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枠
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匿名ユーザー
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枠 04/09/01
ある新しい何かが分類に窮する場合、それまでの概念の枠に収まらないか枠線上にあるか枠を越えたところにあると考えられる。
それは全く新しい概念であったり発明であったりするが、正しく評価されることは稀であって大抵は既成の枠内に無理矢理嵌めらた上で見当違いの印象が重ねられて埋没してしまう。後に再発見として俎上に上がるならまだよい方で、先駆者の黙殺は今に始まったことではない。
枠に収まらない場合は枠を突き破って幾つもの概念を並立させる力を持つものであり、枠の構成を組み替えさせる可能性もある。枠線上にある場合は融合と評されればよい方で、精々一方を核として一方がおまけ扱いとなる。枠線上にあるべく望んだにもかかわらず枠を少し動かして強引に収めてしまう。枠より外にあるらしきものに対しては黙殺するかせせら笑うのが当然の反応だ。枠を越えたところにあることを認めるのはそれまで存在した枠の否定を意味するからだ。
新しい枠を作る効果を持っていようがいまいが既成の枠に収まらないものは攻撃排除される。それが真に力を持つならば転回が起こるが、それに要する期間の騒ぎは振り返ると馬鹿馬鹿しく思える。しかし情勢の違う時代の出来事を今ある尺度で測ることは戒めるべきだから、良否の判断ではなくてそれが齎した効果や変化を冷静に分析するべきである。それを繰り返してゆけばいつか分類に窮する物事に直面した場合、「これは枠を越えたものだ」と判断可能になるかもしれない。
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LAST UPDATED 2025-11-08 12:43:31 (Sat)
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