全力で悪戯を ◆IEYD9V7.46
「そこに隠れているヤツ、両手を挙げて出て来い」
「キルア、そんな脅しみたいに言わなくたっていいだろ」
「キルア、そんな脅しみたいに言わなくたっていいだろ」
銀髪クセ毛に鋭い眼光を持つ少年――キルアは現在、舗装された広い道路の向かって左に立つデパート、
その入り口に対して獲物を狩る眼を向けていた。暗殺者としてのキルアの感が何かを感じ取った……
とキルアは主張したいところだが、太一の持つ首輪探知機がデパートの中に誰かがいることを示していたのだ。
待つこと数秒、観念したかのように茶髪に眼鏡の少年が両手を挙げて出てきた。
(何だ、この違和感は?)
キルアはその少年を見て言葉では言い表せない感覚を覚える。
自分が今まで慣れ親しんできたような……引っかかるモノ。
その感覚の正体を探ろうとしたが、キルアたちから離れて立つ少年が慌てた様子で喋り始めたためそれどころではなくなった。
その入り口に対して獲物を狩る眼を向けていた。暗殺者としてのキルアの感が何かを感じ取った……
とキルアは主張したいところだが、太一の持つ首輪探知機がデパートの中に誰かがいることを示していたのだ。
待つこと数秒、観念したかのように茶髪に眼鏡の少年が両手を挙げて出てきた。
(何だ、この違和感は?)
キルアはその少年を見て言葉では言い表せない感覚を覚える。
自分が今まで慣れ親しんできたような……引っかかるモノ。
その感覚の正体を探ろうとしたが、キルアたちから離れて立つ少年が慌てた様子で喋り始めたためそれどころではなくなった。
「こ、こここ殺さないで!」
「俺の質問に答えれば殺しはしない。なぜ、こちらの様子を窺っていた? 正直に言え」
「だから、そんな口調じゃ相手が喋りにくいだろ……」
「俺の質問に答えれば殺しはしない。なぜ、こちらの様子を窺っていた? 正直に言え」
「だから、そんな口調じゃ相手が喋りにくいだろ……」
太一はキルアをなだめようとしたが、見知らぬ人間に対してすぐに態度を軟化させることなどキルアにできるはずがなかった。
太一に自覚があるのかは分からないが、キルアが太一を信用し、一緒に来たことなど特例なのである。
太一に自覚があるのかは分からないが、キルアが太一を信用し、一緒に来たことなど特例なのである。
「ぼ、僕この先で人が殺されるのを見たんだ! だから、知らない人に会うのが怖くなって……」
殺された、その言葉を聞いたところでキルアに動揺はない。彼にとってそんなものは生まれたときから繰り返してきた日常であり、
ジェダに作られたこの状況で凶行に走る人間がいたとしても何ら不思議ではないのである。
キルアは必要な情報だけを聞き出し吟味すべく、有無を言わさぬ表情を初見の少年へと向ける。
ジェダに作られたこの状況で凶行に走る人間がいたとしても何ら不思議ではないのである。
キルアは必要な情報だけを聞き出し吟味すべく、有無を言わさぬ表情を初見の少年へと向ける。
「……殺したやつと殺されたやつの特徴は?」
「二人とも、黒髪の男の子だよ。中学生くらいの男の子が……小さい子の首を剣でバッサリと…………うっ……」
(黒髪……、情報がまだ少ない。もう少し引き出さないとだな。だが、ゴンなわけがない。
だいたい、アイツならこんなゲームに乗らないし、簡単に殺されるはずもない)
「二人とも、黒髪の男の子だよ。中学生くらいの男の子が……小さい子の首を剣でバッサリと…………うっ……」
(黒髪……、情報がまだ少ない。もう少し引き出さないとだな。だが、ゴンなわけがない。
だいたい、アイツならこんなゲームに乗らないし、簡単に殺されるはずもない)
キルアは両手を組んで考える。次にどう質問をぶつけるべきか、ありえないことだがこの先にいる人物がゴンや太一の友人の可能性はあるのか……。
その一瞬だった。本当に一瞬だけキルアは彼らしくもなく尋問対象から目を離してしまった。
それが仇となる。
その一瞬だった。本当に一瞬だけキルアは彼らしくもなく尋問対象から目を離してしまった。
それが仇となる。
「あ、あ、あっ……い、イヤだあぁぁぁぁぁっ! 殺さないで! 助けてぇぇぇ!」
キルアが目を逸らした僅かな時間。その時間を待っていたかのように茶髪眼鏡の少年は建造物の間――細く入り組んだ路地へと逃げていってしまった。
「あ、待てよ!」
「太一、追いかけるな」
「どうして!」
「あいつは明らかに最初から俺たちを警戒していた。そんな面倒なやつを保護する理由もないだろ?」
「太一、追いかけるな」
「どうして!」
「あいつは明らかに最初から俺たちを警戒していた。そんな面倒なやつを保護する理由もないだろ?」
半分はおまえの怖い態度のせいじゃないのか、と言おうとした太一は盛大な溜息と共に呆れたような顔をする。
「それに、この先には誰かいるらしいぜ。殺人者だろうと何だろうと他者との接触は必要だろ?
……どうする太一、この先に進んでみるか? 俺はどっちだって構わない、相手が誰だろうと簡単に殺されるような
教育は受けてないんでね」
……どうする太一、この先に進んでみるか? 俺はどっちだって構わない、相手が誰だろうと簡単に殺されるような
教育は受けてないんでね」
太一は考える。確かにキルアの言うとおり、他人と会わなければ友達がどこにいるのかも掴めない。
だが、この先にいるのは殺人者の可能性がある。慎重にいくべきか、それとも……。
だが、この先にいるのは殺人者の可能性がある。慎重にいくべきか、それとも……。
太一が答えをすぐに出せない理由は、単純に迷っていたからということだけではない。
元々直情型であるこの少年が選択を迷うはずがないのだ。太一が懸念していたことは他にある。
キルアには話していない、話すまでもないと思っていた気がかりなことがあったのだ。
それは――
元々直情型であるこの少年が選択を迷うはずがないのだ。太一が懸念していたことは他にある。
キルアには話していない、話すまでもないと思っていた気がかりなことがあったのだ。
それは――
(さっきの茶髪眼鏡、首輪探知機の反応が少しおかしかったような……気のせいか?)
* * *
僕、磯野カツオはさっきの二人組から逃げ切り、今は路地裏で一息ついているところだ。
今まで何があったのかを整理しておく。
明神と別れた僕はすぐにこの状況をどうにか活かせないかと考えた。
今、明神のもとに参加者を送り込めば誤解が生じて互いに潰しあってくれるだろうという期待があったんだ。
そのためには血の付いた靴と今の格好はまずいと思い、通りがかったデパート一階の服飾売り場で変装道具を調達した。
服装は野比が着ていたシャツの色違い、ズボンは紺色の短パン、靴は無難にスニーカー。
顔も隠したほうがいいだろうと考え、中島が普段掛けているような簡素な眼鏡を掛けてみた。当然、度の入っていない伊達眼鏡だ。
より完璧な別人になろうと、マネキンから茶髪のカツラも拝借した。これで僕のことを知っている人間がいても、
姿だけで磯野カツオだと判断することは無理だろう。最初に着ていた服は一応、ランドセルの中に丸めて押し込んだ。
靴は処分したかったけど、早く他の参加者と接触する必要があったので一階のトイレに放置しておいた。
明神があの場から離れる前に行動しないと。
幾ばくかの焦りを感じていた僕はデパートから出ようと入り口の扉を開けようとして――話し声が近づくことに気づいたんだ。
恐らく二人組。ゲームに積極的な人間がチームを組むとは考えにくい、でも完全には否定しきれない。
僕はデパート内に引き返して二人組の様子を観察しようと思った。だけど――、
今まで何があったのかを整理しておく。
明神と別れた僕はすぐにこの状況をどうにか活かせないかと考えた。
今、明神のもとに参加者を送り込めば誤解が生じて互いに潰しあってくれるだろうという期待があったんだ。
そのためには血の付いた靴と今の格好はまずいと思い、通りがかったデパート一階の服飾売り場で変装道具を調達した。
服装は野比が着ていたシャツの色違い、ズボンは紺色の短パン、靴は無難にスニーカー。
顔も隠したほうがいいだろうと考え、中島が普段掛けているような簡素な眼鏡を掛けてみた。当然、度の入っていない伊達眼鏡だ。
より完璧な別人になろうと、マネキンから茶髪のカツラも拝借した。これで僕のことを知っている人間がいても、
姿だけで磯野カツオだと判断することは無理だろう。最初に着ていた服は一応、ランドセルの中に丸めて押し込んだ。
靴は処分したかったけど、早く他の参加者と接触する必要があったので一階のトイレに放置しておいた。
明神があの場から離れる前に行動しないと。
幾ばくかの焦りを感じていた僕はデパートから出ようと入り口の扉を開けようとして――話し声が近づくことに気づいたんだ。
恐らく二人組。ゲームに積極的な人間がチームを組むとは考えにくい、でも完全には否定しきれない。
僕はデパート内に引き返して二人組の様子を観察しようと思った。だけど――、
「そこに隠れているヤツ、両手を挙げて出て来い」
――見つかった。自分では気をつけて行動したつもりだったのに。なぜ姿が見えない僕のことが分かったんだろう?
漫画では武道の達人が気配だけで周りのことが分かるとかいうけど……まさか彼もそうなのだろうか?
逃げ切った今考えてみても答えは全然出ない。僕は言われたとおり両手を挙げて彼らの前へと出て行った。
声の主はやっぱり二人。僕が彼らの顔を見て分かったのは僅かばかりなことだけだ。
まず、二人とも眼に力がある気がした。何て言えばいいのかな、瞳に強い意志が込められているという感じなのだろうか。
あれは演技とかで出せるものではなく、彼らの根底にあるゆるがないものだと思う。
漫画では武道の達人が気配だけで周りのことが分かるとかいうけど……まさか彼もそうなのだろうか?
逃げ切った今考えてみても答えは全然出ない。僕は言われたとおり両手を挙げて彼らの前へと出て行った。
声の主はやっぱり二人。僕が彼らの顔を見て分かったのは僅かばかりなことだけだ。
まず、二人とも眼に力がある気がした。何て言えばいいのかな、瞳に強い意志が込められているという感じなのだろうか。
あれは演技とかで出せるものではなく、彼らの根底にあるゆるがないものだと思う。
そして、なにより僕が気になったのは僕に尋問してきた灰髪の男の子のほうだ。
一目見て分かった、――住む世界が全く違うって。特別な技術を持っているわけでもなく、
人生経験だって短い僕に彼のことなんて分かるはずがない。そんな僕にとっての判断基準はただ一つ。
自分とどれだけ離れているのかということだけだ。自分と比べての異質さ、異常さという曖昧な物差しで計ったにも関わらず、
僕は自分の考えが間違っていないと確信した。――――根元が違う。
そんな相手に捕まったのはまずかったけど、考えようによっては僕の作戦を実行するのに都合がいいとも思った。
この二人だけを何とか明神の場所へ連れて行き、僕はこの場を離れて潰しあいを観戦しようという作戦だ。
でも、全く隙がない。
余計な動きをしたら彼は本当に僕を殺すかもしれない。そんな純粋な恐怖と戦いながら、僕は機を狙っていた。
ところが、僕が殺人者の情報を灰髪の男の子に告げたらほんの少しの間だったけど彼が俯いて考え込んだんだ。
僕はそれを見逃さずに、あくまで臆病な弱者のフリをして叫びながら逃げた。
後ろをチラッと見たけど彼らが追ってくることはなかった。
一目見て分かった、――住む世界が全く違うって。特別な技術を持っているわけでもなく、
人生経験だって短い僕に彼のことなんて分かるはずがない。そんな僕にとっての判断基準はただ一つ。
自分とどれだけ離れているのかということだけだ。自分と比べての異質さ、異常さという曖昧な物差しで計ったにも関わらず、
僕は自分の考えが間違っていないと確信した。――――根元が違う。
そんな相手に捕まったのはまずかったけど、考えようによっては僕の作戦を実行するのに都合がいいとも思った。
この二人だけを何とか明神の場所へ連れて行き、僕はこの場を離れて潰しあいを観戦しようという作戦だ。
でも、全く隙がない。
余計な動きをしたら彼は本当に僕を殺すかもしれない。そんな純粋な恐怖と戦いながら、僕は機を狙っていた。
ところが、僕が殺人者の情報を灰髪の男の子に告げたらほんの少しの間だったけど彼が俯いて考え込んだんだ。
僕はそれを見逃さずに、あくまで臆病な弱者のフリをして叫びながら逃げた。
後ろをチラッと見たけど彼らが追ってくることはなかった。
逃げ切った今、今後の展開を考えてみる。普通なら殺人者がいるなんて教えられれば、その方向へは行こうとしないだろう。
多分こうなる可能性が一番高いけど、どうせ今の僕は変装しているし名前も彼らには告げなかったから痛くも痒くもない。
多分こうなる可能性が一番高いけど、どうせ今の僕は変装しているし名前も彼らには告げなかったから痛くも痒くもない。
もしも彼らが明神のところへ行けば最高だ。明神は案外鈍そうだから、死体の処理や、返り血のついた着物をどうにかしたとは思えない。
僕の発言と併せて、状況証拠は十分。彼らが顔を合わせれば十中八九争うだろう。互いに消耗したり、
危険人物だと認識しあってくれたりすれば最低限の目的は果たせる。
どちらかが死ねばよりいい展開だ。
疲弊した勝者に対して漁夫の利を狙うのもいいし、生き残ったほうと改めて信頼関係を結ぶ……フリをするのもいいだろう。
観戦するときはさっきの灰髪の男の子に悟られないように、離れた場所で見ないとだね。同じ失敗なんてしないよ。
僕の発言と併せて、状況証拠は十分。彼らが顔を合わせれば十中八九争うだろう。互いに消耗したり、
危険人物だと認識しあってくれたりすれば最低限の目的は果たせる。
どちらかが死ねばよりいい展開だ。
疲弊した勝者に対して漁夫の利を狙うのもいいし、生き残ったほうと改めて信頼関係を結ぶ……フリをするのもいいだろう。
観戦するときはさっきの灰髪の男の子に悟られないように、離れた場所で見ないとだね。同じ失敗なんてしないよ。
「……ふふふ……く、ははは……」
僕は誰もいないのをいいことに一人笑う。楽しくなって段々笑い声が大きくなってきた。
このゲームの主催者はジェダだ。だけど所詮は舞台を用意しただけ、このゲームの主人公は僕なんだ。
いつもやっている悪戯の対象が少しばかり大掛かりになっただけ。
みんな出し抜いて最後に生き残るのは…………僕なんだよ。
このゲームの主催者はジェダだ。だけど所詮は舞台を用意しただけ、このゲームの主人公は僕なんだ。
いつもやっている悪戯の対象が少しばかり大掛かりになっただけ。
みんな出し抜いて最後に生き残るのは…………僕なんだよ。
【B-7/路上/1日目/午前】
【キルア@HUNTER×HUNTER】
[状態]:健康 太一にゴンの面影を見ている
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(個数、内容ともに不明)
[思考]:太一、この先に進むか?
第一行動方針:太一と相談し、この先の殺人者と接触するかを決める
第二行動方針:ゴンを探す
第三行動方針:太一に協力し、丈、光四郎、ミミを探す
基本行動方針:ゲームには乗らないが、襲ってくる馬鹿は容赦なく殺す
【キルア@HUNTER×HUNTER】
[状態]:健康 太一にゴンの面影を見ている
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品(個数、内容ともに不明)
[思考]:太一、この先に進むか?
第一行動方針:太一と相談し、この先の殺人者と接触するかを決める
第二行動方針:ゴンを探す
第三行動方針:太一に協力し、丈、光四郎、ミミを探す
基本行動方針:ゲームには乗らないが、襲ってくる馬鹿は容赦なく殺す
【八神太一@デジモンアドベンチャー】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 首輪探知機(左記以外のランダム支給品は不明)
[思考]:さっきの茶髪眼鏡が少し気になる。
第一行動方針:この先に進むべきなのかを決める
第二行動方針:丈、光四郎、ミミを探す
第三行動方針:キルアに協力し、ゴンを探す
基本行動方針:丈、光四郎、ミミを探した後、この場からの脱出方法を考える
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 首輪探知機(左記以外のランダム支給品は不明)
[思考]:さっきの茶髪眼鏡が少し気になる。
第一行動方針:この先に進むべきなのかを決める
第二行動方針:丈、光四郎、ミミを探す
第三行動方針:キルアに協力し、ゴンを探す
基本行動方針:丈、光四郎、ミミを探した後、この場からの脱出方法を考える
【A-7/人目につかない建物の間/1日目/午前】
【磯野カツオ@サザエさん】
[状態]:全力疾走による若干の疲労、高揚感
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、天体望遠鏡@ネギま!、禁止エリア指定装置、首輪(しんのすけ)
[服装]:オレンジ色のシャツ、紺色の短パン、中島風伊達眼鏡、茶髪のカツラ(イメージは夜神月@デスノート)
[思考]:あの二人はどう動くかなー。
第一行動方針:キルアと太一の動向の観察
第二行動方針:臨機応変に動き、状況の変化に惑わされない
第三行動方針:首輪を調べてみる。または交渉に利用する
第四行動方針:禁止エリア指定装置の使い道を考える
基本行動方針:優勝する
【磯野カツオ@サザエさん】
[状態]:全力疾走による若干の疲労、高揚感
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、天体望遠鏡@ネギま!、禁止エリア指定装置、首輪(しんのすけ)
[服装]:オレンジ色のシャツ、紺色の短パン、中島風伊達眼鏡、茶髪のカツラ(イメージは夜神月@デスノート)
[思考]:あの二人はどう動くかなー。
第一行動方針:キルアと太一の動向の観察
第二行動方針:臨機応変に動き、状況の変化に惑わされない
第三行動方針:首輪を調べてみる。または交渉に利用する
第四行動方針:禁止エリア指定装置の使い道を考える
基本行動方針:優勝する
≪071:選ぶのは一つだけ | 時系列順に読む | 073:それはきっと唯一の方法≫ |
≪071:選ぶのは一つだけ | 投下順に読む | 073:それはきっと唯一の方法≫ |
≪047:Like the best friend | キルアの登場SSを読む | 088:正義は必ず≫ |
八神太一の登場SSを読む | ||
≪055:誰のせい? | 磯野カツオの登場SSを読む | 096:セイギとギセイ/DOMINO≫ |