テスト中
薄着
最終更新:
匿名ユーザー
-
view
薄着 05/01/13
思わず「アホですか」と呟いてしまうほど寒い。
割と汗をかく体質だから基本的に薄着志向であるが冬には難渋する。「着るのは二枚」という戒めは少々無謀であるが、北上する機会は滅多にないので鼻水垂らして空元気を張っている。それでも関東冬の夜はかなり厳しい。
実は寒冷蕁麻疹という持病があり、それが身体鍛錬の理由になっている。急な寒さに対して発疹するもので、蚊に喰われたような跡が無数に出て、掻き毟ると腫れは酷くなる。蕁麻疹が出るのは主に手首や太腿と臍周りであって、実に掻き易くて痒い場所に限られているのが腹立たしい。 体質に拠るものだから伝染はしないし説明する時は「鳥肌の激しいやつ」で問題なく、単に痒いだけで他の身体機能には一切の影響がないから格別不自由することもなく、是が非にも治療せねばとは思わないのであって、だから消極的な体質改善すなわち「鍛える」が選択される。
鍛えるとはいうもののずぼらな性格だから継続的に何かをすることは出来ないので「冬でも二枚しか着ないこと」という鍛錬の概念が薄い行為を通して寒さに強くなろうとしている。実際のところ寒さに慣れてしまうと「見ただけで寒そう」と言われても当人は割に平気なのだが、そのまま暖かいところに入ると今度は温熱蕁麻疹が出てしまう。
寒冷温熱いずれの蕁麻疹も出てしまうと仕方がないので痒みを必死で忘れねばならない。下手に暖めたり冷やしたりすると発疹は益々赤く鮮やかに浮き上がる。時折「もう消えたか」と確認する程度では決して消えず、完全に忘れてしまわなくては消えないのが不思議なところで、だからある程度心理的な要素があるのかもしれない。
寒冷蕁麻疹は暖かい地方から寒い地方へ引越すと急に出たりするから誰であろうと油断してはならない。手前の場合何年も冬の薄着を続けているが、それでも水風呂に入るとあっさり発疹が浮かんでくる。「それは何の病気だ」「何処で貰った」などという言葉は聞き飽きているので遠慮願いたい。
TOTAL ACCESS: - Today: - Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-08 00:42:07 (Sat)
TOTAL ACCESS: - Today: - Yesterday: -
LAST UPDATED 2025-11-08 00:42:07 (Sat)