イヤだ
おまけ!!
「ったく、もう少し穏便にできねーのかてめーは!!!!」
洗い物をする上条の左頬には鮮やかな紅葉があった。
もうすぐ秋だね。
もうすぐ秋だね。
「うっさい!! 当麻が悪いんでしょ!!」
一方、美琴はインデックスに添い寝していた。
あの後、あまりのやかましさに起きたインデックスが号泣。
急いで上条があやし、
美琴は服を持って脱衣所に駆け込む。
木山先生は通りがかった黄泉川先生に再び説教されたのだった。
あの後、あまりのやかましさに起きたインデックスが号泣。
急いで上条があやし、
美琴は服を持って脱衣所に駆け込む。
木山先生は通りがかった黄泉川先生に再び説教されたのだった。
上条の文句はブツブツと続く。
「まったく、その短気なとこをもう少し直せばさぁ……」
なんだというのだ。
「???」
とにかく、悔しいことに、彼女が作った夕飯はうまかった。
「…………美琴」
「なによ? まだなんか文句があんの?」
「いや……元に戻ってくれて、良かった」
「ふぎゃ!!??」
不意討ちの笑顔だった。
美琴の顔が上条の頬にある手形と同じ色に染まる。
言葉は無く。ただ見つめ合う二人。
そうして上条家に広がったピンク色の空間は、
美琴の顔が上条の頬にある手形と同じ色に染まる。
言葉は無く。ただ見つめ合う二人。
そうして上条家に広がったピンク色の空間は、
ドカァァァアアアアン
というドアの吹き飛ぶ音で霧散した。
上条が驚くと同時に、彼の左右の肩にポンッと手が置かれる。
上条が驚くと同時に、彼の左右の肩にポンッと手が置かれる。
「やぁ、大将、遺言の準備はできてるかい?」
ゾッと背筋が震える声だった。
「三下ァ、オレはイロイロてめェに感謝してんだよ。
冥土の土産に恩返しをさせてくれるよなァ」
冥土の土産に恩返しをさせてくれるよなァ」
地獄の底から響くような声だった。
「み、美琴さん……ヘルプ!!」
「う、う……ん?」
起き上がり、片手を挙げて、二人の悪鬼に声をかけようとした美琴が、ふと動きを止めた。
あれ?
アイツおもいっきりクローゼットに自分を投げたんではなかったか?
自分の裸を見た挙げ句、木山先生の下着姿を見て、鼻の下を伸ばしてなかったか??
アイツおもいっきりクローゼットに自分を投げたんではなかったか?
自分の裸を見た挙げ句、木山先生の下着姿を見て、鼻の下を伸ばしてなかったか??
いや、それでも彼は自分のために動いてくれたのだ。
自分のことを思っての行動なのだ。
だから、少女は静かに微笑み、
自分のことを思っての行動なのだ。
だから、少女は静かに微笑み、
「逝ってらっしゃい」
と死刑宣告を告げた。
「ちょ!!? 美琴!! なんで!!? い、嫌だ、死にたくない!!ふ、不幸だああああああぁぁぁぁぁ」
少しずつ声が遠のいていく。
ため息を吐く美琴は、彼の情けない顔をみて、少しせいせいした。
そして、ふと記憶の片隅にある、彼の別の表情を思い出す。
ため息を吐く美琴は、彼の情けない顔をみて、少しせいせいした。
そして、ふと記憶の片隅にある、彼の別の表情を思い出す。
「……………………」
あんな表情をするなんて思えない。
自分の記憶の誤りかもしれない。
でも
自分の記憶の誤りかもしれない。
でも
「……当麻のあんな顔、もう見たくないな」
彼女はぽつりと、インデックスの頭を撫でながら呟くのだった。