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BLAVOD

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BLAVOD 05/01/06

  Blantonが目当てであったが、売り切れであったから途方に暮れた。

  仕方が無いから知らない銘柄のラムあたりで妥協しようとあれこれ検討していたが、ふと目に入ったのはウォトカだった。かつて某航空に乗った際「ウォッカ」を注文したら躊躇いもなく「water」が運ばれてきて以来「ウォトカ」と発音することを心掛けているが、綴りは「VODKA」で「ヴォドカ」が正しい。ウォトカに特別好みの銘柄はないが、ウォトカを飲む場合体力のある場合はストレート、後は基本的にブラディメアリ一筋だから様々な銘柄を飲み比べる形になる。

  ふと目をやって固まってしまったのは、そのウォトカの姿が異常に見えたからだ。どう見ても黒い。瓶が黒いのではなく、液体が黒い。墨汁のように黒い。名前は「BLAVOD」でブラボドと表記しているから、ヴォドカをウォッカと言慣わしていることが苦しく見える。

  透明の瓶に墨汁が入っている。これは見逃すわけにはゆくまい。美味ければ定着するだろうし不味ければ貴重な体験として残るのだから悪くない。1680円だった。アルコール分は40%、ラベルの説明にこうある。

  >イギリス生まれのマイルドな味わいのウォッカに薬草エキスを加
  >えた、風味豊かなブラックウォッカです。そのままストレートやオ
  >ンザロックでも、また、カクテルベースとしてさまざまな飲料との
  >組み合わせて(原文ママ)鮮やかなカラーヴァリエーションとスムー
  >ズな味わいも(原文ママ)お楽しみいただけます。

  「成程、薬草エキスで黒いのか」と思ったが、下の方に「食用黄色5号」「食用赤色40号」「食用青色1号」とあるから強引な着色であることを伺わせる。説明は文法的に破綻しているようだが、言いたいことは伝わるので初陣としては十分だろう。

  グラスに注いでみると薄墨色で透き通っている。陽に透かすと真紅に見えることを発見した。何故陽に透かしていたか、それと昨日メルマガを発行出来なかった事との関連についての詳述は避けるが、ストレートで飲むとウォトカとは思えないほど口当たりが良い。氷は必要なく、そのままでどんどん飲める。以下は試行錯誤と感想を並べる。

  ・砂糖一つの珈琲と1:1が美味い。珈琲を2にするとKOカクテルとして通用するだろう。
  ・手抜きのロングアイランドアイスティが氾濫する可能性を秘めている。
  ・販促トランプ目当てで買ってあったジョニ黒と1:1で混ぜてみれば緑色になった。素晴らしい色だがとても飲めたものではない。
  ・水と1:1にすると見た事のない色になった。強いて言うならば「透き通った深緑色」だろうか。これはウォトカのえぐ味が強調されてしまい、一晩放置されて翌朝に飲んでみるカクテルの不味い味が一瞬で再現可能となる。だから水は勧めない。
  ・コーラと1:1でグラスの向こうが見えない完全な墨汁になってしまった。「真っ黒な液体」を飲むには、何でもありの挑戦者としても多少の精神鼓舞が必要になる。後味に僅かな苦味が残るようだ。コーラを2にするとクーバリブレよりも美味い。

  そして瓶の首に掛けられていたカクテルレシピにはこうある。

>ミドナイト・サン クランベリージュースと
>ブラック・ブル レッドブルと
>ブラック・アイスバーグ ブルーキュラソ、ソーダウォーターと
>ミドナイト・マティーニ オリーブの実またはレモンのスライスと
>ショット・イン・ザ・ダーク そのままストレートで
>イタリアン・サンセット ガリアーノ、ブルーキュラソと
>ブラック・クラウド トニックウォーターまたはソーダウォーターと
>ムーン・グロウ クランベリージュース、ソーダウォーターと
>ブラック・コスモポリタン   クランベリージュース、辛口のシャンパン、ライムジュースと
>サン・ダンス オレンジジュースと

  これらは試していないが、どれもこれも強引にビルドで色彩を強調した写真が載っている。確かに綺麗ではあるが、混ぜた色の方が神秘的な深みが増すだろうと思う。オレンジジュースとビルドで作った写真は見た目がプリンである。

  全体的に見て炭酸との相性がよいみたいだ。とにかく美味いことは間違いない。ウォトカのお気に入り銘柄はこれに決めよう。

  なお、各ジュース類との組み合わせを実際に試した言及がないのは、試す前に瓶が完全に透明になってしまったからだ。

  ※レシピ集に記載されていたBLAVODのサイトはこちら。http://www.blavod.com/
 
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