臨界幅とダブルリサイズ


改行時の挙動で改行リサイズについて説明し、コメントの基本的な大きさは6種類と解説しました。
しかし、コメントの大きさが変わる仕様は改行リサイズだけでなくそれによって様々なサイズのコメントが使用可能となります。


臨界幅リサイズ

 コメントには横に長くしていくと画面に収まるように縮小されるという仕様があります。
 この仕様はコメントの臨界幅リサイズ(横幅リサイズ)と呼ばれています。



 動画の場合、臨界幅リサイズは画面の内、4:3の比率に収まるように縮小されるという仕様であり、特殊なコマンド「full」を使用すると16:9の比率に収まるように縮小がかかるというものです。
 しかし、生放送の場合は若干異なり通常状態で16:9の比率に収まるように縮小がかかるというものになっています。
 生放送では強制的に「full」コマンドが付けられると考えて構いません。



ダブルリサイズ(二重リサイズ)

 改行を重ねて改行リサイズの発生しているコメントの横幅を広げていき、画面幅よりも広くすると臨界幅リサイズが発生しさらに縮小されるのではなく
 改行リサイズが解除され、リサイズの発生する前の元の大きさになるという現象が発生します。

 この現象はダブルリサイズ(二重リサイズ、DR)と呼ばれています。

 ダブルリサイズが発生している状態で、さらに横幅を広げていくと
 少しずつ縮小されながらも高さ固定を行うことが可能となります。

 これを利用すると10行や12行といった行数での固定50行を超える精密な固定を行うことが可能です。

 注意点として動画とリサイズのされ方が若干異なるため、動画投稿者コメントで調整を行う場合に注意が必要です。

 ダブルリサイズはスマートフォンアプリでも発生します。
 ただし、臨界幅リサイズの発生する地点がPCと異なる機種が多いので十分注意が必要です。


ダブルリサイズの発生条件
 Windows10&フォントコマンド使用におけるダブルリサイズの発生条件は以下のようになります。

big → 3行以上かつ全角幅 × 34文字超(35文字以上)
medium → 5行以上かつ全角幅 × 48文字超(49文字以上)
small → 7行以上かつ全角幅 × 68文字超(69文字以上)


 全角幅とは全角空白や「█」(U+2588)などのブロック文字、ひらがなカタカナなどの基本的な文字幅のことです。
 上記の条件を満たすとダブルリサイズが発生します。
 逆に言えば、ダブルリサイズを発生させたくない場合上記の幅に収まるように調整する必要があります。
 例えば、small38行のコメントアートを作成する場合は幅68文字超にならないように、つまり幅68文字以内になるように調整する必要があります。

 また前述したように、スマートフォンなどでは臨界幅リサイズの発生する幅が異なる場合があるため、上記の幅ギリギリで作成してしまうと一部環境では意図しないダブルリサイズが発生してしまい、表示がおかしくなる場合が考えられます。
 他の視聴環境での表示を考える場合はあまりギリギリの幅にならないように注意したほうがいいでしょう。


多改行ダブルリサイズ時の表示不具合
 ダブルリサイズを利用すると50行や100行といったかなり細かいものを作成することが可能です。
 しかし、この多改行ダブルリサイズにはPCでの表示に不具合が存在します。

 それは、固定の基準のラインがズレるというものです。
 本来であれば「ue」で固定したコメントはどれだけ改行しても一番上の行が配信画面の上に来るはずですが、多く改行を行っていくと一番上の行の表示位置がズレていくようになります。「shita」でも同様です。
 一応ズレさせ方によっては画面全体に表示させられるというのとPCで見ればズレ方は同じなので利用しようと思えば可能ですが、PC以外の環境では正常な位置に表示されるためにPCとズレて見えるため注意してください。





最終更新:2022年09月02日 09:48