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酔態

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酔態 05/01/11

  何をする気力もない時は黙って酒を飲んで眠るのが最善の策であるが、気力がある場合もまず酒を飲むから結局酔っている。

  酔うにしても目が醒めてすっきりする酔いならば問題ない。しかしボトルの残りがあと数杯程度であることに気付いてしまうと「では空けてしまおう」と考えるから暴走が始まる。

  一旦暴走が始まると酒種や銘柄は気にしないから止まらないのであって、眠くなって倒れるか或いは酒がなくなれば自動的に活動を停止するが、途中で「腹が減った。ついでに酒を仕入れて来よう」と考えた場合、必ず何かを忘れてゆくのであって、鍵も財布も小銭入れも全部装備したから問題ないと確信しても、靴を履く段になって靴下を忘れていることに気付いたりする。

  かなり前のことだが、温い風呂に浸かってややこしい本を読みながら「OLD CROW」を一本空けてしまった時は三時間以上経っていて、気付けば風呂の温度と体温がほぼ同じになっていたらしく、余りに気持ちよくて動けなくなった。熱い湯を足してゆくと湯船から出ても寒さを感じなくなったが、それは血行が急速に促進されたからであって、すなわち酔いも急速に廻るから今度は酔いのせいで座り込んで動けなくなり、寒くなったからもう一度浸かり、気持ち良くなって酔いも復活し、もう何だか疲れてそのまま眠ってしまい、起きると湯が冷めて体温と同じになっており、また熱い湯を足しながら水を飲み、そしてやっと風呂からあがった時にはマラソンを終えた直後のような疲労感が残っていた。都合七時間ほど入っていたわけで、ふやけた手は膨れあがって握ろうとすれば抵抗を感じた。多分あれで二キロは痩せたと思うが、痩身法としては薦められない。

 
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