夏祭り
おまけ!
(昂然!! やったぞ!!)
シルクハットはどこかに落とした。
(現然、赤髪と侍女からあの子を救い出せた!)
まだぐるぐる眼鏡と髭は装備されている。
アウレオルスは逃げてはいたが、その表情は明るい。
やみくもに逃走していた彼は、ついに袋小路に追い詰められた。
やみくもに逃走していた彼は、ついに袋小路に追い詰められた。
「……覚悟は、できているな?」
「なにか、言い残すことがあるなら聞きましょう」
白い男は肩で息をする。
そして、彼らがあの子を抱いていないことを確認し、獰猛に笑って言いはなった。
そして、彼らがあの子を抱いていないことを確認し、獰猛に笑って言いはなった。
「決然!! 本望!!」
どごーん、という音とともに、花火とは別のなにかがうち上がった。