両片思い篇 新学期
おまけ!!
上条当麻の右手には、
「見て!! 先生よ!!」
幻想殺しが宿っている。
「こんな屋上にお1人で…… 誰かと一緒にいるところを見たことがないわね」
「またため息、いったいなにをそんなに悩んでいるのかしら?」
「この前聞いてみたけど、笑ってごまかされてしまったのよ」
「あ、抜け駆け!!!」
「先生って実は年齢も分かんないのよね、もしかしたら私たちと結構お年も近かったりして」
「コラ、先に私が目に付けたのよ!!」
「最初にファンクラブを作ったのは私。恋の前に友情なんてのは無力なのだ!!」
「な、なんだと!!? くっそー、こうなれば手作り弁当で」
「それは私が毎日断られているわ」
「もう終ってるイベントだった!!?」
「あぁ、また悩ましいお顔、私がそれを癒してあげたい……」
(寂然、マイエンジェルはいまどうしておられるのだろうか?)
できるだけ早急にあの少女たちのもとに上条が現れることを願う。