4日目 佐天+その他大勢編 その1 おまけ
ピンポーンと安っぽいチャイムが鳴る。
上条は噛まれた頭を押さえながら、玄関のドアを開けた。
上条は噛まれた頭を押さえながら、玄関のドアを開けた。
「姫神? どうしたんだ急に。」
「……うん。これ買いすぎたから。」
「……うん。これ買いすぎたから。」
見ると大量のハンバーガーを抱えている。
そしてその匂いを嗅ぎ取り、インデックスが猛ダッシュしてきた。
そしてその匂いを嗅ぎ取り、インデックスが猛ダッシュしてきた。
「あいさ! それ食べてもいいのかな!!」
「どうぞ。そのために持ってきたから。」
「いいのか!? 悪いな姫神。」
「それは。いい。それよりも聞きたい事がある。」
「何だ?」
「………御坂さん。…の。…こと……」
「美琴? アイツと知り合いだっけ?」
「!!!………下の名前で。呼ぶん…だね。」
「ああ、この前二人で遊んだときにちょっと、な。」
「……そう。…デートも…したんだ……」
「……? 姫神?」
「私。帰るね。」
「えっ…でも、聞きたい事って……」
「それは明日でいい。どうせ明日。イヤでも聞く事になると思うから。」
「どうぞ。そのために持ってきたから。」
「いいのか!? 悪いな姫神。」
「それは。いい。それよりも聞きたい事がある。」
「何だ?」
「………御坂さん。…の。…こと……」
「美琴? アイツと知り合いだっけ?」
「!!!………下の名前で。呼ぶん…だね。」
「ああ、この前二人で遊んだときにちょっと、な。」
「……そう。…デートも…したんだ……」
「……? 姫神?」
「私。帰るね。」
「えっ…でも、聞きたい事って……」
「それは明日でいい。どうせ明日。イヤでも聞く事になると思うから。」
そう言って帰って行った姫神は、怒っているような悲しんでいるような、そんな表情をしていた気がした。
御坂は大きく深呼吸をした。
ちょうど今、そげ部に入会したところである。
入会金は一切いらず、必要なのはアドレスとパスワード、それと上条への愛だけである。
内容は他愛の無いものだ。
今日は授業中に居眠りをしていたとか、学校を抜け出しコンビニに行こうとしてたなど、
その日の上条の行動が書いてあるだけである。
姫神が桜見市の住人だったら、「上条日記」の所有者として、デウス・エクス・マキナに選ばれていたかもしれない。
あぶないところであった。
それにしても上条に興味の無い人が見たら「だからなんだよ」と言いたくなる内容である。
これに一喜一憂している女子が一万人以上いるのだから恐ろしい。
それと、なんといっても写真である。
身近にいないと撮れないような、レアな写真がわんさかとあるのだ。
上条ファンにとって、正に宝の山である。
その中の一枚、笑顔の上条の写真に御坂はキュンとする。
そして魔が差した、とでも言うべきか、御坂はあの時の感覚を思い出しながら、
ケータイの画面越しに、写真の上条と口付けを交わす。
直後に激しい後悔と羞恥心が、御坂の体を駆け巡った。
ちょうど今、そげ部に入会したところである。
入会金は一切いらず、必要なのはアドレスとパスワード、それと上条への愛だけである。
内容は他愛の無いものだ。
今日は授業中に居眠りをしていたとか、学校を抜け出しコンビニに行こうとしてたなど、
その日の上条の行動が書いてあるだけである。
姫神が桜見市の住人だったら、「上条日記」の所有者として、デウス・エクス・マキナに選ばれていたかもしれない。
あぶないところであった。
それにしても上条に興味の無い人が見たら「だからなんだよ」と言いたくなる内容である。
これに一喜一憂している女子が一万人以上いるのだから恐ろしい。
それと、なんといっても写真である。
身近にいないと撮れないような、レアな写真がわんさかとあるのだ。
上条ファンにとって、正に宝の山である。
その中の一枚、笑顔の上条の写真に御坂はキュンとする。
そして魔が差した、とでも言うべきか、御坂はあの時の感覚を思い出しながら、
ケータイの画面越しに、写真の上条と口付けを交わす。
直後に激しい後悔と羞恥心が、御坂の体を駆け巡った。
「あ、あたし……何しちゃってるんだろ………」
気を落とすな御坂。入会した人はみんな通ってきた道だから。