「……さてっと、こんなもんか」
着替え数点と貴重品を鞄に詰め、「13階段」は部屋を後にする
…もう、この部屋に戻ることはないだろう
そう考えながら、アパートの部屋を出て…
あぁ、もう来やがったか、と「13階段」はため息をついた
…もう、この部屋に戻ることはないだろう
そう考えながら、アパートの部屋を出て…
あぁ、もう来やがったか、と「13階段」はため息をついた
「さっすが「組織」。早いじゃねぇか」
「ここは「組織」が、契約者相手に貸し出す事が多いアパートですから…よくもまぁ、堂々と紛れ込んでいたものですね」
「ここは「組織」が、契約者相手に貸し出す事が多いアパートですから…よくもまぁ、堂々と紛れ込んでいたものですね」
刀を持った青年が、「13階段」を見あげてきた
青年の傍には、二人の少女の姿が見える
…あの少女二人が、都市伝説か
いや、それよりも…刀を持ったそのいでたち、聞いたことがある
青年の傍には、二人の少女の姿が見える
…あの少女二人が、都市伝説か
いや、それよりも…刀を持ったそのいでたち、聞いたことがある
「「かごめかごめ」か」
「僕を知っているんですか?」
「あの有名すぎる禿マッスル黒服が担当してる契約者だからな、それなりには」
「僕を知っているんですか?」
「あの有名すぎる禿マッスル黒服が担当してる契約者だからな、それなりには」
…階段の前に立ち、「かごめかごめ」を見下ろす
そして、口の端を釣り上げ、笑ってやった
そして、口の端を釣り上げ、笑ってやった
「お前の能力は、相手が室内にいりゃあ問答無用だが、外じゃあ意味がないだろ?」
「階段がなければ無力のあなたには、言われたくないですね」
「階段、今、目の前にあるぜぇ?」
「階段がなければ無力のあなたには、言われたくないですね」
「階段、今、目の前にあるぜぇ?」
目の前だけじゃない、もう一箇所も
こっちに来るには、どうあがこうが階段を通ってくる必要がある
「かごめかごめ」に、空を飛ぶ能力があるとは思えない
問題は、傍にいる少女二人だが…
こっちに来るには、どうあがこうが階段を通ってくる必要がある
「かごめかごめ」に、空を飛ぶ能力があるとは思えない
問題は、傍にいる少女二人だが…
「俺を始末しに来たんだな?」
「…わかっているようですね」
「…わかっているようですね」
「かごめかごめ」が、刀に手をかける
…あぁ、やっぱり、マッドガッサー以外は問答無用で、始末、か
「13階段」の能力を発動させ、「かごめかごめ」を見下ろす
…あぁ、やっぱり、マッドガッサー以外は問答無用で、始末、か
「13階段」の能力を発動させ、「かごめかごめ」を見下ろす
「よくもまぁ、「組織」なんかの言う事聞いてられるよな?息、つまらね?」
「別に、そんな事はありませんけど」
「つっまんねぇ男だなぁ、お前」
「別に、そんな事はありませんけど」
「つっまんねぇ男だなぁ、お前」
階段の前から一歩も動かず、「13階段」は「かごめかごめ」を見下ろす
「かごめかごめ」は、じっと「13階段」を睨み上げていて
…自分と、大して歳が変わらない相手に見えた
多分、自分よりも、ほんの少し年上な程度
……だと、言うのに
こいつは、こっちとは違う扱いでも受けたのか?
「かごめかごめ」は、じっと「13階段」を睨み上げていて
…自分と、大して歳が変わらない相手に見えた
多分、自分よりも、ほんの少し年上な程度
……だと、言うのに
こいつは、こっちとは違う扱いでも受けたのか?
「…お前、名前、あるか?」
「は?」
「名前だよ、名前。「かごめかごめ」なんて能力じゃねぇ、ちゃんとした本当の名前…両親、って奴からつけられた、名前」
「は?」
「名前だよ、名前。「かごめかごめ」なんて能力じゃねぇ、ちゃんとした本当の名前…両親、って奴からつけられた、名前」
「13階段」の突然の問いかけに、「かごめかごめ」は怪訝な表情を浮かべた
ちらり、傍らにいた少女二人に視線をやって…少女二人も、怪訝な表情を浮かべていた
罠か何か、とでも思ったのだろうか?
こっちには、別に相手の名前を知ることで操る能力なんて、自分も持ってないし仲間も持っていないのだが
ちらり、傍らにいた少女二人に視線をやって…少女二人も、怪訝な表情を浮かべていた
罠か何か、とでも思ったのだろうか?
こっちには、別に相手の名前を知ることで操る能力なんて、自分も持ってないし仲間も持っていないのだが
「……ありますが、それが何か?」
「そうかい…俺は、名前なんてなかったよ。物心ついた時には「組織」にいて……ずっと、「13階段」としか呼ばれてねぇ」
「そうかい…俺は、名前なんてなかったよ。物心ついた時には「組織」にいて……ずっと、「13階段」としか呼ばれてねぇ」
ずっと、ずっと
そうとしか、呼ばれなかった
「組織」の中で、「組織」に保護された子供としてではなく……「組織」の道具としてしか、自分は扱われなかったのだ
そうとしか、呼ばれなかった
「組織」の中で、「組織」に保護された子供としてではなく……「組織」の道具としてしか、自分は扱われなかったのだ
「髪が伸びる、妙に人間臭い黒服が名前をつけてくれるまで、名前なんてなかった。俺は、人殺しの為の道具でしかなかったからな」
「…人殺しと言っても、「組織」に敵対する契約者や都市伝説を殺していったのでしょう?」
「…人殺しと言っても、「組織」に敵対する契約者や都市伝説を殺していったのでしょう?」
それなら、自分も同じ、とでも言いたいか?
くっく、と「13階段」は笑う
あぁ、そうだ、それだったら、どれだけ楽だったか
くっく、と「13階段」は笑う
あぁ、そうだ、それだったら、どれだけ楽だったか
「確かに、そう言う連中も殺したさ……でも、よ。まだ足元もおぼつかねぇようなガキも、そう言う対象かね?」
「………は?」
「そんなちっせぇガキや、都市伝説と契約してもいねぇ、「組織」とも何も関わりもねぇ……そう言う人間も、俺は殺すよう言われたぜ?はじめのうちはよ」
「………は?」
「そんなちっせぇガキや、都市伝説と契約してもいねぇ、「組織」とも何も関わりもねぇ……そう言う人間も、俺は殺すよう言われたぜ?はじめのうちはよ」
はじめは、意味がわからなかった
ただ、殺せと言われたから殺した
ただ…それだけだった
ただ、殺せと言われたから殺した
ただ…それだけだった
だが、知ってしまった
聞いてしまったのだ
あの、髪の伸びる黒服から……
聞いてしまったのだ
あの、髪の伸びる黒服から……
「「組織」の連中はな、俺を人殺しに慣れさせる為に。そう言う弱い奴から殺させたんだぜ?」
「------な!?」
「つまり、「組織」は俺と言う人殺しを育てるために、まったく都市伝説と関係のないぜんりょーな一般市民って奴を、殺させた訳だ」
「------な!?」
「つまり、「組織」は俺と言う人殺しを育てるために、まったく都市伝説と関係のないぜんりょーな一般市民って奴を、殺させた訳だ」
けたけたと、「13階段」は笑ってやる
あぁ、本当、馬鹿みたいじゃないか
「組織」ってのは、人に都市伝説の存在を知らせない為の…そんな組織じゃなかったのか?
こいつは、違うのか
こいつは、そんな事を強要されなかったのか
畜生、こっちと同じくらいの歳っぽいし、境遇だって、そう遠くなさそうなのに
どうして、こんなに違うんだ?
あぁ、本当、馬鹿みたいじゃないか
「組織」ってのは、人に都市伝説の存在を知らせない為の…そんな組織じゃなかったのか?
こいつは、違うのか
こいつは、そんな事を強要されなかったのか
畜生、こっちと同じくらいの歳っぽいし、境遇だって、そう遠くなさそうなのに
どうして、こんなに違うんだ?
「っは!「組織」なんて、ロクでもない存在じゃねぇか!んなとこ、とっとと見限っても何も悪くないだろ?」
「…それとこれとは、話が別ですね。今、あなたはマッドガッサーの仲間として、討伐されようとしているのですから」
「…それとこれとは、話が別ですね。今、あなたはマッドガッサーの仲間として、討伐されようとしているのですから」
「かごめかごめ」の傍らにいた少女の片割れが、そう口にした
じっと、「13階段」を見あげ、睨みつけてくる
じっと、「13階段」を見あげ、睨みつけてくる
「あなたが「組織」を恨んでいるらしい事はわかりました。だからと言って、マッドガッサーの仲間になって悪事を働いていいと言う理由にはなりません」
「いっそ、「組織」なんてなくなっちまえとも思ってるけどな……あいつらと一緒にいたら、そう言うデカイ事もできそうな気がするんだよ」
「いっそ、「組織」なんてなくなっちまえとも思ってるけどな……あいつらと一緒にいたら、そう言うデカイ事もできそうな気がするんだよ」
……まぁ
「……そんな事、わりとどうでもよくなってきてるんだけどな」
「………?」
「………?」
再び、怪訝な表情を浮かべた「かごめかごめ」
…だが、答えてやるつもりはない
もう、充分に時間は稼げた
…だが、答えてやるつもりはない
もう、充分に時間は稼げた
「さてっと、そろそろ、通してくんねぇ?」
「お断りします」
「…だよなぁ」
「お断りします」
「…だよなぁ」
「13階段」の能力を発動させっぱなしなのも、そろそろ面倒になってきた
いい加減、さっさと帰らないと、っつか、帰りたい
いい加減、さっさと帰らないと、っつか、帰りたい
「だがな、無理矢理にでも通させてもらうぜ!」
大声を出し、それが合図
だん!と強く地面をけった音がして、人狼姿をとったマリ・ヴェリテが「かごめかごめ」に襲い掛かる!
だん!と強く地面をけった音がして、人狼姿をとったマリ・ヴェリテが「かごめかごめ」に襲い掛かる!
「っ!」
「ひゃっははは、前のようには行かねぇぞ!」
「ひゃっははは、前のようには行かねぇぞ!」
不意を撃たれた形になった「かごめかごめ」
しかし、すぐに二人の少女が「かごめかごめ」に駆け寄り…少女たちの姿が、掻き消える
代わりに、そこには以前もマリ・ヴェリテに見せた、鎧を纏った青年の、姿がそこにあった
しかし、すぐに二人の少女が「かごめかごめ」に駆け寄り…少女たちの姿が、掻き消える
代わりに、そこには以前もマリ・ヴェリテに見せた、鎧を纏った青年の、姿がそこにあった
「うっわ、多重契約かよ。どんな都市伝説だ、あれ」
マリと戦いだした「かごめかごめ」の姿にあっけにとられつつ、「13階段」は急いで階段をかけおりた
能力はとっくに解除しているから、問題はない
能力はとっくに解除しているから、問題はない
「っ逃がすか!」
マリの攻撃を刀で防いでいた「かごめかごめ」
だが、マリの猛攻の隙を縫って、「13階段」を捕えようとする
だが、マリの猛攻の隙を縫って、「13階段」を捕えようとする
「っそいつの後ろに回りこむな!貫かれるぞ!!」
---その時
マリ・ヴェリテが、誰かにそう、警告した
マリ・ヴェリテが、誰かにそう、警告した
「------っ!?」
「っと」
「っと」
たんっ、と
「かごめかごめ」に背後から襲いかかろうとしていた何者かが、瞬時に「かごめかごめ」から距離をとった
漆黒のマントに身を包み…顔を隠すつもりだろう、能面の仮面を被った、不審人物
「かごめかごめ」に背後から襲いかかろうとしていた何者かが、瞬時に「かごめかごめ」から距離をとった
漆黒のマントに身を包み…顔を隠すつもりだろう、能面の仮面を被った、不審人物
「残念、撃墜しようと思ったのですが」
「そりゃ悪かったな」
「そりゃ悪かったな」
仮面の下から聞こえてくるのは、女の声
…一瞬、報告にあったマリ・ヴェリテの他に接近戦を得意とする者、と思ったら違うのだろうか?
報告によれば、それは男だったはずだが…
…一瞬、報告にあったマリ・ヴェリテの他に接近戦を得意とする者、と思ったら違うのだろうか?
報告によれば、それは男だったはずだが…
「マリ、そいつ連れて逃げてろ!」
「っち…わかってるよ!」
「っち…わかってるよ!」
マリ・ヴェリテが一瞬で獣の姿に変わる
階段を降りきった「13階段」を咥え、走り去っていく
その後を追おうとした、「かごめかごめ」の前に
階段を降りきった「13階段」を咥え、走り去っていく
その後を追おうとした、「かごめかごめ」の前に
「っ!」
マント姿の怪人物が、一瞬で移動してきた
突き出された拳が、「かごめかごめ」を包み込む、鎧に変形した白面九尾の狐に襲い掛かる
がごぉんっ、と、響き渡る鈍い音
かすかに、コンの苦悶の声が混じる
突き出された拳が、「かごめかごめ」を包み込む、鎧に変形した白面九尾の狐に襲い掛かる
がごぉんっ、と、響き渡る鈍い音
かすかに、コンの苦悶の声が混じる
「---っち、堅いな」
「心臓狙いとは、容赦がありませんね」
「心臓狙いとは、容赦がありませんね」
マントの下からちらちらと見える体格や声は、女に思える
だが、この心臓狙いの攻撃も、報告で聞いている攻撃だ
どう言う事なのか?
かすかに混乱した隙に、マントの怪人物は距離をとってくる
だが、この心臓狙いの攻撃も、報告で聞いている攻撃だ
どう言う事なのか?
かすかに混乱した隙に、マントの怪人物は距離をとってくる
「…そろそろ、いいか」
「時間稼ぎをしていたつもりですか?…あなただけでも逃がしませんよ」
「時間稼ぎをしていたつもりですか?…あなただけでも逃がしませんよ」
刀を、怪人物に向ける
…その、能面の下で
怪人物が、笑ったような気がした
…その、能面の下で
怪人物が、笑ったような気がした
「…あぁ、駄目だな。全然駄目だ。捕まえられると、思っているのか?」
どこか見下したような、そんな声
相手が、妙に胸を張っているように見えるのは、気のせいか?
ぱんっ、と、怪人物が両手を合わせてきた
その手を、「かごめかごめ」に向けてきて…
相手が、妙に胸を張っているように見えるのは、気のせいか?
ぱんっ、と、怪人物が両手を合わせてきた
その手を、「かごめかごめ」に向けてきて…
「---っらぁ!!」
「っ!?」
「っ!?」
「っく!?」
咄嗟に、その攻撃を防ぐ「かごめかごめ」
光が晴れた時……そこには、怪人物の姿はなかった
光が晴れた時……そこには、怪人物の姿はなかった
「…逃げられましたか……コン、大丈夫ですか?」
「けっこー痛い。鎧じゃない状態だったら…ヘタしたら、本当に心臓もって行かれてる」
「けっこー痛い。鎧じゃない状態だったら…ヘタしたら、本当に心臓もって行かれてる」
…報告にあった人物と、同じような戦い方
しかし、相手は女のようだった
同じ戦い方をする女が、もう一人いる?
それとも、先の報告が間違っていた?
とにかく…今回の事も、報告しなければならない
変身を解いたハクとコンを前に、「かごめかごめ」は考え込んでしまうのだった
しかし、相手は女のようだった
同じ戦い方をする女が、もう一人いる?
それとも、先の報告が間違っていた?
とにかく…今回の事も、報告しなければならない
変身を解いたハクとコンを前に、「かごめかごめ」は考え込んでしまうのだった
「…なぁ、なんでわざわざ、女の姿になってきたんだ?それ、マッドガッサーのガス吸ったんだろ?」
…無事、「かごめかごめ」から逃亡し、魔女の一撃の契約者と合流した「13階段」とマリ・ヴェリテ
能面を外した魔女の一撃の契約者は…女性の顔になっていた
能面を外した魔女の一撃の契約者は…女性の顔になっていた
体付きも、間違いなく、女性
マッドガッサーのガスを吸ったであろう効果が表れていた
マッドガッサーのガスを吸ったであろう効果が表れていた
「その姿じゃ、腕力とか色々落ちてるだろ?」
「まぁな。だが、相手の情報を撹乱させるくらいはできるだろ」
「まぁな。だが、相手の情報を撹乱させるくらいはできるだろ」
そう答えて、魔女の一撃の契約者は、懐から解毒剤の入った小瓶を取り出す
中身を一気に飲み干し……かすかに苦悶の声をあげた後、男の姿に戻る
中身を一気に飲み干し……かすかに苦悶の声をあげた後、男の姿に戻る
「相手に、こっちの戦力を正確に知られちゃ厄介だからな」
「そんなもんか?」
「ひゃははは、ちょっとでも相手が混乱してくれりゃあ、もうけもんだろ?」
「そんなもんか?」
「ひゃははは、ちょっとでも相手が混乱してくれりゃあ、もうけもんだろ?」
けたけた、マリ・ヴェリテが笑う
魔女の一撃の契約者は、男に戻った体を確認するように、ぽんぽん、と自分の体に触れていた
魔女の一撃の契約者は、男に戻った体を確認するように、ぽんぽん、と自分の体に触れていた
「…にしても、せっかくだからよぉ。女の体で、一発体験してからでも良かったんじゃねぇの?元に戻るの」
「却下。絶対嫌だ」
「却下。絶対嫌だ」
マリ・ヴェリテが舌なめずりしつつ言うと、魔女の一撃の契約者は即座にそう答えた
……そして、ごがっ!!と
傍にあった電信柱を、苛立つように殴りつけた
みし、と、電信柱にヒビが入る
……そして、ごがっ!!と
傍にあった電信柱を、苛立つように殴りつけた
みし、と、電信柱にヒビが入る
「……大体!女になった時の胸のデカさでも負けた、だと!?いや、どっちも貧乳に変わりはねぇが……俺がBであいつはCたぁどう言う事だ!?くそ、くそ、身長でも負けて、こっちでも勝てないってのか、俺は!?」
「おーい?」
「おーい?」
うぉーい
何、馬鹿な事で張り合ってんだ、こいつ
色々と突っ込みたいのだが、その突っ込みの言葉は恐らく、魔女の一撃の契約者には届いていない
とりあえず、電信柱を壊しかねない勢いで殴り続けているこいつをどう止めるべきか
「13階段」は、マリ・ヴェリテと顔を見合わせ、ため息をついたのだった
何、馬鹿な事で張り合ってんだ、こいつ
色々と突っ込みたいのだが、その突っ込みの言葉は恐らく、魔女の一撃の契約者には届いていない
とりあえず、電信柱を壊しかねない勢いで殴り続けているこいつをどう止めるべきか
「13階段」は、マリ・ヴェリテと顔を見合わせ、ため息をついたのだった
終われ