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艦船について②
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主な部位の名称
艦船は多くの武装や設備の集合体であるため、どれがなんという名称なのかを把握しているとラクです。大戦期の艦と現代の艦に分けて主な部位の名称を確認してみましょう。
大戦期の場合
大戦期艦の部位名称について簡単に記しておきます。

- 主砲
主砲とはその船がもつ、最も大きく強力な大砲です。艦種や時代によってそのサイズは大きく変動しますが、戦艦であればおおむね30.5cm(≒12インチ)~41cm(≒16インチ)程度、重巡洋艦は20.3cm(≒8インチ)程度、軽巡洋艦は14cm~15.2cm(≒6インチ)程度、駆逐艦は12.7cm(≒5インチ)程度のものが多く採用されています。
また、砲塔一基あたり何本の砲身を持つかによって単装砲、連装砲、三連装砲、四連装砲とに分類ができます。画像の「長門」の例では41cm口径の連装砲を四基、計八門の主砲を持つ、と表現することができます。
また、砲塔一基あたり何本の砲身を持つかによって単装砲、連装砲、三連装砲、四連装砲とに分類ができます。画像の「長門」の例では41cm口径の連装砲を四基、計八門の主砲を持つ、と表現することができます。
- 副砲
主砲に次いで大きな砲です。主に戦艦に搭載されました。戦艦の持つ巨大な主砲は確かに圧倒的な破壊力を持ちますが、巨大であるがゆえに一発撃つと次の砲弾を準備するのに長い時間を要します。しかしこのような状況で敵の駆逐艦が急接近して魚雷を放ってきたら甚大な被害を受けることは免れません。また、射撃できたとしても破壊力が大きすぎてしまいます。そこで巡洋艦の主砲と同程度の砲を別に搭載し、駆逐艦などに対しては主砲でなくても対応できるようにしたものが副砲です。大きさとしては14cm~15.2cm程度のものが多く採用されました。時代が下るにつれて後述の高角砲と統合されたりしました。
- 高角砲
艦砲のうち、より仰角を多くとれる(=より上の方を向けることができる)砲のことを高角砲と言います。これは航空機の機動に対応するためにとられる方法で、航空機技術の発展に伴い第二次大戦ころから本格的に搭載されるようになりました。短時間で多くの砲弾を発射する必要があるので、装填の時間のかかる大口径のものは少なく、7.6cm~12.7cm程度の砲が採用されました。これを単装ないし連装で装備し、艦の前後左右に配置することが多かったようです。
戦艦や重巡洋艦においてはこれより大きい砲が主砲として搭載される一方、軽巡洋艦や駆逐艦においては高角砲自体が主砲として扱われるケースもありました。
戦艦や重巡洋艦においてはこれより大きい砲が主砲として搭載される一方、軽巡洋艦や駆逐艦においては高角砲自体が主砲として扱われるケースもありました。
- 艦橋構造物
艦の指揮をとる艦橋が含まれた構造物です。射撃指揮所、司令塔、航海艦橋、見張り台などがひとつにまとめられていました。大型の艦では艦自体の指揮のほか、艦隊全体の指揮をとることもあるため、専用の司令所が設けられることもありました。
戦艦においてはメインの艦橋が被弾して指揮が不能となった場合に使用するサブの艦橋が後部に設けられていました。これを後部艦橋と言います。
戦艦においてはメインの艦橋が被弾して指揮が不能となった場合に使用するサブの艦橋が後部に設けられていました。これを後部艦橋と言います。
- 煙突
艦のエンジン(機関)から生じた煙を排出するためのものです。大きな船には大きなものが、小さな船には小さなものが搭載されますが、船体の割に大きなものだったり、本数が多かったりするとその分エンジンの数が多い、ということになりスピードが速そうな船、という印象を持たせることができます。艦によっては改装を経て機銃台や探照灯台などが増設されるパターンもあり、ボリューミーな見た目に進化したこともあります。
- カタパルト
火薬や圧縮空気を用いて航空機を射出する設備です。主に巡洋艦以上に搭載されました。通常の航空機は長い滑走路から離陸しますが、専用の飛行甲板を持つ航空母艦以外ではそれができないため、火薬などの爆発力を使って一気にスピードをのせることで飛行機を飛ばすことができるようになりました。
飛んで行った飛行機は敵がいるかの偵察に使われたり、発射した砲弾が狙った位置に落ちたかどうかの確認(弾着観測)に使われました。
ちなみに一度射出された飛行機は艦隊に戻すこともあれば、近隣の基地に戻すこともあったようです。
飛んで行った飛行機は敵がいるかの偵察に使われたり、発射した砲弾が狙った位置に落ちたかどうかの確認(弾着観測)に使われました。
ちなみに一度射出された飛行機は艦隊に戻すこともあれば、近隣の基地に戻すこともあったようです。
- 魚雷発射管
主として駆逐艦や巡洋艦に搭載された武装です。一時期は戦艦にも搭載されていましたが、有効性が低いことが判明したため多数が撤去されています。
魚雷とは水中を自力で進み、敵艦の側面や底面を爆破することで攻撃するもので、一発当たるだけで戦艦すら沈めうる破壊力を持っています。
発射管には2~5本程度の魚雷が装填してあり、撃ちたい方向に旋回して圧縮空気などで発射するものが多いです。魚雷の直径はこれも国や時代によってさまざまですが、二次大戦中は53.3cmのものが主流でした。旧日本海軍ではそれより大きい61cmのものを使用していました。
魚雷とは水中を自力で進み、敵艦の側面や底面を爆破することで攻撃するもので、一発当たるだけで戦艦すら沈めうる破壊力を持っています。
発射管には2~5本程度の魚雷が装填してあり、撃ちたい方向に旋回して圧縮空気などで発射するものが多いです。魚雷の直径はこれも国や時代によってさまざまですが、二次大戦中は53.3cmのものが主流でした。旧日本海軍ではそれより大きい61cmのものを使用していました。
主な部位の名称(現代)

- 主砲
大戦期の船と異なり、主砲は単装砲一基のみという船が増えました。これは対空戦闘、対艦戦闘ともにミサイルが主役となり、大口径砲を多数搭載する必要がなくなったためです。 現代艦艇の主砲は対空、対艦、対地に用いられることが多いですが、機械装填によって単装砲でも射撃速度が高まり、またレーダーの高性能化によって精度が向上したため一門でも十分火力を発揮できます。
- 垂直発射装置(VLS)
対空、対艦、対潜、巡行などの各種ミサイルを垂直に装填してある箱状の構造物です。船体の中に埋め込まれており外からはフタしか見えませんが、これによって被弾時のダメージを低減できます。 VLSが採用される前のミサイル発射機は大砲と同様、旋回、俯仰、発射したらば元の位置に戻して再装填、という手順を踏んでいたため二発目、三発目の発射に時間がかかっていましたが、 垂直に発射してから空中で方向転換する方式が採用されてからは迅速に発射することができ、現代の水上艦にはほぼ必須の装備となっています。
- 近接防御火器(CIWS)
短射程ながらガトリング砲などを使って多量の弾丸をばらまく、対空戦闘の最後の要です。対空戦ではジャミング装置による電子戦、ダメなら対空ミサイルによる迎撃、それでもダメなら主砲による迎撃という順番で進めますが、 主砲でも撃墜できなかった敵ミサイルに最後に対応するのがこのCIWSです。ロシア系の船には"AK-630"というものが多く採用され、西側陣営にはアメリカ製の"ファランクス"やオランダ製の"ゴールキーパー"などが多く採用されています。 イタリア海軍では40mmクラスの大型機銃を使った”ダルド”というシステムを採用しています。また、近年では"Sea-RAM"というミサイルシステムも併用され始めています。
- 短魚雷発射管
大戦期の船には多く搭載された魚雷発射管は、現代においては小さくなり対潜水艦用のものになりました。アメリカをはじめとした西側の艦艇には324mm三連装発射管が多く採用されていますが、 大体の場合船体や構造物内に格納されているのであまり外から見えることはありません。
- 艦橋構造物
艦橋部の役割はさほど変化していませんが、いわゆる”イージス艦”の場合には、目となるレーダーが艦橋構造物に張り付けられたりしています。また、造形としてはレーダーに映りにくい”ステルス性”を意識して 平滑な造形になっていたり、コンピューターの搭載などで容積が必要になったため大型化している船が増えています。
- 煙突
艦橋構造物と同様、ステルス性を高めるためにこちらも平滑かつ角ばった造形のものが増えています。ディーゼル機関の船は比較的低い煙突、蒸気タービン艦はほっそりした煙突、ガスタービン艦はどっしりした煙突など 機関に形式によってもデザインが変わったりするので、その船のキャラクター付けにも一役買っています。
- ヘリコプター格納庫
潜水艦を探したり攻撃するのにはヘリコプターを運用するのが有効なため、艦尾付近にはヘリコプター用の設備を備えることが多いです。使用しないときに保管するための設備がこの格納庫。 駆逐艦やフリゲートと呼ばれる艦種の場合は1~2機程度しまえる船が多いようです。
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