合わせ鏡のアクマ 22
「・・・現れないわね、『夢の国』。今日は襲撃はないと思っていいのかな?」
秋祭りの喧騒の中を歩く少女は、傍らの二人に声をかける。
「私は大丈夫だと思いますけど」 「油断は禁物」
二人の返答にうなづくと、思い出したように少女は続ける。
「ってことは・・・妹ちゃんは明日から山篭り?」
「山篭りというわけではありませんけど、やはり結界の準備に時間がかかるので・・・」
「そっか、じゃあ私も家にいようかな・・・それとも、ミカゲちゃんが守ってくれる?」
「私を頼らないでくれ」 「つれないねぇ・・・」
そんなやりとりをしていると、ふと少女が足を止めた。
「・・・どうしました?」
「何か見つけたか?」
「・・・・・・・・・」ニヤッ
「・・・!」ビクン
「あの、姫さん?」
「これは・・・出るしかないわ!!」
「あ、待ってくださーい!」
人混みをかきわけて走り出す少女・・・姫さんを、妹ちゃんと呼ばれた少女が追いかける。
残された少女・・・ミカゲは姫さんが見ていた看板を眺める。
「秋祭り恒例カラオケ大会。優勝商品は数量限定”伝説大帝レジェンダーR”等身大フィギュア」
一通り内容を声に出してから、呟く。
「フィギュア・・・スケート?」
『姫』さんがスケートをやれば、それはそれは絵になる光景だろうと考えながらミカゲは二人を追って歩き出した。
秋祭りの喧騒の中を歩く少女は、傍らの二人に声をかける。
「私は大丈夫だと思いますけど」 「油断は禁物」
二人の返答にうなづくと、思い出したように少女は続ける。
「ってことは・・・妹ちゃんは明日から山篭り?」
「山篭りというわけではありませんけど、やはり結界の準備に時間がかかるので・・・」
「そっか、じゃあ私も家にいようかな・・・それとも、ミカゲちゃんが守ってくれる?」
「私を頼らないでくれ」 「つれないねぇ・・・」
そんなやりとりをしていると、ふと少女が足を止めた。
「・・・どうしました?」
「何か見つけたか?」
「・・・・・・・・・」ニヤッ
「・・・!」ビクン
「あの、姫さん?」
「これは・・・出るしかないわ!!」
「あ、待ってくださーい!」
人混みをかきわけて走り出す少女・・・姫さんを、妹ちゃんと呼ばれた少女が追いかける。
残された少女・・・ミカゲは姫さんが見ていた看板を眺める。
「秋祭り恒例カラオケ大会。優勝商品は数量限定”伝説大帝レジェンダーR”等身大フィギュア」
一通り内容を声に出してから、呟く。
「フィギュア・・・スケート?」
『姫』さんがスケートをやれば、それはそれは絵になる光景だろうと考えながらミカゲは二人を追って歩き出した。
「すいません!カラオケ大会出場します!!」
受付を済ませた姫さんが、後を追ってきた女の子をつかみ上げる。
「あ、妹ちゃんの受付は済ませたからね」 「え゛!?」
「さぁ・・・行くわよ、戦場へ!!」
「いやぁあああああ!!」
「私の歌を聴けぇえええええええええ!!!」
この日から「カラオケ大会で演歌を歌う女子高生」が代々の参加者達の間で噂話となるのは、また別のお話・・・
受付を済ませた姫さんが、後を追ってきた女の子をつかみ上げる。
「あ、妹ちゃんの受付は済ませたからね」 「え゛!?」
「さぁ・・・行くわよ、戦場へ!!」
「いやぁあああああ!!」
「私の歌を聴けぇえええええええええ!!!」
この日から「カラオケ大会で演歌を歌う女子高生」が代々の参加者達の間で噂話となるのは、また別のお話・・・