「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ソニータイマー-64

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「ソロモンの指輪」
「帝様。昼食の準備ができました」
そう帝に伝えるのは彼の執事、アレーニア須々木である
帝「ふむ。ごくろうであった、須々木」
食事を済ませ、帝が言う
帝「今日もなかなかの物だったとコックに伝えておけ。それから、我はこれから出かけることにするぞ」
須々木「かしこまりました、帝様」
執事の須々木にそう伝え、屋敷を出る帝。実は帝は学校町一の巨大企業、クラウンコーポレーションの御曹司なのだ
帝「さて、今日も良い天気だ。我を迎えるに相応しい空模様であるな」
と、空を仰ぎながら言う帝に、バスケットボールが飛んできた
帝「む、誰だ…? 我に向かってバスケットボールなんぞを投げる無礼者は」
ボールが飛んできた方を睨む帝
『ヒヒヒ! 怖い顔をしないでおくれよ』
ドリブルをしながらお婆さんが現れた
帝「『ドリブル婆』か…。ふん。我に無礼をはたらいたことを後悔するがよい!」
『ヒヒヒ! 後悔だって? させれるもんならやってみなぁ!!! 』
そう叫び、ボールを投げる『ドリブル婆』。元気なおばあちゃんである
帝「ふん。『十七条拳法』第一条! 『冠位十弐拳』、『白』!!」
指から飛ばした白い光線でボールに穴を開ける帝
『くッ…だが! ボールなら幾らでも出せる! “3ポイントシュート”!!』
ボールを高く投げ、それを高速で帝の頭に落とそうとする『ドリブル婆』
帝「この程度。『十七条拳法』第9条、『叢雲拳』! …本気を出すまでもないな」
叢雲拳で剣を一本だけ飛ばし、ボールを切り裂く帝
帝「貴様も喰らうがよい!」
更に一本剣を飛ばし、『ドリブル婆』に付き立てようとする帝
『遅い!』
しかし、それを簡単に避ける『ドリブル婆』
帝「…読んでいたぞ?」
『なッ…!?』
『ドリブル婆』が避けた先には、帝が投げたもう一本の剣が
『くッ…避けきれない!!!』
身体を反らし避けようとした『ドリブル婆』だが、剣が少し掠ってしまった
『く…掠った程度だ、これくらいどうってことないよッ!!』
帝「…いや、掠りさえすれば。少しでも傷がついたなら。それで十分だ」
『何を言って…』
帝「ところで貴様。我に無礼をはたらいておきながら、さっきから頭が高いぞ、この無礼者が! 『跪け』!」
『!!?』
帝の“命令”で、『ドリブル婆』の身体は勝手に跪いてしまった
『お前…一体何をした…!』
帝「何のことはない。貴様に『ハリガネムシ』を入れた。ただそれだけのことだ
…さて、貴様の望みどおり。我に無礼をはたらいたこと、たっぷり後悔させてやろう…」
『や、やめてくれ…』
帝「では、『イフリート』『サブナック』『ウリエル』『カマエル』! 我に無礼をはたらいたあの愚か者に制裁を下すがよい!」
帝がそう叫ぶと、彼の指輪が輝き、2体の悪魔と2体の天使が召喚された
『なッ…この数の天使と悪魔! ただの人間が契約して無事に済むはずが…』
帝「黙れ。耳障りだ」
4体の天使と悪魔の一斉攻撃で跡形もなく消え去った『ドリブル婆』
帝「…『ソロモンの指輪』。あらゆる天使と悪魔を使役し、動植物の声を聞く伝説の指輪。この王(われ)にこそ相応しいアイテムだ」
指輪を高く掲げて呟く帝
帝「さて。貴様ら、もう帰ってもよいぞ。…そうだ、褒美をやろう」
そう言って4体の天使と悪魔にコインを投げ渡す帝
帝「我はいずれ全てを統べる王となる。世界征服? はッ、温いな。我はこの世のみならず、天界も、地獄も、過去も、未来も、宇宙も、平行世界も。全てを統一する絶対の王となるのだ!」
学生会『七つの大罪』の会長、傲慢担当冠帝。彼の王への道はまだまだ続く。天使も、悪魔も、人間も、獣も、精霊も、幽霊も、何もかも。
彼の前では従順な僕に過ぎない。そう、彼の前では、大天使さえも、閻魔大王さえも、『跪く』…



                         続く

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