「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 赤い幼星-03

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
(R-No.3>本当に入れてしまうとは・・・

ここは『カップ・オブ・アイオーン』というゲームの内部のとあるステージ。
彼女達4人はつい先程「フォトンベルト」の能力での侵入に成功したようである。

(R-No.2>うへぇ~・・・なんかチョーやな感じってゆーか不愉快ってゆーか・・・
(R-No.1>・・・ゲーム内でもあり、異空間系都市伝説の内部でもありますから。
(R-No.3>油断するな。 いつ何が起きるかわからないかr―――
(R-No.0>皆さんもお茶にしませんこと? 先日面白いお菓子を見つけましたのよ~
     グミみたいによく噛んで食べますの。 いかが?

3人は都市伝説の内部である事を警戒していたにもかかわらず、
R-No.0はただ一人、レジャーシートを広げて紅茶を楽しんでいた。
そして、右手に持っていたひらべったい奇怪なもの。

(R-No.1>・・・それ、するめです。
(R-No.0>「スルメ」と仰るの? ワタクシこれが気に入りましたのよ~
     噛めば噛むほどおいしくなるなんて新感覚ですわ~♪
(R-No.2>え・・・そ、それ、マジで食べ物なの?
(R-No.1>歴とした日本の駄菓子です。 それより片付けて下さい。
(R-No.3>来たぞ!

見ると、RPGなどでよく見かけるような雑魚モンスターが数十体、こちらに向かってくる。

(R-No.2>わーお! チョーゲームに入ったって感じぃ!!
(R-No.3>おい、オレはゲームをやったことがないからわからんが、
     初めてゲームをやった時はこんなに敵が多いものなのか?
(R-No.1>そんなことありません。気づかれでもしたのでしょうか。
     それより、群れの中のあの敵には注意してください。回復魔法を使ってきますので。
     他は大した戦闘力は持ち合わせていないはずです。
(R-No.0>ん~・・・

スッ、と立ち上がるR-No.0。 そして人差し指を立て、R-No.1が言っていた敵に指先を向ける。
すると、指先から光の線がのびたかと思うと、その敵はバチバチと音を鳴らしながらその場に倒れた。

(R-No.0>これでもう回復はできませんわ
(R-No.1>フリーザ風に言わないで下さい。
(R-No.2>てゆーかもしかしてやっちゃってもいい系??
(R-No.3>オレは既にその気だが。
(R-No.0>えぇ、やってさしあげちゃいましょう。でも・・・・・・死ぬことのありませんように!
(1+2+3>了解!

先に攻撃を仕掛けたのはR-No.2。彼女は身につけていた貴金属のアクセサリーを敵めがけて投げつけた。

(R-No.2>キャッハハハハハ! みぃんな一緒にシビれよぉ!!??

と叫んだと同時に、彼女とアクセサリーを投げつけられた敵の体の表面にバチッとスパークが走る。
そして頭上からいくつもの閃光が降り注ぎ、それらに襲い掛かった。
そう、それはR-No.2の契約した「貴金属を身につけていると雷に当たりやすい」の能力・・・
しかし、発動した当の本人にも直撃している。
まぁ体中に貴金属をビッシリとつけているので、当然といえば当然なのだが。
光る雨が止んだ時、被害に遭った敵達はばたばたと倒れていく。そして彼女は・・・

(R-No.2>ひゃあぅぅ・・・ひっさびさのこのビリビリって感じぃっ・・・サイッコー♪
(R-No.1>・・・変態。

喘ぐR-No.2を横目に見ながら呟くR-No.1。
そんな彼女は持っていたアタッシュケースの中から小ビンを1つ取り出し、その中に入っていた黒い粒を数個飲み込む。
ゴクリ、と喉が音を立てた直後、両腕から植物の蔓が、途中にアサガオの花を咲かせながら生えてくる。
「種を飲み込むと体から植物が生える」の能力だ。彼女はその蔓を鞭のように使い、敵を叩き、薙ぎ、絞めつけていく。

(R-No.1>・・・・・・これが人間だったら・・・どんなに楽しかったでしょうか。

こちらも相当だったようだ。


場面は変わって、R-No.3はスケッチブックを取り、東洋風の龍が描かれたページを開く。
その龍には左目が描かれていなかったが、彼女は鉛筆を持ち、

(R-No.3>・・・画竜、点睛!

黒い真円を描く。 と次の瞬間、スケッチブックかに描かれた絵が本物の龍となって飛び出し、口から炎を吐いて暴れ出した。
「画竜点睛」は四字熟語の1つだが、
それは古代中国の画家が『片目を描き入れてしまうと龍が飛び出してしまう』と発言したが信じてもらえず、
実際に描き入れると本当に龍が飛び出した、という話から来ているとされる。 これはその能力だ。

(R-No.3>フン、また新しい絵を描かなければならなくなった・・・

暴れる龍と炎に苦しむ敵を尻目に、彼女は新たな龍の絵を描き始めた。







数分後、そこには敵の影はなく、戦いの跡だけが残っていた。
それと・・・広げられたレジャーシート。

(R-No.0>皆さんご苦労様~ お茶でもどうぞ?
(R-No.3>あんた今まで何してたんだ!?
(R-No.0>ティータイムですけど何か?
     この「スルメ」というものにハマってしまいましたのよ~
     あ、緑茶もレモネードもコーヒーも持ってまいりましたわよ?
(R-No.1>・・・誘惑しないで下さい。それより、街に移動しましょう。
(R-No.2>へぇ? 街ぃ? そんなのどこにあんのぉ?

未だに己の雷の余韻に浸っているR-No.2。 と、R-No.1はアタッシュケースから極厚のファイルを取り出す。

(R-No.1>既にデータは収集済みです。 地形から判断して・・・現在位置は恐らくここです。
(R-No.3>待て、ゲームと言うものは適当な位置から始まるものなのか?
(R-No.1>・・・その点に関しては、R-No.0のミスだと思われます。
(R-No.0>あらぁ、どこで間違えちゃったのかしら?
     でも侵入に成功しただけでもよしとしてくださりませんこと?
(R-No.3>あんたのそのいい加減な性格はいつになったら治るんだ!?

R-No.3の吼え声を笑顔で受け流しながら、悶えるR-No.2を片手で担ぐR-No.0。

(R-No.0>街の方角はどちら?
(R-No.1>あっちです。
(R-No.0>わかりましたわ。 では皆さん、参りましょうか~

彼女はやはりピクニック気分で歩き始める。 2人は溜息をつきながら彼女に続いた。
こうして、R-No’sの潜入捜査が始まったのだった・・・



          続きますわ♪

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