ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ
ハローグッパイ
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
ハローグッバイ ◆UcWYhusQhw
「……ふぅー」
湯煙が立ち上る所に溜め息が一つ零れた。
その溜め息は疲労と苦悩がまじったもの。
その溜め息は疲労と苦悩がまじったもの。
「……はぁ」
思わず出た声がタイル張りの部屋に響く。
そう、ここは大浴場だった。
大人が10人ほど入れるほどの大きな温泉。
その温泉につかる蒼く長い髪をポニーテールにした少女が出した声だった。
そう、ここは大浴場だった。
大人が10人ほど入れるほどの大きな温泉。
その温泉につかる蒼く長い髪をポニーテールにした少女が出した声だった。
「……うーん」
温泉に浸かりながら少女が背伸びをする。
浮かべる表情は苦悩。
そして目を瞑り呆けていた。
温泉によって疲れを癒すように。
浮かべる表情は苦悩。
そして目を瞑り呆けていた。
温泉によって疲れを癒すように。
が。
「……って、何でやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
咆哮。
少女らしからぬ絶叫がタイル張りの部屋に反響した。
少女は立ち上がり表情は憤怒。
そして次に継げる言葉は
少女は立ち上がり表情は憤怒。
そして次に継げる言葉は
「何が好き好んで制服で風呂に入らないといけないんだぁあああ! あたしは!」
その少女は一糸纏わぬ姿ではなく真っ白い色制服で胸元には大きな赤いリボン。
つまり彼女は温泉なのに服を着たまま入浴していた。
少女は水にぬれた服が体に張り付いて凄く気持ちが悪かった。
それがさらに彼女を苛立たせ怒りを増幅させていく。
右手をわなわなと震わせ
つまり彼女は温泉なのに服を着たまま入浴していた。
少女は水にぬれた服が体に張り付いて凄く気持ちが悪かった。
それがさらに彼女を苛立たせ怒りを増幅させていく。
右手をわなわなと震わせ
「生き残れって……訳分からないこと言って……なんでいきなり風呂……全く意味がわかんないっつーの!」
この場に居ない狐面の男に文句をぶつける。
少女の怒りのボルテージはどんどん上がっていき苛々するばかり。
そして少女は思う。
こんな事をしたあの男に。
いきなりスタート地点を風呂の中にした男に。
極めて個人的な怒りを
少女の怒りのボルテージはどんどん上がっていき苛々するばかり。
そして少女は思う。
こんな事をしたあの男に。
いきなりスタート地点を風呂の中にした男に。
極めて個人的な怒りを
「ぜっっっっっったい! ゆるすかぁああああああああ! 見てなさいよ、あたしを怒らしたら……どうなるか……首を洗ってまってなさいよ!」
かなめは天に拳を掲げそう強く宣言した。
「はぁ……はぁ……何だか疲れた」
そしてその直後に大きな溜め息を付き疲労感を露わにする。
かなめはあの男に怒りを宣言はしたがいいが無駄な徒労感を感じ額に手を当てる。
そして下を見ると未だに湯気を醸している温泉。
かなめは暫し考え
かなめはあの男に怒りを宣言はしたがいいが無駄な徒労感を感じ額に手を当てる。
そして下を見ると未だに湯気を醸している温泉。
かなめは暫し考え
「………………まぁ折角……ここに飛ばされたんだから……疲労回復もかねて……入りますか」
結局入浴する事にした。
今度はしっかりと服を脱いで。
今度はしっかりと服を脱いで。
結局の所。
かなめはこんなものに巻き込まれた理不尽さを何かにぶつけたかったもしれない。
その真相は誰にもわからず。
ただ、湯煙の中に消えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「……んまぁ……こんな所か」
「そうだな……お互いに開始してから直ぐにあった訳だしな」
「そうだな……お互いに開始してから直ぐにあった訳だしな」
場所は変わって温泉旅館のある客間。
その和室に二人の少年がちゃぶ台をはさんで向かい合い話をしていた。
その和室に二人の少年がちゃぶ台をはさんで向かい合い話をしていた。
ツンツンした短めの黒髪をした一見普通の少年、『幻想殺し』上条当麻。
髪を綺麗に切りそろえ眼鏡をした「まるお」という表現がぴったりな少年、『生徒会長』北村佑作。
髪を綺麗に切りそろえ眼鏡をした「まるお」という表現がぴったりな少年、『生徒会長』北村佑作。
この生き残りゲームで偶然出会った二人は緑茶を啜りながらのんびりとしていた。
一先ずは情報交換。
そう考えた上でゆったりしながら話し合っていた。
とは言いながらも互いに持ちえる情報は互いの知り合い程度でしかない。
それを事細かに伝えただけで情報交換といえるものは終わってしまった。
その後は特に二人して会話続かずただ生温い緑茶を啜るのみ。
一先ずは情報交換。
そう考えた上でゆったりしながら話し合っていた。
とは言いながらも互いに持ちえる情報は互いの知り合い程度でしかない。
それを事細かに伝えただけで情報交換といえるものは終わってしまった。
その後は特に二人して会話続かずただ生温い緑茶を啜るのみ。
「あー……なんかゆったりだなぁ」
「そうだなぁ……」
「そうだなぁ……」
何だかゆったりとした時間が二人の間を流れていた。
完全にリラックスしてお茶を啜り続けている。
まるでこれが生き残りゲームとは思えないぐらいに。
完全にリラックスしてお茶を啜り続けている。
まるでこれが生き残りゲームとは思えないぐらいに。
(いやいや……何やってるよ俺! こんなのんびりしてる暇じゃないだろ! 誰かを蹴落とそう考えてる奴だって居るかもしれないんだ)
突如上条は頭を振るって自分に活を入れる。
何だか北村に流され自身もゆったりしたが本来はこんな事をしている場合ではないのだ。
これは1人しか生き残れない。
つまりそれは上条の仲間も死んでしまうかもしれないのだ。
インデックスも御坂も土御門も黒子もステイルもだ。
何だか北村に流され自身もゆったりしたが本来はこんな事をしている場合ではないのだ。
これは1人しか生き残れない。
つまりそれは上条の仲間も死んでしまうかもしれないのだ。
インデックスも御坂も土御門も黒子もステイルもだ。
(そんな事……そんな事やらせるかよ!)
そんなふざけた事は絶対やらせない。
上条はそう心に誓う。
その為にも。
上条はそう心に誓う。
その為にも。
「北村。この後はどうするんだ?」
行動を起こそうと。
留まってのんびりしている暇は無い。
このふざけたも催しをぶっ壊す為にも。
上条は動こうと。
そう思ったから。
『幻想殺し』上条当麻は行動を開始した。
留まってのんびりしている暇は無い。
このふざけたも催しをぶっ壊す為にも。
上条は動こうと。
そう思ったから。
『幻想殺し』上条当麻は行動を開始した。
「……そうだな」
北村がその真剣な上条の視線を感じてか同じく目を細め考え始める。
顎に手を添え、どうすればいいか考え始めていた時の事だった。
顎に手を添え、どうすればいいか考え始めていた時の事だった。
「きゃぁああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」
「な、なんだ!?」
「な、なんだ!?」
旅館の奥から甲高い女の子の悲鳴が聞こえたのは。
その悲鳴に二人は一斉に立ち上がり聞こえてきた方を向いた。
そして上条は
その悲鳴に二人は一斉に立ち上がり聞こえてきた方を向いた。
そして上条は
「ちっ……もうなのかよっ! 北村、俺が見てくる!」
「あ、あぁ……だが」
「だがも糞もあるか! 誰が襲われてるんだ! 黙って見てられるかよ!」
「あ、あぁ……だが」
「だがも糞もあるか! 誰が襲われてるんだ! 黙って見てられるかよ!」
北村を客室に置いて駆け出し始めた。
上条の頭にはあるのは誰も犠牲を出したくない事しかなかった。
絶対に犠牲なんか出したくなかった。
本心からそう願って。
上条の頭にはあるのは誰も犠牲を出したくない事しかなかった。
絶対に犠牲なんか出したくなかった。
本心からそう願って。
「くそっ、間に合え! 間に合えよ! 絶対助けてやっから!」
走る足をもっと早く動かす。
上条はただ助けたい。
それだけを考えて。
後先を考えず走る。
上条はただ助けたい。
それだけを考えて。
後先を考えず走る。
「―――ああ……も―――」
「……っ、ここか!」
全力疾走中、ある部屋からの女の子声が聞こえてきたの確認をし上条は急ブレーキをしそのまま戸を開ける。
そして戸をあけた先にもう一つの扉があったのを確認しそのままを突入をした。
そして戸をあけた先にもう一つの扉があったのを確認しそのままを突入をした。
が。
「ここか!……今たすけ――――はっ?」
「…………………………………………え?」
「…………………………………………え?」
上条が見つけたのは襲われた女の子ではなく。
「な、なんで……裸?」
湯煙の先に見えた全裸の少女、千鳥かなめ。
かなめは唖然と上条を見つめ、ただ信じられないという感じに。
かなめは唖然と上条を見つめ、ただ信じられないという感じに。
暫しの無言空間。
「え、えーとなんで裸なんでございましょうか……?」
部屋を見れば解りきっている事をわざわざ改めて聞く上条。
襲われたと勘違いしたのは解りきっている筈なのに。
襲われたと勘違いしたのは解りきっている筈なのに。
かなめはポカンとした表情を段々憤怒の表情に変えていく。
それは正しく般若。
そして
それは正しく般若。
そして
「見れば―――解るでしょうがああああああああああああああ!!!!!!!」
怒りに任せそのまま手元にあった風呂桶を全力でオーバースローで投げる。
それは真っ直ぐ
それは真っ直ぐ
「――――ぐぇ!?」
上条の頭に直撃にしそのまま仰け反る。
痛みは直ぐにやってきて頭がくらくらする。
上条の浮かぶのはただ、ひとつ。
痛みは直ぐにやってきて頭がくらくらする。
上条の浮かぶのはただ、ひとつ。
「ふ、不幸だ……」
「不幸は……こっちだあ!……こぉおんの……変態がぁ!!!!!!!」
「不幸は……こっちだあ!……こぉおんの……変態がぁ!!!!!!!」
もう一撃飛んでくる風呂桶と言う名の凶器。
上条がほぼ意識を手放すと同時。
上条がほぼ意識を手放すと同時。
「このまま、ねかせるもんですか!」
近づいてきたかなめの鉄拳。
正しくそこにはいるのは怒りに身を任せた修羅悪鬼。
正しくそこにはいるのは怒りに身を任せた修羅悪鬼。
そして、修羅悪鬼の鉄拳制裁が始まった。
「や、やっぱり……不幸だ……ごふっ?!」
ちなみに。
かなめの叫び声の悲鳴。
それは単純にシャワーが予想外に冷水だったからという何とも言えない理由であった。
「……ふ、不幸……ぐ……ふ」
「この、変態! 変態!」
「この、変態! 変態!」
ただ上条の断末魔が響いて湯煙の中に消えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ああ、お帰り上条。凄い顔だな」
「……お、おう……ただ……いま」
「……ふん」
「えーっと始めましてかな? 俺は北村佑作」
「……千鳥かなめ」
「まぁ大変だと思うけどお茶をどうぞ」
「……どうも」
「……お、おう……ただ……いま」
「……ふん」
「えーっと始めましてかな? 俺は北村佑作」
「……千鳥かなめ」
「まぁ大変だと思うけどお茶をどうぞ」
「……どうも」
温泉での一騒ぎが終わってかなめを連れて北村の元に戻ってきた上条。
ただし、たんこぶと顔面ぼこぼこで。
かなめは濡れた制服を変え支給品にあった真っ赤な制服に着替えていた。
北村は何故か状況を知っているように落ち着いてお茶を飲んでいた。
そんな北村を不審がった上条は北村に尋ねた。
ただし、たんこぶと顔面ぼこぼこで。
かなめは濡れた制服を変え支給品にあった真っ赤な制服に着替えていた。
北村は何故か状況を知っているように落ち着いてお茶を飲んでいた。
そんな北村を不審がった上条は北村に尋ねた。
「何でお前……」
「上条が飛び出した後追いかけたんだ。そして漏れる声で害は無いと判断したまでさ」
「……さいですか」
「ラッキーだったな」
「不幸だよ……」
「上条が飛び出した後追いかけたんだ。そして漏れる声で害は無いと判断したまでさ」
「……さいですか」
「ラッキーだったな」
「不幸だよ……」
上条は大きな溜め息を付きちゃぶ台の前に座った。
そしてちゃぶ台には3人の人間が囲っている。
顔面がひどい事になっている上条。
未だにぶすっとしているかなめ。
やれやれという表情を浮かべている北村。
三者三様だった。
そしてちゃぶ台には3人の人間が囲っている。
顔面がひどい事になっている上条。
未だにぶすっとしているかなめ。
やれやれという表情を浮かべている北村。
三者三様だった。
「それで上条と千鳥は自己紹介は……」
「終わったわよ。最悪な出会いだったけど」
「終わったわよ。最悪な出会いだったけど」
じとっと上条を睨むかなめ。
上条は気まずそうにお茶を飲むだけ。
北村は苦笑いを浮かべ会話を続ける。
上条は気まずそうにお茶を飲むだけ。
北村は苦笑いを浮かべ会話を続ける。
「それで千鳥は俺と同じ学校出身なのか? その制服は……」
「あ、あー違うわよ。あたしは何故か温泉の中から開始だったから元の制服がびしょ濡れだっただけよ。最悪だわ」
「そうか……それで千鳥は知り合いでも」
「あーちょっと待って、確認するから」
「あ、あー違うわよ。あたしは何故か温泉の中から開始だったから元の制服がびしょ濡れだっただけよ。最悪だわ」
「そうか……それで千鳥は知り合いでも」
「あーちょっと待って、確認するから」
そういってかなめはデイバックをあけ名簿を確認する。
そしたら露骨に顔を歪めながらも
そしたら露骨に顔を歪めながらも
そのかなめの言動に北村が苦笑いを浮かべていた。
だが黙って聞いていた上条がある単語に注目した。
だが黙って聞いていた上条がある単語に注目した。
「AS……?」
「アームスレイブ。知らない?」
「さっぱりなんですけど」
「俺もだ」
「えっ……? いやまぁ簡単に言うと軍用の大型ロボット見たいな奴? あー簡単に言えばガンダ○みたいなもの」
「……はっ? そんなの……本当にあるのか?」
「アームスレイブ。知らない?」
「さっぱりなんですけど」
「俺もだ」
「えっ……? いやまぁ簡単に言うと軍用の大型ロボット見たいな奴? あー簡単に言えばガンダ○みたいなもの」
「……はっ? そんなの……本当にあるのか?」
北村が唖然とした声を上げる。
流石に冗談を言っているかと思ったがかなめが真剣な顔しているので事実なんだろうと思った。
しかし、それでも北村には信じられない。
北村の世界にはそんなもの存在しないのだから。
上条も同じく信じられないふうに言う。
流石に冗談を言っているかと思ったがかなめが真剣な顔しているので事実なんだろうと思った。
しかし、それでも北村には信じられない。
北村の世界にはそんなもの存在しないのだから。
上条も同じく信じられないふうに言う。
「いや流石に……学園都市でもそんな発展したロボットは無いぜ……?」
「学園都市……? 大学みたいのか?」
「いや……東京の半分覆ってる学園都市だよ。なんだよ、知らないのか?」
「いや、そんなの知らないわよ」
「同じくだ」
「学園都市……? 大学みたいのか?」
「いや……東京の半分覆ってる学園都市だよ。なんだよ、知らないのか?」
「いや、そんなの知らないわよ」
「同じくだ」
今度はかなめと北村が唖然とする時だった。
かなめの時と同じく常識のように言う上条がが信じられなかったから。
上条は信じられない風に
かなめの時と同じく常識のように言う上条がが信じられなかったから。
上条は信じられない風に
「おいおい……東京を占領するかのように広がっていて他と違って科学が一定以上進んでるあの街だぞ? 能力を開発する為に発展した科学の街を……本当に知らないのか?」
「知らないわよ……能力って何よ」
「おい……読心能力やら発火能力の事……人が本来持ち合わせないものを使えるようにするんだ……本当に知らないのか?」
「しっらないわよ。そんな超能力ある訳ないじゃない」
「……そんな。俺だってASなんて信じられないぜ」
「俺は両方とも知らないよ」
「そんな……」
「知らないわよ……能力って何よ」
「おい……読心能力やら発火能力の事……人が本来持ち合わせないものを使えるようにするんだ……本当に知らないのか?」
「しっらないわよ。そんな超能力ある訳ないじゃない」
「……そんな。俺だってASなんて信じられないぜ」
「俺は両方とも知らないよ」
「そんな……」
上条が常識のように言う学園都市、だがかなめは知らない。
かなめが常識のように言うAS、だが上条は知らない。
北村はその両方を知らない。
3人が黙りその事を深く考え始める。
互いの常識、非常識。
謎が謎を呼び混乱していく中で場は膠着していく。
そんな時北村が一声をあげた。
かなめが常識のように言うAS、だが上条は知らない。
北村はその両方を知らない。
3人が黙りその事を深く考え始める。
互いの常識、非常識。
謎が謎を呼び混乱していく中で場は膠着していく。
そんな時北村が一声をあげた。
「兎も角……どうやら、この催し。俺らには想像付かない事が起きているらしい」
「そのようね」
「そうだな」
「そのようね」
「そうだな」
取りあえず考えても仕方がない。
そう判断したのだ。
誰もが常識と思って嘘を言っていないなら否定する事は出来ない。
何より否定できるものは存在してない。
そしてそれを引き起こしたこの催しは予想以上にでかい事。
それを3人は理解した。
そう判断したのだ。
誰もが常識と思って嘘を言っていないなら否定する事は出来ない。
何より否定できるものは存在してない。
そしてそれを引き起こしたこの催しは予想以上にでかい事。
それを3人は理解した。
「だけど……今これを考えてもしかたない。いいな上条? 千鳥?」
「いいぜ」
「いいよ」
「なら……次に俺達がする事を決めようじゃないか」
「いいぜ」
「いいよ」
「なら……次に俺達がする事を決めようじゃないか」
そういって地図を広げる北村。
二人は肯定しその地図を見つめる。
二人は肯定しその地図を見つめる。
「まず多分俺達がいるのはここ、温泉だろう」
「そうだな」
「なら……気になる事がある」
「何が?」
「そうだな」
「なら……気になる事がある」
「何が?」
かなめの疑問に北村がある一点をさす。
そこは
そこは
「端っこ……?」
「そうだ」
「そうだ」
示すはE-1の地点。
「ここがどうなってるか気にならないか? 脱出が出来ない……そうあの男は言ってたはずだ。ならばその端っこはどうなっている?」
「そういえば……そうだな」
「そういえば……そうだな」
北村はそのまま眼鏡を上げ上条に言う。
「つまりここに何かあるかもしれない……だから上条。ここは一旦別れて上条はそこに向かってもらえるか?」
「いいけど……なんで別れるんだ?」
「俺はここを拠点に知りあいやお前達の仲間を探すよ。3人で纏めていく必要もないだろう? お前ならそういう非常識を知っていそうだ」
「……それもそうだけど」
「頼む」
「……解ったよ」
「いいけど……なんで別れるんだ?」
「俺はここを拠点に知りあいやお前達の仲間を探すよ。3人で纏めていく必要もないだろう? お前ならそういう非常識を知っていそうだ」
「……それもそうだけど」
「頼む」
「……解ったよ」
北村の真剣な眼差しに上条は肯定するしかなかった。
そこに確固たる意志を感じてしまったから。
そこに確固たる意志を感じてしまったから。
「あたしは……どうすればいい?」
「そうだな、上条についてもらっていいかな?」
「うーん、この覗き魔と?」
「おい……」
「……まぁいいわ。わかったわ。他にいくところも無いしね」
「そうだな、上条についてもらっていいかな?」
「うーん、この覗き魔と?」
「おい……」
「……まぁいいわ。わかったわ。他にいくところも無いしね」
かなめは一度ジトッと上条を睨むと肯定した。
北村はそれに一度頷き立ち上がる。
宣言する為に。
北村はそれに一度頷き立ち上がる。
宣言する為に。
「よし、じゃあ第2回から4回までここでまた落ち合おう。皆死ぬんじゃないぞ」
「解った、お前もな」
「ええ」
「解った、お前もな」
「ええ」
3人は肯定し立ち上がる。
北村は見回し右手を突き上げ宣言する。
北村は見回し右手を突き上げ宣言する。
「よし! じゃあ俺達は皆と一緒にかえる! そう宣言する!」
上条もそのまま『幻想殺し』の右手を掲げ言う。
「ああ! 俺もこんなくっされたもの……ぶっ壊してみせる!」
かなめもそれに同調し
「ええ、あたしは帰る。日常に。帰るんだ!」
3人は右手にを掲げる。
宣言が一室に反響し続ける。
それは絶対に屈しない者達の
力強い、強い宣言だった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
真っ暗い夜に月がただ照らしている。
そこを歩いてるのは二人。
上条当麻と千鳥かなめの二人だった。
二人は無言でただもくもくと道を歩いている。
そんな時だった。
そこを歩いてるのは二人。
上条当麻と千鳥かなめの二人だった。
二人は無言でただもくもくと道を歩いている。
そんな時だった。
「ねえ、当麻」
「なんだ?」
「なんだ?」
かなめがそう声をかけたのは。
かなめはただ月を見上げながら上条の方を向かずに話しかける。
かなめはただ月を見上げながら上条の方を向かずに話しかける。
「何であの時焦ってきたの?」
「……ああ。単純だよ」
「覗きたいから?」
「阿呆か! 何を言ってやがりますか!」
「……ああ。単純だよ」
「覗きたいから?」
「阿呆か! 何を言ってやがりますか!」
ジトッとした声で言うかなめに必死に否定する上条。
そして頭をかきながら言う。
そして頭をかきながら言う。
「悲鳴だったから……助けなきゃっと思った。誰かを助けるのに……理由はいらないだろ?」
「…………そうね」
「…………そうね」
単純だった。
誰かを助けたい。
それだけ。
純粋なそれでも強い思い故の事。
とっても解りやすく単純で……強い思いだった。
誰かを助けたい。
それだけ。
純粋なそれでも強い思い故の事。
とっても解りやすく単純で……強い思いだった。
かなめは笑いそのままわざとふざけて言う。
「本当……単純だわ。それで覗くなんてラッキーよね。この変態」
「……なっ、ちょ!? そ、それはないでしょう!? ないでしょうか!? ないにちがいない!?」
「あははは……変なの」
「……なっ、ちょ!? そ、それはないでしょう!? ないでしょうか!? ないにちがいない!?」
「あははは……変なの」
かなめが笑いながら駆ける。
上条が慌てながらも追っかけて。
上条が慌てながらも追っかけて。
月が優しく照らしていた。
そんな二人を。
ただ、照らしていた。
【E-2/西部/黎明】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】:健康
【装備】:無し
【道具】:デイパック 不明支給品1~2 吉井明久の答案用紙数枚@バカとテストと召喚獣
【思考・状況】
1:このふざけた世界から全員で脱出する。殺しはしない
2:インデックスを最優先に御坂と黒子を探す。土御門とステイルは後回し
3:西部の端に行きどうなっているか確認する。
4:かなめと行動。
5:第二回~第4回までに北村と落ち合う
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】:健康
【装備】:無し
【道具】:デイパック 不明支給品1~2 吉井明久の答案用紙数枚@バカとテストと召喚獣
【思考・状況】
1:このふざけた世界から全員で脱出する。殺しはしない
2:インデックスを最優先に御坂と黒子を探す。土御門とステイルは後回し
3:西部の端に行きどうなっているか確認する。
4:かなめと行動。
5:第二回~第4回までに北村と落ち合う
【千鳥かなめ@フルメタル・パニック!】
【状態】:健康
【装備】:とらドラの制服@とらドラ!
【道具】:デイパック 不明支給品1~2、陣代高校の制服@フルメタル・パニック!
【思考・状況】
1:脱出をする。殺しはしない
2:知り合いは探したい
3:西部の端に行きどうなっているか確認する。
4;当麻と行動。
5:第二回~第4回までに北村と落ち合う
【状態】:健康
【装備】:とらドラの制服@とらドラ!
【道具】:デイパック 不明支給品1~2、陣代高校の制服@フルメタル・パニック!
【思考・状況】
1:脱出をする。殺しはしない
2:知り合いは探したい
3:西部の端に行きどうなっているか確認する。
4;当麻と行動。
5:第二回~第4回までに北村と落ち合う
【備考】
※2巻~3巻から参戦。
※2巻~3巻から参戦。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「いったか……騒がしかったな」
北村が出発をした二人について一言を言うと溜め息をつく。
北村は無事をいのりそして自身の目的を思い出す。
北村は無事をいのりそして自身の目的を思い出す。
「会長……いないといいのですが」
思うのは慕っていた元生徒会長狩野すみれ。
北村が恋した女性。
それは叶わなかったものの慕っていたのは変わらない。
彼女がもしかしたらここに居る可能性。
それを思いついてしまったのだ。
北村が名簿にのっていない状況彼女が居ないなんて断言は出来ないのだから。
北村が恋した女性。
それは叶わなかったものの慕っていたのは変わらない。
彼女がもしかしたらここに居る可能性。
それを思いついてしまったのだ。
北村が名簿にのっていない状況彼女が居ないなんて断言は出来ないのだから。
「彼女を探そう。皆と一緒になんとしても」
そして探そうと心に決めた。
それが上条達と別れた真の理由。
1人で納得が出来るまで探したい。
そう思ったから。
それは紛れも無い北村本心からの。
強い想いからだった。
それが上条達と別れた真の理由。
1人で納得が出来るまで探したい。
そう思ったから。
それは紛れも無い北村本心からの。
強い想いからだった。
「無事でいてください……会長」
そして北村も出発する。
すみれの無事を祈って。
すみれの無事を祈って。
その姿は生徒会長でもあり。
1人の男の姿だった。
【E-3/温泉/深夜】
【北村祐作@とらドラ!】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:デイパック 不明支給品1~3
[思考・状況]
1:すみれを優先的に探す
2;高須竜児、逢坂大河、櫛枝実乃梨、川嶋亜美の四人を探す。
3;危険な人物に襲われた際の対処は特に考えてない。
4:第二回~第4回までに上条、かなめと落ち合う
【北村祐作@とらドラ!】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:デイパック 不明支給品1~3
[思考・状況]
1:すみれを優先的に探す
2;高須竜児、逢坂大河、櫛枝実乃梨、川嶋亜美の四人を探す。
3;危険な人物に襲われた際の対処は特に考えてない。
4:第二回~第4回までに上条、かなめと落ち合う
【備考】
上条、かなめの知人の外見の特徴を知ってます。
北村の参戦時期は少なくとも生徒会長就任以降です
上条、かなめの知人の外見の特徴を知ってます。
北村の参戦時期は少なくとも生徒会長就任以降です
| 前:裸の出会いにご注意ください | 上条当麻 | 次:二輪車の乗り手 |
| 千鳥かなめ | 次:二輪車の乗り手 | |
| 前:裸の出会いにご注意ください | 北村祐作 | 次:ユケムリトラベル 人類五名温泉宿の旅 |