とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part04

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匿名ユーザー

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よんっ! ほら、そろそろ冬じゃにゃぃ?


11がつ 24にち どようび

今日は土曜日。上条さんのおうちのポストにはたくさんの広告が入っていました。
車の広告、家電の広告、今日オープンしたお店の広告など……しかし上条さんに必要なのは近所のスーパーの広告だけです。
今日も目玉商品を念入りにチェックしています。

「お!卵が1パック58えnわぁ―ッッ!!?」

赤のマーカーで丸をつけたそのとき、厚めの冊子を持ったみこにゃんが飛びついてきました。

「わッ!?いきなりどうしたんだよッ!?」

「amazonyan.co.jpの今月のカタログが届いてる!」

※amazonyan.co.jpとは
ネコとの生活を楽しむために全力でサポートします☆おもちゃ、洋服、生活用品、食料品などあらゆる商品をお手頃価格で取りそろえております♪


「何か欲しいものでもあるのか?」

みこにゃんはこくこくと頷きました。

「ほら、もうそろそろ冬じゃにゃい?だからあったかい洋服ほしいかにゃーって…」

みこにゃんは上目遣いですり寄ってきました。おねだりのポーズです。

「今度は冬物が欲しいのか…まぁ別にいいんだけどな、コレ安いし」

そう、この通販、990円が最高値なのです。

「やったー!ありがとっ」

みこにゃんはご機嫌な様子です。早速上条さんの膝の上でカタログを広げて掲載されている洋服を見始めました。
どれもあったかそうで、「これもいいな、でもこれもいいかも」と目移りしてしまいます。
そんな楽しげなみこにゃんを見ていると、何だか自分も一緒になって選びたくなります。
特売品をチェックしていた上条さんも、一緒になって選ぶことにしました。

「これとか似合いそうだな…耳まであったかいって書いてあるぞ」

「あ、いいかも…でもこっちは合成繊維だから着心地が悪いと思う」

「そっか…じゃあこの羊みたいなのは?」

「え!?」

上条さんは大きく写真がのっている、白いケープを指さしました。そこには

「フード付きで完全防寒!熱を逃がさないほっかほかな素材です♪肌触りも良く、一度触ればやみつきに!」

と書かれていました。

「触ったらやみつき!?そんなに気持ちいいのか!?」

「ほっかほかな素材ってどんにゃ素材よ!?」

2人は別々の観点で驚きました。そして、顔を見合わせて頷きます。

「「これ買おう!」」




―翌日―

昨日のお買いものは、白いケープとニットのワンピース、キャラメル色のカーディガン、手袋、ネコ用歯ブラシを注文しました。
合計金額は1680円とお手頃です。上条さんはすぐに電話で注文してくれました。

午前10時。朝食を終え、洗濯物を干している真っ最中にインターホンが鳴りました。
みこにゃんの耳が上下にぴくっと動きます。
タオルを干そうとしていた上条さんは「宅配便か?」と呟くと、肩に乗っていたみこにゃんと目を合わせました。
その瞬間、みこにゃんの目がぱぁっと輝きました。


上条さんはみこにゃんを降ろすと、玄関まで走ってドアを開けました。
案の定、そこには宅配便のお兄さんが立っていました。

「amazonyan.さんからお届け物でーす。印鑑お願いします」

「はいはい…っと」

「はいっ、どーもです!」

「いつもありがとな」

「いえいえ、こちらこそ。それでは失礼しまーす!」

パタンとドアを閉めると、上条さんはリビングへと向かいます。机の上に段ボールを置くと、ベランダで残りの洗濯物を干していた
みこにゃんを呼びました。

「みこにゃん、届いたぞ」

「ホント!?」

みこにゃんはバケツを持ってダッシュで部屋に入ってきました。上条さんはガムテープをはがして段ボールを開けると、
中に入っている商品を取り出しました。

「お、これが羊みたいな服だな。みこにゃん、ちょっと着てみたらどうだ?」

隣でじーっと見ていたみこにゃんは、暖かそうな素材のケープを見て嬉しそうに「にゃー」と鳴きました。
上条さんは袋から取り出し、値札を切るとみこにゃんに着させてあげました。

「お、似合ってるじゃねぇか。羊にそっくりだ」

フードも被せてみると、まさに真っ白な羊です。

「あったかーい…」

みこにゃんは心地よい暖かさに心酔していました。丁度良い温度に何だか気分までふわふわしてきました。
そんなみこにゃんの頭を上条さんが撫でながら言いました。

「クリスマスは、これ着てどっか出かけような」

「にゃー…」

みこにゃんは嬉しそうに鳴きました。



2人はどんなクリスマスを過ごすのでしょうか。
今からとても楽しみです。




―ふぃん―







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