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長寿は

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長寿は 04/07/19

  禿と胃癌の関係については諸説あった。

  しかし知りたいのはそこではない。本当に知りたいのは、「禿と寿命の関係」だ。老衰などの自然死とされるところに分類された中で、高齢者男性のうち、禿率は如何程であるか。つまり禿の寿命は他と比べて長いのか短いのか。

  生きているところから攻めるのも手だ。百歳以上長寿者の人は限られており、その中の男性の割合は少なく、禿か否かの調査は靴底の磨耗に比例して進行する。「禿の方がより長寿だ」との結果でも出た日には大騒ぎになるに違いない。ただし齢を重ねれば誰でも禿げてくるので「禿だから長寿」ではなく「長寿だから禿げた」というごく平凡な突込に対して反駁するのは難しい。

  そもそも禿げる為には「睡眠不足」「偏食」「暴飲暴食」「ストレス」などが必要条件とされるわけだが、それでは長生き出来まい。となると「禿げない人が長寿となる傾向がある」の結論が出る可能性もある。そうなれば禿は一種の病気或いは病気の予兆として認識されてしまう。加齢による自然な禿もまた、寿命が近付いてきたという予兆と捕らえられなくもないわけで、どうも禿の分が悪い。しかしここは足の置き場がないほど落とし穴だらけであるようだ。

  考えてみれば禿げるかどうかに個人差があり、長生きするかどうかにも個人差があるのだから「禿げた・・・長生き出来ないのか・・・」と落ち込む理由も必要もなく、しかし個人差があるからこそ割合を集計して傾向を知るわけで、しかし「禿げなかったから長寿」「禿げたから長寿」のいずれの調査結果でも不毛な論戦に突入することが明らかに見えているのであり、そのような調査は断じてすべきではないと結論されるわけだ。

  それから女どもに告げておく。絶望的な戦いに挑む勇者に対して「禿なんか気にしない。潔く禿げたらいいのに」という台詞は慰めや力づけの言葉になっていないばかりか逆効果だ。「皺なんか気にしない。潔く老ければいいのに」こう言われたら逆上するだろ?そういうことさ。
 
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