○“ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『VIPルーム』
「アァガァ~~~~~アガアガアガガッホゥ!!?」
叫び声ともうめき声とも言えぬ声を挙げる男。
白髪デカ鼻片メガネの国籍不明の52歳。
白髪デカ鼻片メガネの国籍不明の52歳。
“毎度ぉ!敏腕スカウトでゲスよ!!”
『ダンチョ・タンチョ』である。
『ダンチョ・タンチョ』である。
「ちょ・ちょっと大丈夫ですか、ダンチョさん!?」
そう声をかけるのは、丸刈りのこけた頬。
長身のやせ型のその男…。『空石 雪千代(そらいし ゆきちよ)』。
長身のやせ型のその男…。『空石 雪千代(そらいし ゆきちよ)』。
「んあ~、ショックでしょうねぇ、ダンチョ氏は。」
何か知っている風である、その男。
日伊のハーフ45歳。オールバックの髪型に、大柄な体格。
ORGOGLIOイベントプロデューサー『ルンバルト・タニヤマ』だ。
日伊のハーフ45歳。オールバックの髪型に、大柄な体格。
ORGOGLIOイベントプロデューサー『ルンバルト・タニヤマ』だ。
タニヤマは続ける。
「ダンチョ氏は『GLADIATOR(グラジエーター)』出身ですからねぇ。」
「それも今敗れた『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』の実力をよく知っています。」
「『レオポルド・ジェラン』『バルドヴィーノ・テッラノーヴァ』『ダンチョ・タンチョ』。」
「この3人と来れば、現役当時3強と言われたモンですよ。」
ダンチョは遮(さえぎ)る。
「やめるでゲスよ…。先の2人とは実力差があり過ぎたでゲスからねぇ…。」
「しかし…。ハァ…。当時の戦友が、ああもあっさり負けるとは…。ショックでゲス…。」
タニヤマ。
「まぁ、試合に集中しましょうよ。」
「次の試合の『ブラック少林』くん。」
「空石くん。君と少しばかり因縁がありましたね。」
空石。
「いやぁ~あれは…。あ、いえ。」
「はい。あの出来事は、
無茶振りされてしまいましたからね。」
「まさか、立ち合う事になろうとは…。」
ダンチョ。
「へ?なんゲスか、その話は??」
タニヤマ。
「空石くん。話してやりなさい。」
ダンチョ。
「是非にでゲスよ。」
空石。
「えぇ…!?」
「ま…参ったなあ…。」
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○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re:write』
第 1 3 話 「 獣 と 力 愛 不 二 」
原案・手拭
筆者・REO=カジワラ
筆者・REO=カジワラ
○3年前 日本 とあるグランドホテル
あの時、空石(俺)は、
緊張の趣(おもむき)で待ってたスよ。
緊張の趣(おもむき)で待ってたスよ。
ORGOGLIO(オルゴーリョ)社長の
曰く“アルティメット”『ダン・ブライ』が、
このホテルにやってくるとの事で。
社員として、その出迎え役がこの俺、空石って訳ッス。
ド新人の自分が何故そんな役割を?
それは俺の経歴が物語っているんスよね~。
その事について、ちょっと詳しく話しましょっか。
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実は俺…。『 武 術 家 』な ん ス よ 。
空石流武術(そらいし りゅう ぶじゅつ)。
古武術。歴史は結構深い。
それを紐解くにこうなんスよ。
〇空石流
- 開祖 石 覧雲(セキ ランウン)
石家は代々観戦狂いで、子供の相撲を肴に、
一日酒が飲めるほどの数寄者(すきもの)。
一日酒が飲めるほどの数寄者(すきもの)。
戦国の世、村人たちに武術の手ほどきをしてはスパーリングをさせ、
楽しんでいた所、なりゆきで道場を構える事となった。
楽しんでいた所、なりゆきで道場を構える事となった。
かの有名な剣術家・『宮本武蔵』の数々の逸話を聞き及び、
強い者には強い者が挑みに来る法則に気付く。
強い者には強い者が挑みに来る法則に気付く。
息子、雷見(ライケン)をスパルタ指導の末、達人の域に育て上げ、
晩年は雷見に挑む、腕自慢達との勝負を、ご満悦で観戦していたそうな。
晩年は雷見に挑む、腕自慢達との勝負を、ご満悦で観戦していたそうな。
またコレより息子を仕立てて観戦に興じるのが
石家の暗黙の家訓となった。
石家の暗黙の家訓となった。
- 二代目 石 雷見(ライケン)
並みいる道場破り達を、退け続けた結果、
海空藩藩主「下山 太郎太」の耳に届き、
御覧試合の運びとなった。
海空藩藩主「下山 太郎太」の耳に届き、
御覧試合の運びとなった。
その試合で見せた見切りに、
「 た ま じ い の 武”術”家”だ”ど”ぉ~!!」
と大層感心された藩主「下山 太郎太」…!
「 た ま じ い の 武”術”家”だ”ど”ぉ~!!」
と大層感心された藩主「下山 太郎太」…!
下山は雷見を取り立て、その流派を藩のお留流(おとめりゅう)とした。
その折、単に石では見栄えが悪いと
ご覧試合の褒美として藩名の一字「空」を賜り空石と改めた。
ご覧試合の褒美として藩名の一字「空」を賜り空石と改めた。
ー御留流(おとめりゅう)
御留流とは、江戸時代に一つの藩でのみ伝承され、
同じ藩内でも他流の者に稽古を見せることを、
藩より禁じられた武術の流派のこと。
同じ藩内でも他流の者に稽古を見せることを、
藩より禁じられた武術の流派のこと。
武道史の研究者間では、
御留流は存在しないという説もある。
御留流は存在しないという説もある。
- 当代
戦国の世より続く古武術の使い手。
先祖代々「見る」事に特化し続けた結果、
眼筋、視野角、反射係数全てがずば抜けて進化した。
眼筋、視野角、反射係数全てがずば抜けて進化した。
見切りに置いてはブラック少林すらしのぎ右に出る者は居ない。
なのだが本人。まぁ、俺なんスけど、曰くに…。
「いや~、『見る専』で戦(や)るのは苦手なんス…ですよ」
って事でw
- 海空藩御留流 空石流武術
「慧眼(けいがん)」空石 雪千代
そうそう、代々天気にまつわる文字が名前に着くんスよねぇ。
先代…ってか親父の『兼梅雨(カネツユ)』に、
免許皆伝を受けた際「お前の思うようにしろ」との言葉に、
即座に道場を辞めORGOGLIO(オルゴーリョ)に就職したんス。
免許皆伝を受けた際「お前の思うようにしろ」との言葉に、
即座に道場を辞めORGOGLIO(オルゴーリョ)に就職したんス。
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ORGOGLIOは、
ダン社長もタニヤマさんも格闘家ッスからねぇ。
俺の経歴に興味あったみたいで。
重用されて、こうして社長の出迎えまで、
任されているって訳ッス。
お、高そうな車。
ボディーガードを引き連れて、ダン社長が車を降りたッス。
早速挨拶行かなきゃッスね。
俺は社長に駆け寄り、礼をしながら、こう言ったッス。
「遠路はるばるお疲れ様です。」
「自分『空石 雪千代』と言います。」
「以後、お見知りおきを。」
社長は満面の笑みを浮かべて…。
「おーッ!君が、ミスター空石かッ!!」
「格闘家として迎え入れたいトコロだが、
培った慧眼(けいがん)が発揮されるのを期待してるぜぇ!!」
フゥー、ダン社長、ご満悦だな。
中々上出来な初対面じゃないッスかね?
さて、あとは…ってアレ?
ORGOGLIO(オルゴーリョ)社長の来日…。
私はこの好機を無駄にしたくなかった。
もう、止められなかったからだ。
私の中で膨れ上がる『獣(けもの)』のような雄叫びを…ッ!!
ッ
ッ
その漢(おとこ)は…!
伸びた髪を後ろに束ねていた。
それと…。筋骨に優れた体躯。
それと…。筋骨に優れた体躯。
修行僧のその姿は、
求道者である事が、
察せられる。
求道者である事が、
察せられる。
その漢が空石達に近づいてきた。
その漢に気付き。
異変と感じたのは、
俺だったッス。
いやあ、こう言う勘、働くと言うか…。
こんなトコロに修行僧が?
ってのも変だったッスからねぇ。
だから、声をかけてみたんス。
こう、機先を制す意味もあって。
「あのぉ…。何か用ッスか?お坊さん??」
と言ったんスよ。
すると…。
「ORGOGLIO社長の『ダン・ブライ』氏と…。」
「空石流武術『空石 雪千代』ですね?」
と、その漢が、言うんで。
「答える必要無くね?」
そう答える俺。
漢は続ける。
「空石。君の事は、
お父上の『空石 兼梅雨(カネツユ)』氏から聞きました。」
「何でも…。武を捨てたらしいですね。」
俺。
「今、立て込んでいるんで、帰ってくれません?」
漢。
「なら用件を言いましょう。」
「そこに居る『空石』を倒したら、
私を『ORGOGLIOの正選手』にしてもらえませんか?」
俺は…。
「警察呼ぶッスよ?」
と、断ったんスけど…。
「おお!いいじゃねぇか!!」
と、ダン社長が同意しそうな感じでそう言い。
「流石は、ダン社長ですね。」
「話が分かる方で良かった。」
漢がそう言う流れを作っちゃったから…。
俺は…。
「そ…。そう言う話でしたら…。」
「まぁ、やっても良いッスけど?」
と、言うしかなかったんスよ…。
おいおいって感じッスよ…。
マジ、無茶振りッスよね…。
立ち合う為、人気(ひとけ)の無い場所へ移動する時…。
その漢は色々語ってくれたッス。
その漢は名を『角中 翼(かくなか つばさ)』と言う事を。
『少林寺拳法の達人』であると言う事を。
その強さに自信がある事を。『真剣勝負』を望んでいる事を。
だが、少林寺拳法は、他流試合を認めていない事を。
その為、『正体を隠して』『ORGOGLIOの試合』に出たい事を。
それに見合う己の強さを、どう見せたモノかと思案にくれていた事を。
そんな折、武術界にこの俺『“空石流武術”空石 雪千代』が道場を辞め…。
『ORGOGLIOの社員』になったと言う噂が流れたと言う事を。
そ
れ
で
綿々と続いた古流武術の達人を倒せる程の実力を見せれば…!
『 自 分 の 望 み は 叶 う 』と 思 っ た 事 を ! !
困るんスよねぇ…。俺『見る専』なんですって。
そうこうしている内に、土が露出している、
人気の無いスペースに着いたッス。
仕方ないッス。
こうなれば立ち合うのみッスねぇ…!!
片や…!
少林寺拳法の達人!!
『角中 翼』!!
片や…!
空石流武術の達人!!
『空石 雪千代』!!
10m程離れた所で、
向かい合い…ッ!!
気
が
付
け
ば
!
その立ち合いは
『開始(は)じまっていた』ッ!!
ジ
リ
! ジ
リ
!
角中が徐々に間合いを詰める。
両腕を深く曲げ、両手が顔面を守るようにして…。
そう。両手だ。右手を拳に。左手は開いている。
対
し
!
空石は手の平をやや前に向け…!
角中の動向を見やる…!!
(見える…。)
(見えるッス…。)
(この角中って漢が…。)
ッ
ッ
(どう動くのか…!)
ッ
ッ
仕掛けたのは角中であるッ!!
ビ
ュ
オ
!
左手を握り込みながら、
そのまま、空石の顔面に叩き込む!!
ス
ッ
空石は右手で、角中の左拳を、
内から外へと『 受 け 流 す ! 』
グ
ラ
ァ
若干、体勢がブレる角中…!
だ
が
!
「 剛 柔 一 体 ッ ! ! 」
ビ
ィ
ユ
ォ
オ
!
そう…!剛柔一体ッ!!
多少のブレなど、何のその!!
接近した相手目掛けて、
一撃を放つ!!
右拳を空石に叩き込むッ!!
し
か
し
!
(ああ…!)
(“見える”んスよね…!!)
空石は左手で…。
ガ
シ
ィ
!
角中の右手首を掴み…ッ。
グ
イ
!
左手を後に引きながら…ッ。
ス
ゥ
ッ
左足を後に下げ、半身になるッ。
次
の
瞬
間
ッ
!
ガ ツ ン ! !
ッ
ッ
空石は右足で、
角中の足を払ったッ!!
ド
ッ
サ
ァ
ァ
ア
!
うつ伏せに倒れるは『角中』ッ!
否
ッ
!
グルゥ~~~ウウ!!
前
・
転
・
回
・
転
!
角中は、前転回転をする事で、
うつ伏せに倒れるのを『回避』するッ!!
ト
ッ
角中は、立ち上がるッ!
同
時
に
!
クルッ!(振り向くッ!!)
更
に
は
!
ダッ!(左足で地を蹴り直進ッ!!)
そ
し
て
!
ブゥン!!(右足で大振りの上段蹴りだァーッ!!)
空
石
!
(コイツ…。)
(マジ、達人なんスか…?)
(見える。)
(見え過ぎる。)
(丸見え…ッスよ?)
ッ
ッ
空石は左手で、迫り来る右上段蹴りを…!!
ガ
シ
ィ
!
掴みッ!
そして、そのまま、投撃に…ッ!!
行
け
る
ハ
ズ
だ
っ
た
!
ザァア ア ア ! !
空
石
は
ひ
る
む
!
(土ッスかァー!?)
(大振りの蹴りは…!!)
(足の甲に…ッ!!)
(土をえぐり乗せる為の…ッ!!)
ッ
ッ
「『 策 略 』ってトコッスか ァ ー ! ! ? 」
ッ
ッ
「うわわ!?」
土が顔にかかり!
目潰しに近い状態になる、空石!!
更
に
は
!
右足を掴んでいた空石は、
ひるんだ事と、その蹴り力でもって、
大きく体勢を崩すッ!!
ッ
ッ
ガッッッコォ オ オ オ オ オ ン ! !
角中の『左回転下段蹴り』だッ!!
ズ
サ
ァ
ァ
ァ
ア
ア
ア
!
!
「グゲェ!!?」
空石はうつ伏せに倒れる!!
次
の
瞬
間
!
「イッ!?タァァア────ッッ!!?」
ッ
ッ
角中は空石の右脚に絡みついていた!!
いわゆる『関節技』と言うヤツだッ!!
ッ
ッ
このままなら…!!
空石の右脚は…!!
ッ
ッ
折 れ る ! !
ッ
ッ
角中ッ!!
「勝負ありで構いませんね?」
空石ッ!!
「………………ゥッ!!」
空石は…。
ここからの逆転の手段が無い事を悟り…。
「俺の…。」
「敗北(ま)けッス…。」
と。
言い放った。
「痛(い)ったぁー…。」
「いやあ、完敗ッスね…。」
空石は右脚をさすりながらそう言った。
対し。
「いえ…。この立ち合い。」
「始まる前から、私に分がありました。」
「真っ当な戦力では、どう転んだかは分かりません。」
と、言い放つは角中。
「と、言いますと?」
空石は問うた。
角中は答える。
- 自分は立ち合うつもりでここに来た。
- 対し、空石はそのつもりではなかった。
- 武術家ならば、常にその注意をすべきだが、
今、空石は武術家ではない。
- まして空石は、初の社長との対面。
- その状態で急に戦えと言うのは「酷」である。
「さらに言うならば…。」
角中は続ける。
- 私はこの立ち合いの前、
空石の父「兼梅雨(カネツユ)」氏に会っている。
- 伝聞により、空石家は、
「子供の相撲を肴に、一日酒が飲めるほどの数寄者(すきもの)」
と聞き及んでいた。
- なので、少林寺拳法に道場破りに来た者の
「敗北動画(※ヨソで道場破りが少林寺拳法に勝ったと言わさない為撮影する。)」
を記録した物をダビングしたDVD。そして『銘酒』を持って行き…。
- 兼梅雨氏とDVDを飲みながら酒を酌み交わしたのです。
「うわ…っ!親父が好きなヤツッスよ、それ…っ!!」
空石の言葉にうなずきつつ、更に角中は続ける。
- 少林寺拳法の話に花を咲かせながら、話は空石…。
雪千代の話になっていきました。
- 兼梅雨氏は深酒をしながらこう言いました。
- あの才が埋もれるのは惜しい。
- あの子は『慧眼(けいがん)』と言われる程、見切りに優れている。
- 雪千代の戦いを観戦しながら、酒を飲みたかった。
- 道場で戦えば、雪千代に勝る者など誰も居ないと言うのに…。
「感情的になる兼梅雨氏の話を聞きながら…。」
「私はその間に、推測が出来ました。」
角中は言い放つ。
- 空石 雪千代は見切りに優れている。
- 空石 雪千代は道場での立ち合いに慣れている。
- ならば、見切りの範囲内の動きで空石を油断させ…。
- 立ち合いの場を、床ではない地面とするのなら…。
- 『 地の利点を生かした戦法で、勝ち得る事が出来るのではないか? 』と。
- そして…。
『 結果、このようになりました 』。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「そ…そこまで考えていたんスか…!!」
驚く空石に、角中はこう言う。
「空石。あなたは強い。だが、私はこの立ち合い負ける訳にいかなかった。」
「私は心の内に『獣(けもの)』を飼っています。真剣勝負を欲しているのです。」
「ですがそれと同等に『武道家としての訓示』。」
「“力愛不二”の精神を持っています。」
角中は『力愛不二』の説明をする。
「『愛を伴わない力』は暴力であり…。」
「『力を伴わない愛』は無力である…。」
「『力と愛は2つではなく、一つなのである…』と言う意味です。」
角中は饒舌だ。
「相手が真剣なら、私も真剣になるし、
事実、相手の骨をへし折る事もしました。」
「それによって『使われる“技”』が喜んだし、
『喜悦(きえつ)』する自分が居た事も事実です。」
し
か
し
「かつて、この国にあったと言う、伝説の『地下プロレス』ならともかく、
どこに、骨をへし折る事で決着となる場があると言うのでしょうか?」
「また、骨をへし折る事、または、へし折られる事を決着する程の
覚悟を持った者が、どれほどいると言うのでしょうか?」
「そして、かけ離れるは『力愛不二』の精神です。」
「私の少林寺拳法家です。如何なる時にも『力愛不二』の精神で生きていきたい。」
だ
か
ら
角中はこう言い放った。
「ORGOGLIO(オルゴーリョ)!」
「格闘家の動きをトレースしたロボットで試合をすると言うこのルール!!」
「選手の怪我を最小限にし、世界各国、様々な格闘家が集まるこの団体…!!」
「ここならば、私の飢えが満たされると思ったのですッ!!」
「機械を介してならば、人間相手には出来ない技も色々出来ましょう…!!」
「このORGOGLIO以上に、私が望むべき戦いの場はないと思っていますッ!!」
ッ
ッ
「ダン社長!私の腕前はこの通りです…!!」
「どうか、私の『正体を隠した参戦』を認めて下さい…!!」
・
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・
・
この数ヶ月後…。
角中 翼は『ブラック少林』して、
ORGOGLIOの試合にデビューする事となる。
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