-考 なぜ受付の少年(ファルロス)は「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」と主人公に言ったのか。
-察 寮に居たアルカナは【愚者】
主人公に封印されていたアルカナは【死神】
結論を先に申し上げますと、
・No.1魔術師~No.12刑死者の12体が交わり、【宣告者・デス】が作られた。
・しかし、砕け散ったのは、No.0愚者~No.13死神(不完全)の14体である。
【前提】集めたシャドウの中に愚者属性は存在しない。(愚者=影人間?)
まず、結論が導き出された元の問いについて。
受付の謎の少年「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」
上記の文章から素直に考えられるのは、彼は【ずっとあそこ(寮)で主人公を待っていた】という事実です。もしも彼が、主人公の中に封印されていたアルカナだったなら、その後に続くよそよそしい言葉からしても、不自然な会話です。
おそらく、皆さんもそうお思いになったのではないでしょうか。
なぜ、封印されているデスの状態を表す囚人服を着た子供の姿が、愚者にも適用されているのか。
一応、タロットの解釈では、愚者と死神は【同一人物】です。
俗人の人生の初めであり終わりである、彼ら愚者と死神は、深い繋がりをもっているあたりが関係しているのかもしれません。
派生考察 対魔術師アルカナ戦での、オルフェウス&タナトスの意味
そして、2009年4月、寮に宿ったフールのアルカナ(大型シャドウ)は、主人公の中のデスと邂逅を果たした。
主人公が訪れた瞬間に一足早く活性化して、美鶴に見つからずに済んだとか。(不活性は眠りではない)
つまり、あの瞬間に、主人公の中では、愚者と死神のアルカナが融合した。
愚者は倒されるのではなく、契約をさせることで、彼を試練へ誘ったのではないでしょうか。
愚者はワイルドの始まり。まさに、主人公が港区に来たことが、ワイルドとの出会いということです。
この契約ののち、他の12体(魔術師~刑死者のアルカナ)が目覚めました。
綾時の言葉「彼に特別なペルソナ能力が目覚め、それと同時に12のシャドウが目覚めた…」の【特別なペルソナ能力が目覚め】は、この契約を意味します。
なぜなら、それと同時に12のアルカナが目覚めたのですから、【特別なペルソナ能力の目覚め】は魔術師戦の【前】でなくてはなりません。
そして、魔術師のアルカナが来襲し、主人公は【愚者】オルフェウスを覚醒しました。しかし、元々中に居た【死神】デスが、愚者を押しのけて魔術師を倒したのです。
魔術師戦での主人公の中には【愚者】と【死神】二種類のアルカナ(の融合体)がいた。
これが、あの対魔術師戦のムービーの意味であると思います。
-意見
「愚者は寮にいた」のではなく、契約した日に生まれたのではないか?
仲間に目覚めたのがペルソナであるように、主人公に目覚めたのも愚者のペルソナであり、
飛び散ったのは、あくまでデスとデスを構成する12のシャドウ・アルカナである筈。
だから、「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」は
存在しないはずの「寮で待っていた愚者」ではなく、
タルタロスの存在する町・ニュクスに最も近い町に転校してくる。
そして、はじめての満月の晩である転居当日。--満月は最もニュクスの力が高まる日。(?)
デスが具現化に十分な力を得てファルロスとして具現化した際の言葉。
だから、「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」は、
「物理的な距離が転居によって取り払われた状態でのはじめての満月が訪れるまでのその時間を待っていた」という意味ではないか。
また愚者が目覚めたのは、死と面と向かって対峙することにより、
終りが存在するための「はじまり」が必然となり、
愚者がペルソナとして覚醒したのではないか。
イゴールが主人公を特別扱いしベルベットルームの客人として認めているのも
他のペルソナと違い、主人公が運命を握るものとしての資格を持っているからではないか。
【前提】
No.13はタロットおにいて、
愚者が刑死(12)を経ての生まれ変わり・再生を意味する。
つまり、タロットの法則上、No.13デスが存在するには、
必然としてNo.0愚者の存在が必要。
追記。
もしファルロスがシャドウ・アルカナとしての愚者も兼ねているのだとすれば、
デスが砕けた(一時的ではあるが存在の崩壊を経た)ことにより、
愚者と同様の存在(デスの性質は帯びているものの何も具体的にはわからない、はじまり・無・無知の状態)となっていたのかもれしない。
そして愚者・主人公が成長しつつ散ったアルカナを破壊(解放)する度に、力の破片を取り戻し、同じように完全体デスへと成長しながら、少しずつ己の存在意義を知って行くという道を辿ったのかも?
-意見2
もっと単純に、「(ポートアイランドと主人公の)物理的な距離がなくなった状態での、初めての満月を待っていた」
=ファルロスとして具現化し、「主人公と対話が可能となる時」を待っていたと考えられるのではないか。
また、ファルロスとの契約によって得た「特別なペルソナ能力」は、あくまで【ワイルドの能力】であり、【愚者のペルソナ(オルフェウス)】を獲得したのも同時であったと考えていいだろう。
魔術師戦のムービーでオルフェウスを突き破るようにしてタナトス(デス)が現れたのは、宿主(主人公)の生命の危機に対して無意識に発動したものであり、「主人公の人格(愚者)をデス(死神)が押しのけて出てきたに過ぎない」と考えるのが妥当だろう。
ムービーの意味としては、「主人公の中に、自身で制御できない何かがある(何者かがいる)」ことを示唆している程度にとどまるのではないか。
また否定の根拠として、あの描写を見る限り(若干主観的にはなるが)「アルカナ(ペルソナ)が融合している」状態であるようには到底見えないから、というのが挙げておく。
-派生考察2
愚者のシャドウは存在するのか、また、どこに存在しているのか。
【前提】
・No.13死神(デス)の存在には、No.0愚者が不可欠
・ペルソナ使い(固有のアルカナを持つ)以外は、シャドウに襲われると(全員が)影人間となる(あるいはペルソナ使いも?)
・ニュクスのもたらす”死”=全生物【影人間】化
・ファルロスはデス(死神のシャドウ)の化身である
結論から言えば、愚者のシャドウとは影人間、ひいては人間そのものであり、主人公たちが対峙するような【シャドウ】としての形は存在しない。
10年前の自事故で飛び散ったシャドウがNo.1~No.13であったにも関わらず、死神のシャドウ(デス)が存在できたのは、No.0に当たる存在がすでにいたからと言えるだろう。
人間(生命体)の精神体、もしくはそれに近いものを≒各アルカナに属するシャドウとすると、それらが抜け落ちた(シャドウによって引きずり出された)あとに残るのは「何者でもない【愚者】(のシャドウ)」なのではないか。
愚者のアルカナは、本来すべての生命が誕生と同時に手にしているものであり、その後個人の人生によって、アルカナのステージも変動しているのではないかと考える。
=P3、P4の主人公は、生まれたての赤子に近い無垢な精神状態にあったか、成長後も愚者のアルカナを維持できている特殊な人間だったのかもしれない。
-意見3
派生考察2の【前提】で「ニュクスのもたらす”死”=全生物【影人間】化」と書かれているがこれは誤りである。
ペルソナ倶楽部P3にも書かれているが、ニュクスの齎す死はニュクスの放つ波動によって地球上に存在する全ての生命体が消滅することであり。
精神的な死だけでなく肉体を失うという物質的な消滅もそこには含まれている。
-意見4
愚者は「旅人」であり、愚者以外のアルカナは「旅路」である。
タロットの意味としてどうかはさておきp3pでは夏期講習でセフィロトの22のバスと関連付けた話もしてもらえるので、そのような理解でよいと思う。
シャドウは明確にデスを含め13体と言われていることからも、「0」にあたる存在があるとすればそれはシャドウではないのだと思われる。
13であるデス=ファルロスと「ひとつ」になり、12のシャドウという旅路を巡った存在。
13体のシャドウにとっての「愚者」は、主人公のことでよいと思う。
はじまりである愚者=主人公なしではデスはデスたりえず、仮にゆかりの父の横槍が入らなかったとしてもでっかいシャドウが暴れるだけでニュクスは来なかったのかもしれない。
-察 寮に居たアルカナは【愚者】
主人公に封印されていたアルカナは【死神】
結論を先に申し上げますと、
・No.1魔術師~No.12刑死者の12体が交わり、【宣告者・デス】が作られた。
・しかし、砕け散ったのは、No.0愚者~No.13死神(不完全)の14体である。
【前提】集めたシャドウの中に愚者属性は存在しない。(愚者=影人間?)
まず、結論が導き出された元の問いについて。
受付の謎の少年「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」
上記の文章から素直に考えられるのは、彼は【ずっとあそこ(寮)で主人公を待っていた】という事実です。もしも彼が、主人公の中に封印されていたアルカナだったなら、その後に続くよそよそしい言葉からしても、不自然な会話です。
おそらく、皆さんもそうお思いになったのではないでしょうか。
なぜ、封印されているデスの状態を表す囚人服を着た子供の姿が、愚者にも適用されているのか。
一応、タロットの解釈では、愚者と死神は【同一人物】です。
俗人の人生の初めであり終わりである、彼ら愚者と死神は、深い繋がりをもっているあたりが関係しているのかもしれません。
派生考察 対魔術師アルカナ戦での、オルフェウス&タナトスの意味
そして、2009年4月、寮に宿ったフールのアルカナ(大型シャドウ)は、主人公の中のデスと邂逅を果たした。
主人公が訪れた瞬間に一足早く活性化して、美鶴に見つからずに済んだとか。(不活性は眠りではない)
つまり、あの瞬間に、主人公の中では、愚者と死神のアルカナが融合した。
愚者は倒されるのではなく、契約をさせることで、彼を試練へ誘ったのではないでしょうか。
愚者はワイルドの始まり。まさに、主人公が港区に来たことが、ワイルドとの出会いということです。
この契約ののち、他の12体(魔術師~刑死者のアルカナ)が目覚めました。
綾時の言葉「彼に特別なペルソナ能力が目覚め、それと同時に12のシャドウが目覚めた…」の【特別なペルソナ能力が目覚め】は、この契約を意味します。
なぜなら、それと同時に12のアルカナが目覚めたのですから、【特別なペルソナ能力の目覚め】は魔術師戦の【前】でなくてはなりません。
そして、魔術師のアルカナが来襲し、主人公は【愚者】オルフェウスを覚醒しました。しかし、元々中に居た【死神】デスが、愚者を押しのけて魔術師を倒したのです。
魔術師戦での主人公の中には【愚者】と【死神】二種類のアルカナ(の融合体)がいた。
これが、あの対魔術師戦のムービーの意味であると思います。
-意見
「愚者は寮にいた」のではなく、契約した日に生まれたのではないか?
仲間に目覚めたのがペルソナであるように、主人公に目覚めたのも愚者のペルソナであり、
飛び散ったのは、あくまでデスとデスを構成する12のシャドウ・アルカナである筈。
だから、「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」は
存在しないはずの「寮で待っていた愚者」ではなく、
タルタロスの存在する町・ニュクスに最も近い町に転校してくる。
そして、はじめての満月の晩である転居当日。--満月は最もニュクスの力が高まる日。(?)
デスが具現化に十分な力を得てファルロスとして具現化した際の言葉。
だから、「遅かったね。長い間きみを待っていたよ。」は、
「物理的な距離が転居によって取り払われた状態でのはじめての満月が訪れるまでのその時間を待っていた」という意味ではないか。
また愚者が目覚めたのは、死と面と向かって対峙することにより、
終りが存在するための「はじまり」が必然となり、
愚者がペルソナとして覚醒したのではないか。
イゴールが主人公を特別扱いしベルベットルームの客人として認めているのも
他のペルソナと違い、主人公が運命を握るものとしての資格を持っているからではないか。
【前提】
No.13はタロットおにいて、
愚者が刑死(12)を経ての生まれ変わり・再生を意味する。
つまり、タロットの法則上、No.13デスが存在するには、
必然としてNo.0愚者の存在が必要。
追記。
もしファルロスがシャドウ・アルカナとしての愚者も兼ねているのだとすれば、
デスが砕けた(一時的ではあるが存在の崩壊を経た)ことにより、
愚者と同様の存在(デスの性質は帯びているものの何も具体的にはわからない、はじまり・無・無知の状態)となっていたのかもれしない。
そして愚者・主人公が成長しつつ散ったアルカナを破壊(解放)する度に、力の破片を取り戻し、同じように完全体デスへと成長しながら、少しずつ己の存在意義を知って行くという道を辿ったのかも?
-意見2
もっと単純に、「(ポートアイランドと主人公の)物理的な距離がなくなった状態での、初めての満月を待っていた」
=ファルロスとして具現化し、「主人公と対話が可能となる時」を待っていたと考えられるのではないか。
また、ファルロスとの契約によって得た「特別なペルソナ能力」は、あくまで【ワイルドの能力】であり、【愚者のペルソナ(オルフェウス)】を獲得したのも同時であったと考えていいだろう。
魔術師戦のムービーでオルフェウスを突き破るようにしてタナトス(デス)が現れたのは、宿主(主人公)の生命の危機に対して無意識に発動したものであり、「主人公の人格(愚者)をデス(死神)が押しのけて出てきたに過ぎない」と考えるのが妥当だろう。
ムービーの意味としては、「主人公の中に、自身で制御できない何かがある(何者かがいる)」ことを示唆している程度にとどまるのではないか。
また否定の根拠として、あの描写を見る限り(若干主観的にはなるが)「アルカナ(ペルソナ)が融合している」状態であるようには到底見えないから、というのが挙げておく。
-派生考察2
愚者のシャドウは存在するのか、また、どこに存在しているのか。
【前提】
・No.13死神(デス)の存在には、No.0愚者が不可欠
・ペルソナ使い(固有のアルカナを持つ)以外は、シャドウに襲われると(全員が)影人間となる(あるいはペルソナ使いも?)
・ニュクスのもたらす”死”=全生物【影人間】化
・ファルロスはデス(死神のシャドウ)の化身である
結論から言えば、愚者のシャドウとは影人間、ひいては人間そのものであり、主人公たちが対峙するような【シャドウ】としての形は存在しない。
10年前の自事故で飛び散ったシャドウがNo.1~No.13であったにも関わらず、死神のシャドウ(デス)が存在できたのは、No.0に当たる存在がすでにいたからと言えるだろう。
人間(生命体)の精神体、もしくはそれに近いものを≒各アルカナに属するシャドウとすると、それらが抜け落ちた(シャドウによって引きずり出された)あとに残るのは「何者でもない【愚者】(のシャドウ)」なのではないか。
愚者のアルカナは、本来すべての生命が誕生と同時に手にしているものであり、その後個人の人生によって、アルカナのステージも変動しているのではないかと考える。
=P3、P4の主人公は、生まれたての赤子に近い無垢な精神状態にあったか、成長後も愚者のアルカナを維持できている特殊な人間だったのかもしれない。
-意見3
派生考察2の【前提】で「ニュクスのもたらす”死”=全生物【影人間】化」と書かれているがこれは誤りである。
ペルソナ倶楽部P3にも書かれているが、ニュクスの齎す死はニュクスの放つ波動によって地球上に存在する全ての生命体が消滅することであり。
精神的な死だけでなく肉体を失うという物質的な消滅もそこには含まれている。
-意見4
愚者は「旅人」であり、愚者以外のアルカナは「旅路」である。
タロットの意味としてどうかはさておきp3pでは夏期講習でセフィロトの22のバスと関連付けた話もしてもらえるので、そのような理解でよいと思う。
シャドウは明確にデスを含め13体と言われていることからも、「0」にあたる存在があるとすればそれはシャドウではないのだと思われる。
13であるデス=ファルロスと「ひとつ」になり、12のシャドウという旅路を巡った存在。
13体のシャドウにとっての「愚者」は、主人公のことでよいと思う。
はじまりである愚者=主人公なしではデスはデスたりえず、仮にゆかりの父の横槍が入らなかったとしてもでっかいシャドウが暴れるだけでニュクスは来なかったのかもしれない。