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同時通話

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閑雲野鶴メルマガバックナンバ電話>同時通話  


同時通話 04/12/05

  電話には同時通話と呼ばれる機能がある。キャッチホンと呼ばれる。

  その昔、ある人と通話中に別の人から掛かってきた。相手の声に被さって呼出音が響いているからキャッチが入った旨を説明し、切り替えてから出て、同じ話題のことであったから時間的偶然に驚きはしたものの絶好の機会だからしばし待てと元の通話相手に切り替えてみると、保留されている。さほど待たせたつもりはなかったが、やはりこのような機能は失礼なものだから便利ではあっても不要であると考えていると、保留音が止みいきなりこう言われた。「あ。こっちも繋がってる」

  直後しばらくは皆が混乱していてあちこち切り替えて、繋がったり保留されていたりを繰り返し、ようやく状況を把握した。つまりこうだった。

  AとBが普通に通話している。その最中にCがAに電話を掛ける。AはB・Cの両方と同時に繋がっている。そこへ更にDがBへ電話を掛ける。Bは A・Dの両方と同時に繋がっている。つまり四人が同時に接続されている。単純な図で表すとこうなる。「C-A-B-D」。ただしCはAとしか話せないしD はBとしか話せない。切り替えられて話が伝えられ、また戻って話を受け渡し、それは伝言ゲーム並の怪奇さであった。

  キャッチホンを使う機会など殆どないままいきなりこのような状況に直面したから最初の通話相手と共に意味の不明な盛り上がり方をし、結局のところ話の目的は全員が「麻雀の面子を揃えよう」だったから、ではこの四人でやろうと話が纏まったのは当然の成り行きであった。

  今思い出して、この仕組みを使ったキャッチホンで最大何人繋がるかという記録に挑戦という発想が湧いたが、よく考えるとその確認手段がない。伝言で確認する手段は不可能であることを我々は皆知っている。しかも途中で切り替えを間違えて切断してしまう者がいるかもしれず、非常に難しい。

  ならばと転がして、その難しさを記録にすればよい。つまりAにBが電話を掛け、BにCが電話を掛け、CにDが電話を掛け・・・と続けてある程度の人数が直列している状態を保つ。そこでAからの伝言が正しく伝わるのは何人かという著しく無益なイベントは、無益であるあるばかりか電話料金が発生してしまうので誰もやってみようとは言わないわけだ。
 
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