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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • ギャグとシリアスの狭間で(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

ギャグとシリアスの狭間で(後編)

最終更新:2007年07月08日 14:37

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だれでも歓迎! 編集
延々と続く、気が滅入るようなシリアスな話。
北のモニュメントのことを後回しにした自分に対する、激しい後悔。
蹴り飛ばされて、ゴロゴロと転がって、そして動かなくなったブルー。
イヴが慌てて駆け寄る姿を横目で見ながら、事ここに至って、ビュティは……

とうとう、グレた。

「――なにしとんじゃい、こんガキがぁ~~ッ!」

ビュティの顔が歪む。文字通り鬼のような形相になって、絶叫と共に、傘を構えて引き金を引く!
度重なるストレスに彼女の精神は限界に達しており、冗談の通じない空気に激しい禁断症状を覚えて。
ビュティは、キレた。ついにキレてしまった。
普段ならハジけ過ぎた空気に耐え切れなくなった時に出るブチ切れモード。
その怒りは、「仲間」であるブルーを攻撃した「よそ者」すなわち双葉に向けられて。
ろくすっぽ狙いを定めることなく、手にした『神楽の仕込み傘』を乱射する。

「ちょ、ちょっと待てよオイッ!? アタシの話を」
「待つかコンチクショーッ!! よくもブルーちゃんをッ! 死にさらせワレッ!!」

双葉が悲鳴を上げる。転がるように銃弾を避けながら、慌てて逃げ出す。
咄嗟に近くに放置されていたストレッチャーを蹴って、走り出す。
キックボードのように車輪つき寝台の縁に足をかけて、ガラガラと大きな音を立てて走り出す。

「びゅ、ビュティさん待って!」
『逃げるかこの卑怯者がぁぁぁ~~! 大人しくその場に直れ~!』

イヴの制止の言葉も、グレてしまった今のビュティには届かない。
いつの間に取り出していたのか、仕込み傘を握った反対の手には、拡声器。
投降を呼びかけながら銃を乱射するが、これで止まる奴がいたらギャグでしかない。
逃げる双葉と追うビュティは、騒々しい音を立てて駆けていき、やがて廊下の角を曲がって見えなくなった。

        *        *        *

「ど、どうしよう……! 止めなきゃいけないよね、でも……!」
「んッ……ンんッ……!」

事態の急変に、どうするべきかと慌てるイヴの腕の中。助け起こされたブルーが、呻きながら目を開く。
どうやら大した怪我では無かったらしい。ホッとするイヴに、ブルーは縋り付く。

「い、イヴさん! ビュティさんを、止めてあげて!」
「え……で、でも」
「アタシは大丈夫だから。疑いすぎたアタシが悪かったんだから。
 ビュティさんを止めて、でないと……あの双葉ってコ、ころされちゃうかもしれない!」

殺されるかもしれない。ブルーの心配に、イヴの表情も変わる。
確かに、あのビュティの様子は普通では無かった。狙いはつけていなかったが、平気で銃をぶッ放していた。
あんな調子で撃ち続けていたら、本当に双葉に当ててしまうかもしれない。本当に殺してしまうかもしれない。
イヴは頷くと、アタッシュケースを片手に立ち上がる。

「わかった。ブルーちゃんはここに居て。すぐに2人をとっちめて、連れてくるから」
「お願い、イヴさんだけが頼りなの。本当に、あなただけが頼りなのよ?」

よほど不安なのか、くどいくらいに強く念を押すブルー。
泣きそうな表情を浮かべた彼女に、イヴは無言で微笑むと、ビュティたちの後を追って駆け出した。

        *        *        *

「……ふぅ。まさかこうも上手く行くとはねぇ。
 色々予想外だったけど、ま、結果オーライってとこね♪」

イヴも走り去り、誰も居なくなった2階のロビーにて。
1人取り残された少女は、砕けた口調で頭を掻いた。
つい先ほどまで不安に怯えていた少女とは思えない、不敵な表情。4歳の少女とは思えない態度。

双葉を仲間に加えないよう、難癖をつけて不信感を煽ったブルー。
もっともらしく「双葉が殺し合いに乗った可能性」を語ってみせたが、彼女自身、本気で信じていたわけではない。
ただ単に、双葉は深く考えることなく、神楽の危機を目にして飛び出してしまっただけだろう。
あの直情な性格、ちょっと見てればすぐに想像がつくことだ。
けれど、深く考えての行動でなかったからこそ、ブルーの指摘に答えられない。
無意識レベルの殺意を仄めかされては、反論する言葉は出てこない。

そして、そこに双葉のドロップキック。
最初から双葉を怒らせ関係を拗れさせるつもりではあったが、向こうから手を出してくれたのは幸運だった。
ほとんど傷らしい傷は受けなかったのだが、咄嗟の機転でそのダメージを大袈裟に見せかけて。
「こんな奴とは一緒に居れない」と駄々を捏ねる予定のはずが、先にキレてしまったのは横にいたビュティ。

「やっぱり、あの傘が武器だったわけね。ホント、2人とも大したペテン師だわ。
 イヴちゃんの方も、あのアタッシュケースに何か仕込みがあるんだろうしねェ……」

2人が武器を隠し持っているのは分かっていたが、その正体が掴めたのは収穫だ。
できれば、アタッシュケースの方の仕掛けもこの目で見ておきたいものだったが、これはまたの機会でもいい。

「ビュティちゃんの方は、ちょっと精神的に不安定過ぎるかな。今後がちょっと心配ね。
 イヴちゃんは、『変身』とか言ってたっけ? ナノマシンがなんたらかんたらって。
 武器無しでも戦えるって言ってたし、空も飛べるみたいだし……その力、そのうち確認しておきたいわね」

あの2人の「道具」の精神状態や能力には興味が尽きないが、とりあえず今の問題は吉永双葉だ。
アレが仲間に加わることは何としても避けたい。
4人がバラけたこの隙を突いて、サクッと襲って殺してしまうのが手っ取り早いだろう。そのためには――

「傷の手当てはまだ済んでないし、ビュティは『そこの部屋に薬がある』って言ってたし、となると……」

ブルーは考える。双葉の立場に立って、双葉の取りそうな行動を考える。
やがて彼女は作戦を決めると、自分のランドセルを漁り、必要になる道具を取り出して並べ始めた。
年齢詐称薬。庭師の鋏。そしてスタンガンとの交換で得た――に、白衣を探していた時に見つけた――!

        *        *        *

イヴは走り続ける。先に向かった2人を追って、走り続ける。
遠くて姿は見えないが、追うのは簡単だ。
なにせ、2人とも気配を隠すつもりが一切なく、派手な音を立て続けているのだから。

ストレッチャーがガラガラと音を立てて、階段を強引に下っていく音がする。
流石に途中でひっくり返ったか、一際派手な音を立てて車輪の音が消える。
だがそれでも2人の進む方向は分かる。散発的に、ビュティが発砲する音が聞こえている。それを追う。
イヴは2人を追って階段を駆け下り、1階に降りる。
階段の下、大きくひしゃげたストレッチャーを横目に見ながら、銃声が聞こえる方に駆ける。

『どこに隠れた、こんガキィ~~ッ!!』
「ビュティさん!」

1階の廊下で、ブチ切れたビュティ1人が叫んでいる。拡声器で叫びながら、天井に向けて銃を撃っている。
少なくとも見える範囲に双葉の姿はない。どこかに隠れたのだろうか?
ともかく彼女が殺されていないことにホッとしつつ、イヴはアタッシュケースを構える。

「いい加減、正気に戻りなさい! 自分が何してるのか分かってるの?!」
「なんだ、おんどれヤる気かオイ~~ッ!」

グレたままの状態で、イヴの方を向くビュティ。言葉も態度もまるっきり三流のチンピラだ。
不穏な空気に、イヴは覚悟を決める。

(ナノマシンは、使いたくない……疲労が激しいし、何が出来て何が出来ないのか、ちょっと自信が無い。
 スタンガンは自分で使うのも怖いし、接近しなきゃ捕捉できない。やっぱりここは……!)

――実のところ、ビュティだけでなくイヴもまた、精神的に追い詰められていた。
頼みの綱のナノマシンの不調。度重なる緊張。自分自身に対する不安。
そして、双葉と神楽を助けに行かなかったことに対する、激しい自責の念。
表面上は冷静に見える彼女も、実は内心、相当に参っていた。大きなストレスに、潰されそうになっていた。

だから――彼女は、彼女らしからぬミスを犯した。普段なら絶対にしない、致命的なミスを犯した。
イヴはアタッシュケースをビュティに向け、スイッチの1つに指をかけ、そして――

廃病院の廊下に、銃声が響いた。

        *        *        *

階下から銃声が響く。
まだあのビュティとかいう女は、あの銃を仕込んだ傘を振り回しているのだろうか?
「2階の廊下」で、双葉は壁に手を突きながらヨロヨロと歩く。

「ち、畜生……! 傷がまた開いちまったか……?! 早く、手当てしねぇと……!」

勢いに任せてドロップキックを放ち、ノリに任せて逃走劇を繰り広げてしまったが。
彼女の腹の傷は、本来かなりの重傷である。
一応、ありあわせのもので応急処置はしてあったが、本格的な治療には程遠い。
頭に血の上ったビュティを上手くまき、こっそり2階に戻ってきたまでは良かったが、もう限界が近い。
目が霞む。止血したはずの傷口から、血が滲み出す。胸を押さえ、双葉は荒い息をつく。

「どっちだったっけ、『薬がある』って言ってた部屋は……」

朦朧とする頭で、それでも双葉は必死で思い出す。
確かにビュティが言っていた。『そこの部屋に薬とかもあったはず』と。
自分にそれらが使いこなせるかどうかは分からないが、とにかくまずはそこに辿り着かないと。
傷の治療をしないことには、この病院から出て行くこともできない。
このままビュティから逃げ病院から逃げ出しても、森の中で野垂れ死ぬのがオチだ。

「だ、誰か居ないかな……病院なんだからさ、フツー、医者とか、いるもんだろ……
 ここに怪我人が居るんだからよ、さ、さっさと、助けろよな……!」

ここが古びた廃病院であることも忘れて、居るはずのない医者の助けを求める。
それが無駄だということにも気付かず、クラクラする頭を押さえ、愚痴り続ける。

と――角を曲がったところで、ぼやける視界の中に、1人の女性の姿が映る。
ボディラインの美しい、ナース服を着た女――の後姿。
何故ここにそんな人物が居るのか深く考えることもなく、思わず双葉は呼びかける。

「そ、そこのお姉さん! 助けてくれ! 看護婦なんだろ、アタシは怪我人d――!」

フラフラと、その看護婦に近づいて、そして双葉は絶句する。
静かに振り返ったその女の顔を見て、言葉を失う。いや顔は見えない、何故なら――

そのナースは、奇妙な、不快な、男性の顔を模った、セルロイドのお面を被っていたのだから。

仮面のナースは無言で双葉に近づく。双葉は逃げようとして、足をもつれさせて転倒する。
看護婦が逆手に握り締めていたのは、大きな綺麗な、鋭い鋏。
彼女はそれを大きく振りかぶると、迷うことなく、渾身の力を込めて、双葉の身体に振り下ろし――

2階の廊下に、ザクッ、と、刃が肉を切り裂く音が響いた。

        *        *        *

――ギャグとシリアスの狭間にハマると、ロクなことにはならない。
喜劇は容易に悲劇に転じるものだし、大げさな吐血と死に至る傷は背中合わせ。
ほんの少しのすれ違いで、天国から地獄にまっ逆さま――

「ど……どうして?」
「え……あ……?」

1階の廊下。
ビュティが、信じられない、といった表情で、呆然と呟く。
イヴが、自分のしでかしてしまったことに気づいて、唖然とする。

2つに割れたアタッシュケース。その隙間から顔を覗かせたマシンガン。
その銃口からはうっすらと硝煙が上がり、ビュティの腹には小さな弾痕がいくつか刻まれて。
つぅ、とビュティの口元から血が垂れる。拡声器が手から零れ落ち、床に落ちて耳障りな音を立てる。

アタッシュ・ウェポン・ケース。
イヴと共に仕事をしていた掃除屋スヴェンが、自分のために作り上げた複合武器。
一見したところただのアタッシュケースにしか見えないが、いくつもの武器が仕込まれている。
拳銃、マシンガン、電磁ウィップ、捕獲用ネット、ウォーターカッター……。
様々な武器がスイッチ1つで使い分けられる。使われるまで、敵からは何が飛び出してくるのか分からない。
戦闘において、それは「もしも完璧に使いこなすことができれば」強力なアドバンテージになるはずだった。

だが、しかし……スヴェンはあくまで、「自分で使うために」この武器を作ったのだ。
他人に使われることを一切想定せず、あくまで自分自身が使いやすいように調整していたのだ。
仲間にすらその機能を完全には明かさず、時折手を加えて思いついた新機能を追加していた節もある。
だから、間近で彼の戦いを見ていたはずのイヴも。

押したのは『捕獲用ネット』を射出するスイッチ、のつもりだった。
殺傷力が無く、効果範囲が広く、確実に相手を無力化できる、この状況では最も適切なはずの「武器」。
けれど、実際に放たれたのはマシンガンの弾丸。実際に押されたのは1つ隣のスイッチ。
冷静沈着なイヴらしからぬ、致命的なミスだった。
これが普段通りの彼女なら、こんな間違いを犯すはずもなかったのだが。

「ち、違うの、これは……!」
「こ、来ないで!」

ヨロヨロと、釈明のために一歩踏み出したイヴに、ビュティは仕込み傘を向ける。
撃たれたショックで正気に戻ったビュティ。彼女の記憶は双葉に対してブチ切れた所で途絶えている。
だから、今の自分が置かれた状況が理解できない。
何故か1階の廊下にいて、何故かイヴに武器を向けられ、自分は被弾し、手の中には仕込み傘。
殺されたくない――その一心で、ビュティは武器を構えてしまう。震える手で、身構えてしまう。

出会ってから、数時間足らず。
互いのことをほとんど知らず、ただ「殺し合いをする気がない」というだけの理由で組んだ2人。
おままごとじみた友情は脆くも崩れ去り、2人は互いに武器を向けたまま、しばし凍りつく――。

        *        *        *

「――ふ、ふふふッ。あ、案外、か、簡単なモノね♪」

2階の廊下で、仮面の看護婦は震える声で笑う。
やってしまった。ついにやってしまった。
自分の手で、人を殺してしまった。
奇妙な興奮と達成感に、思わず手が震える。

仮面の看護婦の正体。それはもちろん、赤い年齢詐称薬で元の姿に戻ったブルーだった。
白衣を探していた時に見つけたナース服、それは「彼女の本来の体格」にピッタリで。
もしも「コトを起こす時」にはこれを着て誤魔化すことにしよう、と決めていたのだ。
貴重な年齢詐称薬を浪費するのは少し勿体無かったが、4歳の姿ではリーチが短すぎて大変だし。
それに姿を変え服を変えておけば、万が一イヴやビュティに見られても、誤魔化せる余地がある。
もし目撃されても、その場を一旦逃げ、4歳の姿に戻ってから何食わぬ顔で合流すればいい。
あのお人よしな2人を言いくるめることくらい、簡単なはずだ。

ただ、いざ行動を起こそうとすると――身が震えた。本当にやるのか、と躊躇いが生まれた。
その思いを振り切るために手に取ったのが、このお面。
顔に感じる不快な感触が、しかし今は逆に心を落ち着けてくれて。
これから行動を起こすのは、素顔のブルーではない。「仮面の少女」なのだと自分を納得させて。
――イヴたちにこの仮面を見られたらかなり厄介なことになるのだが、彼女の頭はそこまで回らない。

「死んだかな? 死んだよね?
 ……このハサミ、どうしようかな。できれば返り血は浴びたくないのよねぇ」

倒れたまま動かない双葉の身体を見下ろし、ブルーは思案する。
双葉の胸に深々と突き刺さった『庭師の鋏』。
あまり使い勝手は良くないし、今後のことを考えると、血に濡れた凶器を持ち歩くのは得策ではない。
でも、できれば代わりの武器は手に入れておきたいわけで。

「そういえば……武器を持ってるはずよね、この子。ランドセルの中かしら」

確かに双葉は語っていた。サンライトハートと交換で、神楽から護身用の武器を受け取った、と。
手に持ってないということは、その武器はランドセルの中に仕舞ったままか。
ブルーはそして、死んだと思われる双葉の身体に、手を伸ばした。

        *        *        *

ポケモントレーナーには、鋭い観察力がある。
個人差こそあれ、相手の力量を見極め、体力の限界を推測できる能力がある。
ブルー自身、優れたポケモントレーナーの1人として、その眼力にはそれなりに自信があった。

けれども1つだけ、彼女たちには限界があった。ブルー自身気付いていない限界があった。
それは、ポケモンバトルの形式に由来する限界。
ポケモンバトルは、殺し合いではない。片方が「戦闘不能」になった時点で、戦いは終わり。
決して相手の命を奪うことを目的としない。気絶させたり、抵抗力を奪ったりできれば、そこで終了。
――だから。

(ちく、しょう……! なんなんだよ、コイツは……!)

双葉は、まだ生きていた。
瀕死の重傷を負い、自由にならない身体で、それでも辛うじて意識を繋ぎ止めていた。
これがポケモンバトルなら、十分過ぎるほどに「戦闘不能」な状態。
たぶんこのまま放置されれば、さほどの時間を待たずに双葉は死に至るだろう。それほどの深手だ。
けれど、まだ今の時点では生きていた。
正体不明の仮面の看護婦の眼前で、苦痛の声を押し殺し、必死で考えていた。

(このまま、殺されて、たまるかよ……! せ、せめて、最後に、何か……!)

指一本動かすのも厳しい状態。今すぐ誰かに手当てしてもらわなければ、確実に死亡する怪我。
そんな中、双葉は必死に考えていた。死んだフリを装いながら、必死で考えていた。

 今の自分にできること。
 今の自分がしなければならないこと。
 今の自分が、たとえ死んでもやっておかねばならないこと――

仮面の看護婦が、双葉の方に手を伸ばす。
何かが出来るとしたら、おそらくこれが最後のチャンス。
そして、双葉は、自分の身体に手をかけようとする仮面の看護婦の前で――!


【B-3/廃病院・1F廊下/1日目/真昼】
【暴走と失敗と誤解の果ての対峙】

【ビュティ@ボボボーボ・ボーボボ】
[状態]:腹部に銃弾数発命中。口から吐血。結構な深手。
    ギャグとツッコミが足りず禁断症状気味で精神的にかなり不安定。今は正気(ただしかなり混乱)。
[装備]:拡声器、神楽の仕込み傘(残弾残り少)@銀魂
[道具]:基本支給品一式(食料少し減)、コンマ(ボーボボのサングラス)の置手紙@ボボボーボ・ボーボボ
[思考] ちょ、ちょっと本気なの……!?
第一行動方針:イヴの攻撃から身を守る。反撃も仕方ない?
第二行動方針:イヴから受けた傷の手当てをする。
第三行動方針:ブルー、双葉と行動を共にし、仲間を増やす(イヴのことは一時的に保留?)
第四行動方針:一休を見つけたら、懲らしめる
基本行動方針:困っている人がいたら、できるだけ力になる。 殺し合いを止め、脱出する。
[備考]:
 コンマ@ボボボーボ・ボーボボ は、ビュティのランドセル内の無限の空間?のどこかに隠れちゃいました。
 気が向いたら(あるいは本気で忘れられるのが怖くなったら)手の届く所に戻ってくるかもしれません。
 ランドセルを逆さまにすれば放り出せるはずですが、現時点ではビュティはその方法に気付いてません。

【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:激しい精神的ストレス、大混乱。ナノマシンを扱う力はほぼ完全に回復。
[装備]:アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、スタンガン@ひぐらしのなく頃に
[道具]:基本支給品一式(食料少し減)、G・Iカード1枚(『左遷』)@H×H
[思考] ち……違うの! 私、そんなつもりじゃ……!
第一行動方針:ビュティを取り押さえる。怪我をさせるくらいは仕方ない? 殺したくはない?
第二行動方針:ビュティ、双葉の傷の手当てをする。ビュティの誤解を解く。
第三行動方針:ビュティ、ブルー、双葉と行動を共にし、仲間を増やす
第四行動方針:一休を見つけたら、懲らしめる
基本行動方針:この殺し合いを止め、脱出する。
[備考]:
 アタッシュ・ウェポン・ケースの『捕獲用ネット』を使おうとして、間違えて『マシンガン』の引き金を引きました。
 今後、『マシンガン』のスイッチを間違えることはまず無いと思われます。


【B-3/廃病院・2F廊下/1日目/真昼】
【仮面の看護婦と死にかけの少女】

【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:健康。微妙に精神的に動揺。14歳モード
[服装]:ナース服。Lのお面で顔を隠している。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(食料少し減)、チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×4、青×4)、
    G・Iカード2枚(『聖水』、『同行』)@H×H、Lのお面@DEATH NOTE、白衣
[思考]:や……やっちゃった♪ 案外簡単なモンね♪
第一行動方針:双葉の「死体」から、スタンガンや庭師の鋏の代わりになる武器を奪う。
第ニ行動方針:ビュティやイヴが戻ってくる前に、もう1度年齢詐称薬(青)を使って4歳児の姿に戻る。
         双葉の死体の第一発見者を装い、ついでに「架空の犯人の目撃情報」をデッチ上げる。
第三行動方針:生き残るためには手段を選ばない。自分の手も要所要所で汚す覚悟。
第四行動方針:4歳児の外見を生かし、イヴとビュティを利用する。自分の身を守ってもらう。
         なお、使える戦闘要員なら増やしてもいいが、足手まといが増えるのは困る。
第五行動方針:イヴとビュティには、自分の正体がバレないようにする
         (=年齢詐称薬の秘匿、説明書の効果時間に基づいた12時間ごとの薬の摂取)
第六行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第三行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない)
[備考]:
 年齢詐称薬で4歳の姿になっていた時の彼女は、裸の上に白衣を身にまとっていました。
 袖は何重にも捲り上げていますが、裾は地面に引き摺ってしまう長さで、胸元は大胆に開いています。
 このまま何の問題もなく4歳の姿に戻った場合、彼女はその元の服装に着替える予定です。
[備考]
 ブルーは、ビュティが持っている傘に銃が仕込まれていることを知りました。
 また、イヴが持っているアタッシュケースが仕込み武器である可能性を強く疑っています。
[備考]
 ブルーが持っていた 庭師の鋏@ローゼンメイデン は、双葉の胸部に突き刺さったままです。
 ブルーは、双葉にまだ息があることに気付いていません。
 ブルーは、1階でイヴがビュティを撃ってしまったことに気付いていません。
 (アタッシュ・ウェポン・ケースからの銃声も、ビュティの仕込み傘の銃声だと勘違いしています)

【吉永双葉@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:腹部に散弾銃による重傷。相当強い疲労と失血。
    胸部に深々と「庭師の鋏」が突き刺さっている(これも早く治療を受けなければ死に至る傷)。
    傷が重く、自力でまともに動ける状態にない。とりあえず死んだフリ。
[服装]:血のついたオーバーオール、腹部にカラフルな包帯。
[装備]:コキリの剣@ゼルダの伝説、ショックガン@ドラえもん、メガネ@ぱにぽに
[道具]:基本支給品一式
[思考] や、やべェ……! このままじゃ……!
第一行動方針:目の前の「仮面の看護婦」の攻撃から生き延びる。
第二行動方針:腹部及び胸部の傷の手当てを受ける。
第三行動方針:イヴ、ブルーと共に行動し、仲間を集める。(ビュティについてはちょっと保留?)
第四行動方針:もしこのまま死ぬとしても、最期に何か1つ、「仮面の看護婦」に一泡吹かせてやりたい。
基本行動方針:このふざけた殺し合いを終わらせ、脱出する
[備考]:
 双葉は、「仮面の看護婦」が幼女のブルー(4歳)と同一人物であることにまだ気付いていません。
 双葉はまだ名簿をちゃんと確認していません。知り合い(梨々)が参加していることに気づいていません。

≪094: ようこそ悪いユメの中 時系列順に読む 103:不思議の国のアリスゲーム≫
≪100-2: 衝突、そして…… 投下順に読む 102:気まぐれな楽園≫
≪080: 「信じてる」 ‐Masked Child‐ ビュティの登場SSを読む 105:救いの棟は紅く染まりて≫
≪080: 「信じてる」 ‐Masked Child‐ イヴの登場SSを読む 105:救いの棟は紅く染まりて≫
≪080: 「信じてる」 ‐Masked Child‐ ブルーの登場SSを読む 105:救いの棟は紅く染まりて≫
≪081: 【急ぐは大切、されどもあせりは禁物】 吉永双葉の登場SSを読む 105:救いの棟は紅く染まりて≫

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