うえでぃんぐ おまけ!!
その男は、とあるマンションの一角で目を覚ました。
汗の量が尋常ではない。
汗の量が尋常ではない。
今日は休日。
とある病院に付属している医薬会社に研究員として勤める彼は、
最近の激務の疲れをいやそうと、昼寝を試みていた。
とある病院に付属している医薬会社に研究員として勤める彼は、
最近の激務の疲れをいやそうと、昼寝を試みていた。
しかし、結果は散々だ。
あの過去の出来事が悪夢として彼を襲う。
あの過去の出来事が悪夢として彼を襲う。
『実験は、凍結することになりましタ』
『このガキが、見殺しにされて良いって理由にはなンねェだろうが!!』
『ならば道連れにはわたしを選びなさい』
彼はかつて、天井亜雄と呼ばれていた。
カエルの顔をした医者の助けで、
新しい名、顔、地位を得たが、
捨てたはずの過去が彼を苦しめる。
あの時の苦痛が、後悔が、恐怖が、いつまでも体にまとわりつく。
カエルの顔をした医者の助けで、
新しい名、顔、地位を得たが、
捨てたはずの過去が彼を苦しめる。
あの時の苦痛が、後悔が、恐怖が、いつまでも体にまとわりつく。
仕事が激務な理由もそこに帰結する。
なにかに夢中にならなければ、心が休まることもない。
なにかに夢中にならなければ、心が休まることもない。
「ハァ、ハァ、いや、睡眠は無意味か。なら、いっそ仕事や家事に集中したほうがいいかもしれないな」
とりあえず天気もいいし、布団でも干そう。
しかし、窓を開けると、ベランダにすでに白い布団が干してあるのが見えた。
よくよく見れば布団なんて干してなかった。
しかし、窓を開けると、ベランダにすでに白い布団が干してあるのが見えた。
よくよく見れば布団なんて干してなかった。
干してあったのは白い服を着た男だった。
「はあ!?」
「……ん、くっ、唖然、ここは、どこだ?」
「い、生きてる」
「空前、私はここはどこだと聞いているんだが?」
「あ、あぁ、ここは私の家のベランダだが、お前は誰でなんでこんなとこにいるんだ?」
「喟然、私は記憶を失ったただの教師だ。灼然、レストランで食事をする天使を見つけたんだが、皚然、窓に張り付いて観察している途中に白い少年に気付かれ、彼がテーブルをたたいたと思ったら、私は空を飛んでいた。駭然、気が付いたらここにいたのだ」
話を聞いて余計に訳がわからなくなった。
白い少年という言葉にまたトラウマを刺激されるが、天井は平静を装う。
白い少年という言葉にまたトラウマを刺激されるが、天井は平静を装う。
「毅然、さて……ぁ」
「あ」
「アアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
落ちた。
ガンドコバキバコグシャァア!!
なんて洒落にならない音が聞こえる。
ちなみにここは4階である。
ガンドコバキバコグシャァア!!
なんて洒落にならない音が聞こえる。
ちなみにここは4階である。
「…………無視、はしてはいけないのか?」
こうして、過去を捨てた男と、過去を失った男が出会った。
いや、ホント、どーでもいい。