概要
ナンバーズ回収の手助けを行う他、本来はカイトがやるべき雑務まで押し付けられている。
また、感情も豊かでよく喋る。口癖は「カシコマリ」
デュエルを行うことも可能で、どこかで見たことのある「SD」モンスターや《廃品眼の太鼓竜》を使用する。
「オービタル5」や「オービタル6」といった別の「オービタル」も存在するが、作中で「オービタル」と言えば「オービタル7」のことを指すため、このページでもこれに倣う。
こちらは戦闘が専門のようで、自我を持っている様子もない。
尤も、その戦闘能力も
中学生の集団にあしらわれるレベルなのだが。
機能
オービタルの特徴として真っ先に挙げられるには、やたら高性能であること。
自我を持つロボットである時点で既にオーバーテクノロジーだが、機械全般の操作やハッキングはお手の物、バイク、飛行機械、宇宙服等に変形可能で、リアルダメージを防ぐバリアを出すことも可能。
時の流れを10000分の1にまで減速させるというチート機能の他、居眠りや達筆というよく分からない機能まである。
また、戦闘用に変形することも可能で、
シャークや
遊馬を本気で殺しにかかっていた。
デュエルする意味が失われるほどに高性能になってしまった理由としては、「脚本の都合」という身も蓋もないものが挙げられる。
何か困ったことがある度に解決をオービタルに丸投げしているため、舞台装置として使い勝手がいいようだ。
そして更に驚くべきこととして、これだけ高性能なロボットを12歳のカイトが作製したという事実がある。
天才児の所業と言えるが、哀しきかな、作中人物の頭脳は制作者の頭脳を超えられないため、この設定にも説得力が生まれているとは言い難い。
頭が良さそうに見えるシーンが全くない他、普段から科学的な作業等を全てオービタルに任せきっているため、カイトは「優秀な科学者」以前に「科学者」にすら見えないのである。
その一方で、立体映像でしかない
ハートランドに殴りかかったり、デュエルでは度々プレイングミスを犯したりする等、アホっぽく見えるシーンはいくつもあるのが哀しい。
これと同じことは、カイト同様「優秀な科学者」とされておきながらその設定に説得力が生まれる描写が全くなく、科学もクソもない根性論や謎理論を振りかざしていただけの
Vにも言える。
やたら高性能なオービタルの設計に関しても、内部に仕込まれた「バリアライト」なる鉱物をエネルギー源としていることが明かされただけという、典型的な謎エネルギー丸投げ理論しかなかった。
名前や赤い色を鑑みるに
バリアン世界に関わっていそうなものだが、その入手経路や内外への影響などの設定も一切明かされなかったため、詳細は不明である。
なお、別に科学の専門知識など持っていなくとも、作中技術の描写には何の不都合も生じない。
なぜなら、読者や視聴者の大半も科学の専門知識など持っていないからである。
オーバーテクノロジーに至っては誰も説明しきれないし、そもそも科学アニメではない。
本来はセンスとハッタリを用いることで描写に説得力を持たせるものなのだが、なんでこうも正反対の描写や謎に謎を重ねる描写を入れるのだろうか。
心底理解に苦しむ。
そして流石はゼアルというべきか、後の【カイトvsミザエル】戦(3戦目)では、オービタルにカイトの知らない機能があると判明した。
しかもこの描写があったのは、「12歳のカイトが作製した」という設定が明かされた回と同じ回である。
一体何がしたいのだろうか?
なお、その機能は「カイトの脳とリンクしてカイトの目の代わりになる」というもの。
いつも通りのオーバーテクノロジーである他、よくよく考えると怖い機能でもある。
また、リアルダメージを受けたカイトに力も与えており、この時のカイトは
シャイニングドローのようなドローを行っている。
作中での扱い
元は赤ん坊の
ハルトの子守用として開発されたロボットであり、前述した高機能の数々はナンバーズハント用に改造した際に追加されたものであるらしい。
宇宙服への変形機能は何を想定していたのだろうか?
カイトやハルトのために命(?)を投げ出すことが存在意義とされ、ハルトはともかくカイトからはかなり乱雑に扱われている。
作製されてから現在までの6年の間に何度も壊れたらしく、作中でも壊れかけるシーンや実際に壊れるシーンがあった。
人格的に問題があるカイトから度々無理難題を押し付けられており、苦労人ならぬ苦労ロボットであると言える。
というか、作中ではハルトの子守シーンよりもカイトがやるべき仕事を代わりにやっているシーンの方が圧倒的に多いため、ハルトの子守用ロボットというより
カイトの介護用ロボットにしか見えない。
【カイトvs
ミザエル】戦(3戦目)での活躍は、紛うことなき介護である。
また、ハルトをあれだけ溺愛している筈のカイトだが、何故かハルトの世話も全てオービタルに任せっきりであった。
作製された6年前は別にナンバーズハントが忙しいという言い訳があったわけでもなかったのだが、父親である
フェイカーや正体不明な母親は論外としても、その間カイトが何をしていたのかは不明。
作中描写を見る限り、ハルトのことは自分の疲れを癒したり自己愛を得るためのペットとしてしか見ていなさそうなカイトだが、もし本当にその描写通りなら、未来のカイトもフェイカー同様の虐待親父にしかならないと言える。
そんなこんなで酷い目にばかり遭っているオービタルであるが、ある日出会った
オボミーナ・シャイニング・ロマノフに恋をし、ようやく自分の人生(?)を歩むようになる。
最初は蔑ろにされていたものの、遊馬とのデュエル後にはオトモダチとして認められ、
暴力女に蹴られたオボミが急に愛がどうとか言い出すようになった後、最終回でオボミとの間に子供(?)まで作っていた。
相も変わらずツッコミどころ満載の展開であるが、まぁカイトに散々苦労させられてきたオービタルが幸せな結末を迎えること自体は、喜ばしいことではないだろうか。
最終更新:2022年01月03日 11:08