chromebookのターミナルから使えるパッケージマネージャーで各種コマンドやアプリが使えるようになる。
ChromeOS本体部分を操作、改造するには必要。
crew update
crew install neofetch
などコマンド操作でアプリを入れる事が出来る。
X関係のアプリは一部画面表示がバグる。
LXCコンテナやchrootを使うより高速。
●USBメモリブート
DeveloperModeにすると起動時に選択出来るようになる。
DevelopermodeでCtrl+Alt+F2でターミナルに入り
sudo su
crossystem dev_mode_usb=1
でUSBブートをONにする。それだけではGoogle公式イメージしか起動出来ないので、ファームウェアスクリプトを入れる。
curl -L -O https://mrchromebox.tech/firmware-util.sh
sudo bash firmware-util.sh
再起動して起動画面で外部ディスクから起動する
●Swapメモリを増やす(Zram使用)
croshなどターミナル画面で
swap enable 2000
で設定変更出来る。
本体メモリの倍は最低保持しておきたい。
ZramなのでCPUを圧縮に使用するので、別でroot権限でSwapファイルを設定してもよい
●ChromebookでUbuntuなどのISOファイルをUSBメモリに焼きたい
Chromeリカバリーユティリティを使うかroot権限でターミナルからddコマンドを使用する
Window画面右上の車輪マークをクリックすると、ローカルのファイルを使用しUSBメモリに焼ける項目がある
●ChromeOSのターミナルから見たダウンロードフォルダ
/home/user/(~)/Myfiles/Downloadsにダウンロードフォルダがあってそこにファイルが保存されている
●AppimageをChromebrewを使用してターミナルで使う
Linuxコンテナ上ならDebianでAppImageファイルは使用可能。
ChromeOS直接だと、/usr/localにファイルをダウンロードして展開しないと使えない(FUSEのマウントエラーが原因)