とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part08

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匿名ユーザー

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公園デビュー


公園のベンチで美琴は目を覚ました。

「お、起きたか」

目の前には心から欲している彼の微笑み……って!!

「膝枕ーーーーーーーーー!!!!」

「うぉっ!!うるさいな!! そしてもう立てるのな」

「なにしてくれてんのよ!!」

「お前がインデックスのアイス食った瞬間気絶したんだろ」

「だけどほかにもやりようがあったでしょ!!」

「あーわかったわかった、いいから座れって!!!」

「……まったくもう」

「で? 大丈夫なのか?」

「へ?……うん、大丈夫」

ようやく周囲の状況が飲み込めてきた。
遊具が多いタイプの公園。
目の前の砂場で

「だー、ていっ!!……ぱーぱ!! まーま!!」

インデックスが遊び、二人に手を振っていた。
それに対し、上条は手を振り返す。
それを見た美琴も落ち着いたのか、インデックスに手を振り返した。

蝉の声とともに風が通り過ぎる

(あれ? コイツと一緒にいてこんなに静かだったことってあったかな?)

そして、気づいてしまった。

上条の視線に。

(……あっ……)

風が通り過ぎ、木々が揺れ、葉のこすれる音がする。
二人の視線が交差する。
心臓の音がうるさい。
静寂が、心地よい。
今なら、言える気がする。


「……ねぇ」

「なんだ?」

「ずっと、言いたかったことがあるの」

「ん?」

「わたしね、アンタ「おっねぇさっまーーーーーーーーー!!!」ごぶふぁ!!」

ものすごいタックルを脇腹にくらった。

「オ姉様ですの!! oneesamaですの!! 夢にまで見た、お ね え さ まですのーーーーーーーーーーー!!!!」

「白井?」

「? き、貴様は類人猿!!」

「……ついに俺に対する嫌悪感を隠さなくなったな」

「なんであなたもここに!! なるほど、お姉様の露払いに私がいると知りながら、わざわざお姉様にちかづ「くーろーこー」ああ、お姉様、なんですの? 少し待ってくださいまし、今からこの寝癖頭類人猿に正義の鉄槌ぶぶへぶら」

雷電が白井黒子を黒い黒子に変える。

「あー、寝癖立ってたのか、さっき御坂が言おうとしたのもそれか?」

「へ? あ、えー、うん、そうそう」

上条に顔を背け涙する美琴。
アイツはありがとなーなんて言っている。

「ちょっと白井さん何してるんですか!!」

「うわー、ほんとに御坂さんいるし」

「初春さん!! 佐天さん!!」

「どもー」「こんにちは」

「おっす」

「あれ? 上条さん?」

「こんにちは上条さん、ご無沙汰してます」

「……ちょっと御坂さん借りますねー!! 初春もこっち来て!!」

寝癖頭類人猿は?を浮かべながらおとなしく頷いた。

「水臭いなー御坂さん!!」

「へ? なんのこと?」「なんのことですか佐天さん?」

「まさか上条さんと付き合ってたとは」

一瞬、確実に時間が止まった。

「な、な、何言ってんのよ佐天さん!!わたしが何でアイツと付き合わなくちゃいけないのよ!!!」

「そ、そうだったんですか!!! じゃあ、今日は……で、デート!!!! お邪魔してすみません!!!!!」

「だ、だから違うってば!!」

「デートだとぉぉおおおおおおおおお!!!!」

「あ、白井さん、おはようございます」

「だから違うってんでしょうが!!!」


やかましいことこの上ない。

一方で、上条は視線を動かせないでいた。
その先にあったのは百面相する御坂美琴。
あれ? オレ、アイツのあんな表情見たことあったっけか?

御坂たちはその視線に気づかず話をしている。
そんな中、また呼ばれてしまった。

「ぱーぱ!! まーま!!」

そしてついつい二人は手を振っちゃうのだった。

それを見て固まる三人を置いて、
お話はまた次回に持ち越される。










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