「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-64c

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匿名ユーザー

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 傷が、治っている
 目の前のこの「ひかり」とか言う少女が自分を治療したのだとわかった

 そして、この少女は言う
 郁に関して、「たすけにいってもらってる」と………

「……ッ待て!」
「みゃ?」

 慶次が鋭く言葉を飛ばしたことでびっくりしたのか、きょとん、とするひかり
 かなえと「岩融」も、驚いたように慶次を見る

「慶次さん……?」
『おい、どうした』
「助けに行ってるって言ったな?そいつら、今すぐ引き返させろ!」

 え、と
 慶次以外の三人の頭に疑問符が浮かぶ
 「何故?」と

 仲間である郁を助けに向かっているはずだと言うのに、何故?

「慶次おにいちゃま、どうして?」

 素直に尋ねるひかり
 慶次は、携帯を取り出しつつ………ちらり、かなえを見て、少し迷ったような表情を浮かべて

「………天地からの、指示だ」

 絞り出すように、それだけ、答えた
 何かはっきりと「隠している」。「言えないことがある」のだと、相手が子供であってもわかってしまうような状態だ

『慶次。何を隠している』
「………」

 「岩融」に促されても、慶次は答えない
 …「言えない」のだ
 「この場に、かなえが居る」から


 言えるはずがない
 天地の予想通りだった、と
 彼が予想した通りに、「こちらの襲撃は阻止された」のだと

(流石に、向こうがガチ戦力揃えて待ち構えている、って点までは予測しきれてなかったんだろうが………ッ本当、最悪の予想に限ってあてやがる!)

 いや、予想と言うよりも証拠を揃えてきた結果、と言うべきなのかもしれない
 どちらにせよ、天地は気づいていた
 だからこそ、慶次に「郁の行動や言動で不信な点があったらすぐに連絡するように」と慶次に指示を出していたのだ




「いいか、慶次。恐らく、「組織」から「狐」側に情報が流出していた原因。裏切り者のXは、小道 郁だ」





 閉ざされた空間の中、郁は笑う
 作戦は成功した、と

(皓夜に「餌」を食らわせる事ができた。彼女に関しては「絶対に死なせてはならない」とあの方から命じられている)

 その為に、郁は愛百合を「餌」として提供する事にした
 彼にとって、特別な存在でもある彼女を差し出す事は心が引き裂かれるように苦しいが、仕方ない事だ
 だって、あの方の命令の方が大事なのだから

(後は、皆のところまで運んでもらって、合流だ。その後は……「先生」は、僕が対処するとしよう。荒神 憐にも目をつけたようだが、あちらが手に入らなかった時の保険は必要だからね)

 笑う、嘲笑う
 裏切り者のXは、静かに静かに、その本性を現していた




to be … ?


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