「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

犬神憑きと怪人アンサー-07

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匿名ユーザー

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真夜中の学校町。

紗江と紗奈は、組織の任務をしていた際に担当の黒服とはずいぶんと印象の違う他の黒服から忠告…というか、警告を受けた。

『………お前ら、A-No.666を、あんま信用すんな』
『あの野郎は、ロクな噂を聞かねぇ……実験材料にされる前に、とっとと「組織」と縁を切るか、どうにかして担当を替えてもらった方がいいだろうな』

…担当の黒服が変えられるといった話も初耳だった。
担当の黒服は、そんなこと一度も言ったことはなかった。
彼から教えられたのは、担当の命令は絶対だということと、なるべく一般人に見られない様にすることくらいだったから。


だから、彼女達は何も知らない。
『蝦蟇の油』等を始めとする治療系の都市伝説の存在も(今の所、大きな怪我もないのは幸いとしかいいようがない)
担当の黒服の素性も
自分たちが間接的に人殺しの手伝いをさせられている事も


彼の警告を受けて、改めて担当の黒服について考え直してみる。

「…ね、紗江ちゃん…あの黒服さんの言ってたことだけど、どう思う…?」
黒服の消えた暗闇を見つめながら、紗奈が不安そうに尋ねる。
「ん……私は、今の黒服さんが言ってた通り、担当の黒服さんのこと警戒しておいた方がいいと思うの…
 …担当の黒服さんの目…なんだか怖い時があるから…」

―担当のA-No.666が、時々自分達を実験動物でも見るような目で見てくる時があった。
見間違いだと言い聞かせていたが、警告してきた黒服の「実験材料にされる前に」という不穏な言葉が耳から離れない。その言葉から察するに、担当の黒服は何か、非人道的な実験でもしているというのだろうか…?

「うん……それに捕縛か討伐の任務ばっかりで『都市伝説や契約者の保護』っていう任務なんて一度も言われてないもんね…」

スカウトしに来た時に、担当の黒服は
『私達と共に、悪事を働く都市伝説から罪なき人々を守ってはいただけませんか?』
と言っていた。
だが、その口調から予想していた『都市伝説や契約者の保護』といった任務は一向に与えられていなかった。

髪の伸びる黒服との出会いは、双子に担当の黒服への小さな不信感を抱かせた。

続く…?

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