概要
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| 正式国名 |
ノースフィーリア連邦共和国 |
| 公用語 |
和語、英語 |
| 連邦大統領 |
ギルフォード・S・ラファール |
| 首都 |
セルレイ |
| 面積 |
317.35平方km(T11180現在) |
| 人口 |
1億2546万人(T12773現在) |
| 公式略称 |
フィーリア、北翼、飛 |
| 英語国名 |
The Federal States of North Feelia |
| 通貨 |
ガルス(Gs) |
| 国歌 |
大翼よ |
| 国鳥 |
ツバメ |
| 国花 |
アスター |
| 国樹 |
メタセコイア |
| 主要宗教 |
大聖翼神教(フィーラ神教) |
| 主要民族 |
フィーラ人、和人、セルド人 |
| 政治体制 |
連邦共和制 |
| 政治志向 |
民主主義・研究志向 |
| 独立 |
T9218 |
| 建国 |
T10150 |
中心のノースフィーリア列島をはじめとする無数の諸島郡を領土とする多民族の連邦国家である。周辺の海は通称フィーラ海域と呼ばれている。
箱庭大戦以降、経済発展が著しく、近年では宇宙産業にまで着手するようになった。
国名は古代フィーラ語で「北の翼」という意味を持ち、また周辺海域に伝わる
フィーラ神話に登場する神の名というのが有力。国旗の翼はそれを模していると言われる。
最近では和語を中心とする文化が浸透しつつある。
歴史
ノースフィーリア連邦以前の政治は非常に不安定であり、政争や軍事クーデターなどにより幾度となく血が流れてきた。
また、飛龍連邦時代では中華風、アヌビアス連合王国時代では欧風、ツキガミ・キリシマ連邦では和風文化と時代ごとに異なる文化が発達している。
飛龍連邦以前
飛龍列島はフィーラ海域の発見とほぼ同時期に大陸の開拓者によって発見されたと当時の歴史書に記されているという。
戦国時代にはすでに「飛流国」という独立国家となっていたとされ、ウィング列島(現
ロスフェアリス)で
蒼炎王国が誕生すると、一時的な対立はあったものの、ある程度の友好関係を保っていた。
百数十年前、蒼炎王国が倒れ、後に建国された大火炎帝国は領有を主張し、飛流国を占領。
ワイバーン空軍基地を設置した。
また、当時は「飛流」と呼ばれていたが、時代の経過とともに「飛龍」となったとされている。
フィーリア大災厄時には臨時政府が成立し難民を受け入れた。飛龍臨時政府は飛龍共和国の建国を望んだが、ツガル・懐郷代表によって先にニューフォーリア共和国が誕生すると、
殆どの住民が温暖なニューフォーリアへ移り住み、島内は要塞化が図られた。第二次箱庭大戦時には島のほとんどの航空部隊が基地から飛び立ったが、帰ってこれたのはほんの一握りであった。
またこのとき、ニューフォーリアも攻撃を受け壊滅し、多数の難民が再び押し寄せた。半年後、外交次官を務めたファーガス大統領の手によってレガシー共和国が建国。
後にレガシー連邦共和国の内政が安定すると、ファーガス大統領の後継であるR.リュンシン大統領が大規模な国内改革を施行。飛龍社会主義連邦へと改称した。
前大戦の教訓から、再軍備は早期に行われたが、初期武装のほとんどは旧社会主義陣営からの輸入品であった。
アヌビアス連合
相次ぐ公務員の汚職と物価上昇、それに伴う国内恐慌により、中央の尊王派の指揮官達が武装蜂起。
わずか半日で首都は占拠され、反対派の議員らは拘束された。約百数十年ぶりにフィーラ海域で王政復古がなされ、国名をアヌビアス連合に改名された。
皇室には火炎帝政時代の王の子孫であるヴァリアント家が招かれ、専制的な王政が布かれた。
王朝は資本主義政策を推し進め、国民一人当たりの所得向上を実現し、国民から支持を集めたが、その一方で政治的特権階級が復活。
また、王朝は全国に秘密警察を配備して、宗教活動や共産主義運動、自由民主化運動などを反政府思想として厳しく取り締まり、時として超法的措置もとられたため、
結果として、再び民主化の波が押し寄せた。
大規模革命と八月戦争
「民族・宗教・価値観が違えども、平和で安定した生活」を掲げた武装集団「
フィーリア自由解放戦線」や反王政派の軍閥などにつられて民衆が暴徒と化し、首都警備隊を破って官庁街に進攻。
後に七・七革命と称される大規模反乱が勃発した。結果、政府首脳陣は指導者であるヴィリアス皇を連れて近隣諸国へ亡命し、一時無政府状態となった。
その数日後、武装グループによって開放された政治犯や知識人たちによって新たに新政府が発足し、国名をツキガミ連邦と改称。
また、独裁政治を強いた王家は排斥され、次期国皇には日系三世の斉天皇が即位し、宮廷も和風に改装された。
一方の亡命政府はヴィリアス皇をたててアルヴィス皇国を建国するも、ツキガミ連邦軍の大規模侵攻(八月戦争)により滅亡した。
ツキガミ連邦
七・七革命、八月戦争を経て誕生したツキガミ連邦はすぐに特権階級を廃止し、人権問題を中心としたさまざまな政策を進めた。
また、軌道エレベーターの建設に着手するなど、海外からも注目される存在となっていた。
しかし、世界同時不況の煽りを受けて財政が崩壊し、国内経済が混乱。
銀行は軒並み倒産し、街には失業者があふれる事態に至った。
衆議院選挙により、最大勢力である“自由改革党”に政権移行し、政界再編の名目で「キリシマ連邦」と改名されたものの、依然として雇用問題は残った。
ノースフィーリア連邦
政治家による金権政治と社会事業の無駄遣いによる上限無しの増税により、住民の不満は頂点に達していた。また、経済政策の失敗によって更なる失業者の増加を招いた。
その結果、選挙において与党の自由改革党は惨敗。野党による政権交代が行われた。これに対して与党は選挙のやり直しを求め、議事堂へ立てこもったが結局失敗に終わり、自由改革党は解党した。
与党となった共和党は政治大改革を実施。新たに発足された連邦議会で皇室の廃止を決定し、立憲君主制から大統領制に移行した。
移行直後は過激派団体などの残党勢力によるテロが相次いだが、治安の安定などにより現在は沈静化している。
地理
元はワイバーン諸島(和称:飛龍列島)であったが、暫定政府の成立に伴いノースフィーリア列島と改称された。
ノースフィーリア列島は中央のオルタ島をはじめ、
アルティア島、ガリア島ほか大小合わせて十数の島々から構成されている。
戦略拠点であったため、島の防御力は高く、都市部には無数の地下壕が設けられている。
アルティア東部からガリア南東部にかけては北方から流れる寒流に近く、冬場の平均気温が-10度以下になるところも少なくない。
北部のアルティアは西方からの暖流の影響で耕作が盛んである。アルティア近海には潮目があり、好漁場となっている。
連邦の最高峰はガリア島の新羅岳(3520m)であり、莫大な量の資源が眠っているとされているが、
火山性ガスの影響で鉱石の産出量は少ない。
近年ではガリアからの工業排水による環境悪化が懸念されている。
第二次箱庭大戦終結後、占領されていたニューフォーリア島はDASFの解散とともに返還。
大災厄で陸の大半が水没した旧フィーリア列島の残骸であるロスフェアリス諸島や八月戦争の主戦場となった
アルヴィス諸島も連邦に属する。
ノースフィーリア連邦は大統領制である。直接選挙で選ばれる大統領(任期5年)は国家元首であり行政の長であるとともに各軍の最高指揮官でもある。
議会は両院制を採用し、上院の元老院(定員182名、任期6年、3年ごとに半数を改選)と下院の衆議院(定員298名、直接選挙)がある。
優先権は衆議院にあり、元老院は諮問機関としての色彩が強い。
以前から軍事クーデターやそれら伴う国名の改称が多く、"箱庭一名前の多い国"と呼ばれさえした。
現在は治安が安定し、国民の生活水準も高い。
地方行政区分
主な政策
- 年金および国民保険の給付金増額
- 小学校、中学校の義務教育化と公立高校の無料化。私学の補助金増額
- 高速道路のETC全面導入。ETC未装着車は自動車税up
- 住民税の割り増し、その他...
概要
基幹産業は、自動車・船舶・航空機・鉄鋼・化学・機械などの重化学工業であり、国内外の評価は上々である。
また、造船・航空機、電子部品製造・軍需大手の飛龍グループやウィニングなどは、世界規模で活躍する企業として知られている。
商業需要が急速に伸び、都市部では高層ビルの建築ラッシュが続いている。最近では技術力の発達により
空中都市も建造され、話題を集めている。
海域資源が豊富で、資源自給率は高く、それに伴う重化学工業も盛んである。
国内には原子力発電所があり、国内の電力供給量の大半を占めているが、海外の原発事故の影響で脱原発が求められている。
近年ではアルティアに大規模太陽光発電所が建設され、環境への配慮も注目されている。
また離島にも風力発電所と太陽光発電所、波力発電所が設けられてる。
代表的企業
飛龍グループの一社で社名の通り重工業を中核とした企業。近年は家電事業も手がけているが、
造船や兵器の生産を担っていることから軍需産業としての顔の方が有名。
独自のOSである「Mega Sphere」を制作しているIT企業。
ソフトウェアはもちろん、稀にハードウェアも手掛ける。
新聞からテレビ、ネット放送などを手がけるメディア業界の最大手。
民間運営だが公共放送として指定されており、また一般報道機関としてだけでなく通信社としても活動している。
文化
報道機関が充実しており、常時政治の動きを監視している。
各局とも事件に関する報道にも熱心で、個人のプライバシーの侵害などが問題となっている。
特に下総時事通信社に次ぐ報道機関、箱庭東方通信はニュース専用のチャンネルを設けており、24時間、国内での動物救助から大陸での国際紛争、さらには宇宙開発まで様々なことを報じている。
現在、大陸の影響を受けた国内アニメ・マンガ業界は最高潮に達しており、俗にオタクと呼ばれる人々の割合が急増しているという。
海外からの交流も盛んで、世界的歌手やオーケストラ楽団が毎週のように公演を開いている。そのため音楽業界の活動も活発だが、著作権を無視した不正ダウンロードが後を絶たない。
全体的に和系文化が浸透している。
教育
教育水準は高く、9年間の義務教育、そして3年、4年の高等教育が存在する。
多くの児童は初等、中等の義務教育後も3年の高等教育を受ける。またその後、最高教育である大学へ進む児童も多い。
民族
ノースフィーリア連邦の人口の大半は大陸からの開拓者(主に和人やセルド人)の子孫や原住民と移民者の混血種であるフィーラ人、セルド人を主とする大陸民族などで構成される。
貿易国であったため、古代から様々な人種、民族が移住している。道徳教育制度と法の整備もあり、差別意識は減少しているものの、一部では未だに民族差別が行われているという。
また、和系フィーラ人などは和語の姓をミドルネームとして残す人が多い。
- フィーラ人・・・57%
- 和系フィーラ人・・・45%
- 大陸系フィーラ人・・・40%
- その他・・・15%
- 和人・・・22%
- セルド人・・・8%
- 下総・ 愁華人・・・1%
- 野々村人・・・2%
- その他・・・10%
言語
初期に伝わった和語、国際化の波で伝わった英語が主だが、古代から伝わるフィーラ語やセルド人が伝えたセルド語などがある。
学校などでは和語、英語共に初等教育で学ぶが、割合的には和語のほうが学習量が多い。
フィーラ語やセルド語は代々家庭からや学校では総合学習、歴史の時間に習う程度である。
宗教
原則として宗教の自由が認められている。
代表的宗教はフィーラ神話を基に、大陸の宗教などが独自に混ざり合った大聖翼神教。
古くからフィーラ海に伝わる宗教であり、国民の4割強が信仰している。
国民の祝日
| 1/1 |
元旦 |
新年を祝う日 |
| 2/13 |
独立記念日 |
独立宣言を採択した日 |
| 4/31 |
自由記念日 |
前フィーリア連邦で春終革命が行われた日 |
| 5/3 |
文化の日 |
共和国憲法が公布された日 |
| 5/4 |
特別記念日 |
国民の休日 |
| 7/7 |
革命記念日 |
七・七革命が行われた日 |
| 7/21 |
青の日 |
開拓者がフィーラ海域を発見したとされる日 |
| 7/30 |
平和記念日 |
第二次箱庭大戦終戦日 |
| 9/12 |
復興記念日 |
戦後復興を遂げ、近代化を祝う日 |
| 9/15 |
敬老の日 |
老人の長寿を祝う日 |
| 10/10 |
体育の日 |
初めて国際陸上競技大会が行われた日 |
| 11/3 |
憲法記念日 |
共和国憲法が施行された日 |
| 11/23 |
労働記念日 |
収穫祭が行われる日 |
| 12/31 |
祝杯の日 |
一年の終わりを飾る日 |
※このほか、ニューフォーリアでは返還記念日(6/10)、ロスフェアリスでは災厄復興記念日(11/1)、アルヴィス諸島では夏終記念日(8/31)としてそれぞれ休日となっている。
スポーツ
特に国技といったものは無く、野球やサッカー、ゴルフなどが人気である。
食文化
祝い事等に作られる伝統的な郷土料理は干物や発酵食品などの保存食が多く、特に魚介類を使った料理が多い。離島にはマグロの丸焼きや極辛の火炎鍋など独創的なものがあるところも。
近年は欧米的な食文化が普及しているが、健康ブームの影響で郷土料理が見直されてきた。
また、フィーリアの固有種であった「火炎米」をさらに改良した「飛龍米」で造った酒は東海域一の美酒とされ、固有種の果物「フレイヤ」は名産物とされ珍重されている。
原油高が進行する中、生産国でありまた治安の安定している国内で高度な石油精製が可能なことから目立った値上げの動きはなく、そのため比較的安価なガソリンを使用した自動車が主要な陸上交通となっている。
近年では環境保護の観点からハイブリットカーや電気自動車などの開発が進んでいるが、高価格ということもあり環境保護をアピールする環境省など行政または高所得者の一部が保有しているに過ぎない。
またこの分野では先述したとおりガソリンが安価ということもあり、諸外国のそれと比較して研究は若干立ち後れている。
公共交通においては都市圏では戦中の地下壕がそのまま残っており、地下鉄なども含めた鉄道網が文字通り網目状に広がっている。
都市部での自動車所有者は住宅事情、特に駐車場事情などもあり比較的普及率は低い。
郊外での鉄道は主に中長距離運行が行われ、そういった地域の住民の多くは私物または公共の自動車を利用している。
高速鉄道は存在するが、遠距離移動には航空機の方がよく使われている。
フィーリア軍は陸軍、海軍、空軍、国境警備隊の四つから成る。全軍の最高指揮官は大統領。
多くの技術者を広範囲に派遣しているため、兵器類には大陸の技術がふんだんに導入されている。
また、核武装していることでも知られる。
海軍の力が非常に強く、空軍は多数の航空機を所持しており、最新型は海軍航空隊との共用も可能である。
陸軍の戦力は弱く、本土防衛がやっとの状況。ただ最近は高機動陸戦兵器を配備したため、市街地戦では鉄壁の防御力を誇る。また地上のミサイル基地も陸軍の指揮下。
海域間中距離弾道ミサイルは常時発射可能となっている。
またそれらとは別に国境警備隊が組織されており、洋上プラットホームの警備や海難救助、怪獣討伐などを行っている。
最終更新:2011年11月08日 02:39