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映画?

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映画? 2003/06/11

  映画が面白いか面白くないかを判断するには簡単な方法が一つある。劇場の外で待っていて出てくる人の顔を眺めればよい。「時間と金返さんかいぼけ」という表情をしていたら躊躇わずに別のことをしたほうが無難だ。涙の跡があったり、興奮してしゃべり続けながら出てきたらかなりの期待が持てる。ただし時として出てきた人の表情の判定に困る場合があるのだ。何故か。それは見てから出てきた人もその映画をどう判定していいか困っているからであって、この場合、人によってはとことん面白かったり面白くなかったりするのでかなりの勝負となる。尤も予め情報を集めてその映画を見ようとしていたわけだから、まずは見てみるとよい。暇潰しに「取り合えずこれはどうだろう」と眺めている場合ならば、避けたほうがよかろう。

  面白そうな映画はいつも時期が重なるのは何故か。疑問に思ったことはないだろうか。少し考えてみれば当然のことなのだが、まず、夏休みを狙う、正月を狙う、アカデミー賞に効果的な時期を選ぶ、などの結果であるから面白そうな映画が集中的に公開され、その谷間には大作と抱き合わせで押し付けられたものを適当にいつでも外せるように公開しているのだ。そして、あえて時期をずらして一人勝ちを狙おうと皆が同じ時期に考えるから結局期待作は公開が集中する。大作の製作中に人事トラブルがあったり金銭トラブルがあったりすると完成が遅れるわけだが、それでも気が付けば周回遅れで正月に持ってきたりする。

  子供、中学生や高校生を主人公にした映画が何故あんなに日本で氾濫しているのか。アメリカの娯楽、田舎では正にその映画の中で描かれている通り「映画を見に行く」ことが安く手軽で一般的な方法であるから、当然観客が感情移入させやすいような主人公の設定になる。結果、類型的な人物配置にありきたりのストーリー、お決まりのハッピーエンドが揺るぎなく構成されて、それが大作・期待作と抱き合わせで買わされるものだから、苦し紛れに「爽やかで笑える青春」などと銘打って、当然のように見向きもされず、結果深夜に延々と流される。
 
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