2012年8月17日〆 図書紹介文
201114030北尾渉
- 図書名:庶民は知らないデフレの真実
- 著 者:森永卓郎
- 出版年:2012年4月5日
- 出版社:角川SSC新書
- 要約
誤解を恐れずに言えば、我々金持ちにとって、2011年3月11日に起きた、震災は、千載一遇のチャンスだ。被害に合われた方々は勿論、多くの日本人は不謹慎な表現と感じるだろうが、我慢して付き合ってほしい。ナオミ・クライン著の『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』にて、「諸悪の根源は規制である。市場メカニズムを妨害する者は一切許さない。国有企業は民営化して売っ払え……」と、私が言いたいことが、実例を挙げて書かれていた。 (213字)
第2章 美味しいデフレを止めるものか!
日本のデフレは16年間も続いている。GDPデフレーターによれば、1995年ころから前年比マイナスに転じた。世界の中で、こんな長期間デフレを続けている国は他にない。この20年間で先進国の名目GDPが2倍以上に増えているのに、日本だけがほとんど成長していない。その最大の要因は、デフレだ。デフレは、インフレよりも、はるかに経済に悪影響を与える。 (161字)
第3章 デフレで金太る確かな方法
18世紀から始まった資本主義の歴史は、金持ちがいかに庶民をだますかという歴史でもあった。またヒトがサルに近かった旧石器時代は原始共産制だった。他の野生生物同様、狩りが仕事だったので自分より弱い動物を捕り、果実や木の実を食べていた。原始共産制では獲物は分け合って食べていた。王が誕生し、そして王にかわって庶民を支配したのが資本家たちだった。 (168字)
第4章 数年後に起こる震災恐慌で王様になれ
戦後の日本は、世界の中でも最も優れた社会主義国家の成功例だったといってもよい。1950年後半から始まった高度経済成長によって、日本は東洋の奇跡と呼ばれるほど豊かな国となった。それは「一億総中流社会」が実現したからである。ところが、成熟国家に移ると橋本龍太郎内閣が、『フリー』、『フェア』、『グローバル』の3つの原則を掲げて日本市場を開放していった。その過程で、中流崩壊が起こり、格差問題が取り沙汰されるようになった。 (205字)
- まとめ
ここ16年間、日本はデフレのままである。デフレは、インフレよりも経済に悪い効果をもたらすといわれている。その中で、日銀は、物価の動きを精緻に監視していて、インフレの芽を潰す。
数年前から、特に言われているこのデフレ。庶民には厳しく金持ちにはとても嬉しいようそであるが、日本政府は、やれ解散だ、増税だ、ではなく、経済対策もしっかりしないと、金持ち待遇の社会になる恐れもある。先ずすべきことは、被災地の復興。そして、経済政策。民主党を引きずり降ろすのも大事だが、国民にも目を向けないと、どうもならない。 (464字)
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