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ダイス
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ダイス 2003/06/24 (「ダイスポーカー・ダイスバカラ」改題)
ダイスポーカーなる遊びがあって、これは賽子を五回振り、出た目でワンペア・ツーペア・スリーカード・ストレイト・フォアカード・フルハウス・ファイブカードのいずれかの役を競うものだ。カードではないのだが、ポーカーとしてプレイする以上スリーカードと呼ぶ。スートがないのでフラッシュとストレイトフラッシュは不可能であるが、トランプと違って賽子は目が一から六までしかないので比較的スリーカードは出易い。スート代わりに色違いの賽子を使用しても構わないが、色違いの賽子を五つ用意するよりトランプを用意するほうが早い。あくまでもトランプがなくて賽子がある時に案出されたゲームであるから無理をする必要など全くない。
賭ける方法はいくつかあるが、最も代表的なのは、まず参加代を払って一回振り、その後はコールかレイズの度に振ってゆくやり方だ。相手の目が全て見えているからスリーカードが完成した時点であっさり降りてしまうことが多い。それでは駆引きの妙味が薄いのではないかと考えてはならない。やってみればわかるのだが、三回振って一方的な展開と見えたら素早く降りるのは定石であって、ダイスポーカーの心臓はそこにはない。お互いに四回振ってツーペア同士・ワンペア同士の時、これが熱い。役に対して懸賞を付けていると更に熱い。役に懸賞を付けていない場合、四回振って双方とも何もそろっていない時、これが最も熱い。何故ならば四回振って双方とも役がないならば、完全にばらばらということであるし、しかし忘れてはならない、賽子は一から六しかないので多くの場合、ストレイトのリーチになっている事が多い。ストレイトにならなくとも次の一振りでワンペアは堅い。ただ、どの数がペアになるのかわからないからお互いに熱くなるのだ。悲しいのは「一」「二」「三」「五」「六」のような目が出た時で、六から一には続けないのでこれはストレイトとは認められないのだが、実はこれワンペアより出難い。しかし「役がない」の一点で貶められていて、これで負けた時はついているようないないような複雑な運に賽子を叩き潰したくなる。
一回に賭ける金額が決まっている場合、役に懸賞を付けることが多い。例えばレートが百円でワンペアはそのまま、ツーペアは三倍、スリーカードは五倍、ストレイトは十倍、フルハウスは三十倍、フォアカードは五十倍、ファイブカードは百倍といった感じだ。レートが百円でも五回連続で同じ目を出せば一万円になってしまうのでこちらも熱い。ただし酒を飲みながら交互に振っていると必ず途中で一方が忘れないように「五・二・二、五・二・二」などと唱え始め、もう一方は「ええと。俺何出したっけ」と混乱することになる。
似た経緯をもって発生したのがダイスバカラ。賽子を二回もしくは三回振って合計数が九に近い方が勝ちという単純なゲームだ。九を超えると負けであり、つづめて言えば「賽子でカブ」なのだが、カブと少し違うのは、一や二が続いた時、根性のある限り振ってよいところだ。五回振っても九を超えない時倍付けになる。役が付けば相手より数が少なくても勝ちとなる。ダイスバカラとは言っても日本でのルールではやはりカブの影響があって、順子の「吹雪」刻子の「嵐」を取り入れている場合が多い。一が三回続けば嵐であるが、四回続けばそれが更に倍、嵐は三倍付けであるから都合六倍、五回続けば「嵐」の三倍、嵐プラスワンで二倍、プラスツーで二倍、五回振りの二倍付け、全部掛けて二十四倍となる。そのあと六回目を振って合計九以下ならば更に倍で四十八倍、それが一ならば更に倍だから九十六倍となる。九を超えてしまうと全てなかったことになってしまい、また嵐プラスの挑戦で違う数が出てしまうとやはり嵐は消滅する。「吹雪」「嵐」とも最初から連続して続かなければならないのだ。途中からの連続は認められない。馬鹿げた倍数はなかなか出るものではないが、相手が早々に九を超えてしまっている場合、突っ込んでみるのも面白い。なお、「五と六で吹雪のリーチ」「六と六で嵐のリーチ」とはならず、九を超えたから問答無用でアウトとなる。従ってこのダイスバカラ、ひたすら小さい数を求めて振り続けることになる。こちらは合計数だけ覚えておればよいのでダイスポーカーよりは酔っ払いに向いている。
それから八面体、十二面体などの多面体賽子を使用する場合、ルールは弾力的に変更する。面白いのだが、計算がややこしくなるので酔ってやるのは避けたほうがよい。
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