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  • 拝啓、地獄の釜の底から

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

拝啓、地獄の釜の底から

最終更新:2010年10月20日 18:18

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だれでも歓迎! 編集

拝啓、地獄の釜の底から ◆bmPu6a1eDk


「それで、ここはどこなん?」

狭く薄暗い、無機質な部屋の中。しゃべる人形をひとしきりいじくって元気になった私――八神はやては、
アリサちゃんと一緒にいたデバイスに現在位置を聞くことにした。

『どこって、ご存知ないんで?』
「私ら、瞬間移動できる道具でここまで来たんよ。島のどのへんにおるのかもわからへん」
『瞬間移動……空間転移ですか!? そんなほとんど魔法のアイテムまであるとは、驚きですね~』

まあ私には及びませんけどねぇうっふっふ、とデバイスは笑った。微妙にくねくねと動いて見えるのは目の錯覚だろうか。

「それで、ええと、カレイドステッキやったっけ?」
『はいはい。より正確に言うならカレイドステッキに搭載された人工天然精霊・マジカルルビーです。
 気軽に親しみと恐懼の念をこめてルビーちゃんとお呼びください』

そんな器用な呼び方できそうにない。

『先ほどの質問の答えですけど、ここはシェルターの入り口です。島のどのあたりかは分かりませんが、
 民家がぽつぽつある平原から南に行った所にある四角い大きな建物の中ですよ』
「シェルター? って、あんまり知らんけど確か、」
『はやてさんが考えたのでおおむね合っていると思いますよ。
 地震雷火事オヤジ、天災人災大怪獣、ありとあらゆる死亡フラグから命と財産を守ってくれる
 厚さン十cmのコンクリートの要塞、いわゆるところのシェルターです』

大怪獣ってなんや、とつっこみかけて止めた。ルビーのいた世界では本当に大怪獣が街中をのそのそ歩いている可能性だってあるのだ。
ランドセルから地図を取り出して条件にあった場所を探す。
……G-5とH-5にまたがった四角い建物。私とアリサちゃんは割合近い場所にいたらしい。

『そちらにあるのが扉と開閉スイッチです。外からはそう簡単には開けられません。
 私達より前に人が入っていたり、ここ以外に入り口がある可能性もありますが、今のところ私の探知には引っかかっていませんねぇ』

とりあえずの安全は確保できた、と言っていいのだろう。
息をついて体の緊張を解く。車椅子に沈みこむと、歪んだフレームが嫌な音をたてた。

『あの~、それであなた方はアリサさんのお知り合いで?』
「うん。こっちの男の子は違うけど私は八神はやてちゅうて、アリサちゃんの友達や」
『なるほどはやてさんですか。お話はアリサさんから伺っております』

そこでぷかりと、疑問符が頭に浮かんできた。
浮かんできた、という表現は我ながら的を射ている。
最初から気になっていたけど、優先事項に押しのけられ意識の底でわだかまっていたもの。
それが『アリサちゃん』というキーワードによって浮かび上がり、陽の目を見たという感じ。
なんにせよ、分からないことがあったら聞けばいい。それに答えられそうな人物がいるなら尚更だ。

「『ところで――』」

二つの声が、

「『(アリサちゃん/はやてさん)は、どうして(ナース/メイド)の格好を?』」

はもった。



◆



どこか安全なところに行きたい、と彼女は願った。



◆



『レンさん……ですか?』
「そや。ルビー、なんか知っとるんか?」
『うーん……巨大化して空から地上にストライクする私の姿が脳裡に』
「なんでや」
『なぜでしょう』

『それは、おそらくアリサさんを襲ったのと同一人物かと』
「そうなん!?」
『名前まで同じなら間違いないでしょう。お強い方でしたね~』

「マスターって、二人以上でもええんやろ? ほんなら私が契約すればアリサちゃんやトマ君の治療も……」
『大変ありがたい提案なのですが、はやてさんはスーパーオトメ力が足りないので契約できませんね~。残念です』
「す、すうぱあおとめりょく??」

アリサちゃんとトマ君が目覚めるのを待つ間、私はルビーと今までのことを話し合っていた。
分かったのは、カレイドステッキは私のいうデバイスとは少し違う存在であること。
その能力によってアリサちゃんがゲームに乗った殺人者からなんとか逃れたこと。
そして、アリサちゃんを襲った殺人者は「レックス」と名乗る少年――私とトマ君を襲った子と同一人物であること。

一通り情報交換が終わり、話題も尽きた頃。
ルビーがマジカル星がどうの80年代アイドルがこうのと言っているのを右から左に聞き流していると、小さな声が耳に入った。

「う……ん」

アリサちゃんだ。包帯だらけの体を丸めて、眠そうに目を擦っている。

「ふぁ……あれ、なんか暗い……ていうかここは……」
『お目覚めですか~?』
「アリサちゃん、目ぇ覚めた?」
「はやて? ん~……ってはやて!? 大丈夫だった!?」

完全に目が覚めたのか、ガバっと身を起こすアリサちゃん。真っ先に私の心配をするのが彼女らしくて、少し笑ってしまう。

「私は大丈夫や。アリサちゃんこそそのケガ、痛まんか?」
「あっ……と、結構痛むわね。我慢できない程じゃないけど、傷口はもっと水で洗わないと」
「消毒もした方がええな」
「そうでもないわよ。消毒って傷を治す為の細胞も殺しちゃうから、逆に治るのを遅れさせることにもなるし。
 とにかく水が必要ね。患部が……かなり広いけど、乾燥しないくらいの。
 背中の切り傷は縫合したいけど、設備もないし自分じゃできないし……」

すらすらと自分の状態と治療法を説明するアリサちゃん。
ルビーの説明によれば、今のアリサちゃんは本物の医者や看護士と同じくらいの知識と技術を持っているらしい。
少なくとも私が診るよりは的確な判断のはずだ。

……そうだ。

「アリサちゃん、目が覚めていきなりで悪いんやけど、そこの男の子も診てやってくれへん?」
「男の子……誰?」
「トマ君いうてな、一緒にここまで来たんよ」

私が視線を促した先には、横向きで眠るトマ君の姿。
顔つきは穏やかだが、実はひどいケガをしていないとも限らない。
専門家がいるのなら早めに診察してもらったほうがいいだろう。
小さく寝息をたてるトマ君の顔を見つめて、アリサちゃんはしかしそれ以上近づこうとしない。

「アリサちゃん?」
「……信用、できるの?」

その声は、震えていた。
見れば、アリサちゃんの顔色はこの薄暗がりの中でも分かるくらい――それとも薄暗がりのせいなのか――青白くなっている。
失血のせいだけではないのだろう。
ルビーから聞いた話を思い返さずとも、彼女の痛々しい体を見れば分かる。
アリサちゃんは、私よりももっと直接的に死の危険を感じたのだ。感じさせられたのだ。
だから。
だから、私は。

「大丈夫やで、アリサちゃん」

私は答えた。

「私も何度か危ない目にあってな。
 正直何もかもいやになったりもした。
 でもな、その度に私を助けてくれる人がそばにいたんよ。
 トマ君だって、私を助けてくれた一人や。
 だから、押しつけがましいかもしれんけど、
 もしアリサちゃんが私のことを信じてくれるなら、同じようにトマ君のことも信じてほしい」

ここには危険な人たちがいっぱいいるけど、助けてくれる人も同じくらい――ううん、きっとそれ以上にいる。
それを伝えることが、レンちゃんの死を無駄にしないためにできることだと、私は信じる。

アリサちゃんはしばらく黙っていたが、やがて何かを飲み込むように喉を動かした。

「ん……。ごめん、ここに来てから最初に会ったのがとんでもない奴だったから、疑り深くなっちゃって」
『あ、その方ですけど、はやてさんにも襲い掛かったようでして』
「本当に!? ケガさせられなかった?」
「うん。それもトマ君が助けてくれたんよ」

それが最後の一押しになったのだろう。
アリサちゃんは「はやてに免じて、その子を一応信用してあげるわ。一応、だからね」とトマ君との同行を承諾し、
『さすがアリサさん! その言葉、スーパーオトメ力が溢れてますよ!』とはやすルビーを踏みつけながらも診察を行ってくれた。

数分後。アリサ先生によるトマ君の診察の結果は、
「さすがに脳や神経の損傷までは分からないけど」
前置きをしたうえで、特に問題は無いとのことだった。



さっきルビーにしたのと同じ話をアリサちゃんにも聞かせた。
なのはちゃんやフェイトちゃんの行方がわからないのを残念がっていたけど、
二人とも――もちろんヴィータも、どこかでピンピンしていると思いたい。

「それで、これからのことなんやけど」
「ちょっと待ってはやて、その前に」

アリサちゃんが私の言葉をさえぎり、さっき踏みつけられた時のまま床に転がっていたカレイドステッキを持ち上げて言った。

「ルビー、私を剣使いの状態に戻しなさい」
『え~』
「え~じゃない!」
『だってアリサさん、まだナースの魅力を十分に引き出せていないじゃないですか。
 それにどうせ変身するなら一度着たものでなく新しいコスチュームにしましょうよ』
「私は着せ替え人形じゃないっての! この状態だと刀を持ってられないからいざという時に不便でしょ。
 応急処置は終わったんだから、さっさと戻しなさい!」
『せっかく多種多様なコスチュームを用意しておりましたのに~』

心底残念そうに呟くルビー。しかしすぐに気を取り直して、

『でもはやてさんとあわせて和洋メイドコンビというのも悪くないですね~。
 わかりました、和風メイドに変身させましょうっ。それではっ』


瞬間、光と風が弾けた。


「な、なんや!?」

眩しさにくらんだ目を細め、腕を風防になんとか光の発生源を見る。
そこに私が見たのは――なんというか、どこか見覚えのあるものだった。



◆



金髪にナース服の少女が宙を舞う。

否、ここにはもはや宙も地面も無い。あるのはただ、少女と杖とよくわからないモヤモヤした背景だけである。
少女――アリサは神の啓示を受ける巫女のように目を瞑り、小さな口をわずかに開き、自身を動かす大いなる流れに身を委ねている。
すらりと伸びたアリサの足先が空を打ち、赤い波紋を描かせる。量感豊かに翻る金の髪。
すると、彼女の体を包んでいたナース服が、下着もろとも赤みがかった光の粒子となって飛散した。
白い肌が晒される。傷跡や包帯があったはずだが、なぜだろう。このシーンに限って見当たらない。
波紋をくぐったアリサが両手を広げ、縦横無尽ダイナミックにくるくると回転。
回転は風を生みかつて服だった光の粒子群を巻き込み従え、架空の円盤に降着させる。
そうして造られた光景はまさに絶景、渦状銀河さながらの光のスペクタクル。その中心、全裸のアリサとカレイドステッキが向かい合う。
銀河が糸のようにほどけた。その端緒、先陣を切った粒子がアリサの足先に絡みつき、細い脚を這い登る。
粒は波へ。いつしか粒子の群れは互いに融け合い、滑らかな液体の振る舞いを獲得する。
光の奔流は脚を征服した後も止まらない。二筋の川は少女の下腹で合流、鈍るどころか速度をいや増して螺旋を描きながら氾濫を続ける。
臀部から腰を巡り、臍を覆い隠してさらに胴を一巡、起伏の無い胸をやすやすと乗り越え、両手の指先までが一分の隙もなく埋め尽くされる。
少女が、光に満たされた。
一切の心を乱されることなくアリサは目を閉じたまま、カレイドステッキをそっと、しかし確固として掴み取る。
金属質の閃光。
熱の無い光を寸断し、剣聖の腰から抜かれた刃のごとく顕れたアリサが身に纏うのはもはや光でなく、暗紅色の着物。
その色彩は錆びた血のよう。両の袖がはためく様は幽界の焔のよう。
決して派手でも無ければケレンも無いただの和服が、なぜそんなにも禍々しいのか。
問いに答えぬまま、凶事を隠蔽するかのように純白の割烹着が被さり、肩紐をフリルが彩った。
これで完了か? ――いや、忘れてはならない画竜の睛。
微かに残っていた光の残滓が黒い髪ゴムを構成し、少女の象徴ともいえる小さなツインテールをくくり出す。
さあ、これで舞台に上る準備は整った。
その大きな眼を開き、アリサが今度は足を軸に大回転、最後の詰めと言わんばかりにカレイドステッキをバトンのように振り回し、目を見張るようなポージング。


しかと見よ、今ここに無限の並行世界随一の暗殺剣の使い手、アリサ・バニングスが降誕した。



◆



光が収まり、風が凪いだ。

私はきっと、バカみたいに口を開けているんだと思う。
見慣れた薄闇と、いわくいいがたい沈黙の中。
アリサちゃんはゆるゆるとポーズを解き、凛とした顔を上げ、

「なんなのよ今のはーーー!!」

カレイドステッキをぶん投げた。



『いえせっかく観客がいるものですから私、アリサさんに恥をかかせるわけにはいかないとつい張り切ってしまいまして』
「余計な気を回さなくていいっ! 変身する度にあんな事してたら進む話も進まないわよっ!」
『それもそうですね~。わかりました、次の変身シーンは更に気合を入れて演出しましょう! 倍の尺くらいで』
「せめて会話を成立させなさい!! あ、いたたた……」
「ア、アリサちゃん。ケガしとるんやから大声は出さんほうがええよ。
 それにルビーももうちょっと真面目にしてくれんと、私怒るで?」
「あ~、ルビーはそのまんまでいいわよ。不真面目でいるうちは安心ってことだから」
「へ?」

意外なところから援護射撃を食らってしまった。

「と、とにかく刀も持てるようになったし、準備完了。これからどうするのか考えましょ」

やっと本筋に戻れた感がある。

「うん、私考えたんやけど、ここってシェルターなんやろ? 災害時に避難する場所なら、医薬品や食料なんかが備えてあるはずや……そうやんな、ルビー?」
『はい、仰るとおり。これほど大規模なものでしたら厨房や医務室まであってもおかしくありません』
「でも、ここに備えられているとは限らないでしょ?」
「うん。でも、探す価値はあると思うんや。上手くいったらアリサちゃんの治療もできるし、
 島のどこかでケガをしてかもしれん人達を助ける事ができる」
「そう、ね。まあ、私は賛成。見つかったらめっけもんね」
「せやな。見つかったらめっけもんや。……じゃあ、悪いけどトマ君には起きてもらって、早速地下へ行こか
「そこまでして急ぐことないと思うけど」
「でもアリサちゃん、ケガの治療せなあかんのやろ?」
「まだボトルに水は残ってるし。それに、そんなに待つ必要は無いと思うわよ。さっき診た感じじゃあ……眼球が……呼吸……えっと、あれ?」
『今のアリサさんには説明できませんよ~。医療の知識が無くなっていますから』
「そうなんだ。なんか変な感じ……とにかく、割と早く目を覚ましそうってこと。」
「そか。ほんなら、トマ君が目ぇ覚ますまで待とか」
『そうですね~。トマさんが目を覚ますまで、ですね。うふふふふ』
「なんで笑ってるのよルビー」
『いえいえ、ラッキースケベがどうとかなんてちーっとも思っていませんよ、私は。うふふふふふ』
「? 何言ってるかわからないけど、なんかすごいヤな予感がする……」

そのままアリサちゃんとルビーは口論(ツッコミ漫才?)を始めだした。
こうして見るとこの二人、結構気が合っているのかもしれない。
二人の声を背にして、私は闇の向こうへ――シェルターの地下へ繋がっている廊下の奥へと目を向けた。

――地震雷火事オヤジ、天災人災大怪獣。

シェルターからの連想なのだろう、ふと、ルビーの言葉を思い出した。

ルビーのいた世界では、本当に大怪獣が街中をのそのそ歩いている可能性だってある。
それなら――この島にも大怪獣という程ではなくとも、危険な生物が生息している可能性もあるのではないか?
想像する。暗く無機質な地下建造物の中、迷い込んできた者たちを襲い死肉を食らう異形の化け物。
まるでホラーものの映画かゲームみたいな筋書きだ。そんなことが起こるとは考えにくい。
でも、考えにくいからといって万が一の可能性を排除するわけにはいかない。

(そうや。化け物はいないにしても、別の入り口からゲームに乗った人間が入ってくる可能性もあるんやし。――私が二人を守らんと)

リインフォースやレンちゃんのようなことを繰り返さないためにも。
今度は、私が二人を助ける番だ。
私にそれを成す意志があるのを確かめるように、エプロン越しに懐のカードを固く握った。



◆



(シェルター……かぁ。どうやら、物がいっぱい貯め込んである所みたいですね)

冷たい床に身を横たえたまま、目を閉じ息を潜めたままトマは考える。

(これなら道具を作る材料や工具もあるかもしれませんよ。いっそ、ここに僕の店を構えてもいいですし)

彼が目を覚ましたのはつい先程。アリサが変身した際の光と風の刺激によるものだ。
既に意識は覚醒。二人の会話も密かに聞き取り、今後の行動方針も決定した。
……では、なぜはやて達に話しかけることもなく、気絶したふりを続けているのか?

(……顔の火照ってるの、戻らないなぁ……)

トマは商人である。
アイテムを扱う者としての修行を重ね、自分の店を持ったこともあるし、街づくりを主催した事だってある。
しかし、この状況にあってそんなものは何の役にも立たない。
彼に振り掛かっているものはもっとシンプルで根源的な問題。
社会レベルのステータスでは太刀打ちできない、生物としての構造的な命題。
要するに。

(こんなんじゃ目を合わせることもできませんよ……何か別のことを考えて気を散らさないと……魔法のアイテム……トマの店出店……
 ……でも、綺麗だったなぁ……あああ、脳内から消え去れーーーー!!)

彼だって、光と風のさなかで見た女の子の裸を意識せずにはいられない程度には、男の子なのだ。



◆



結論から言おう。化け物は、いた。

シェルターは分厚いコンクリートで仕切られた要塞だ。
地震や竜巻といった自然の猛威や核の炎はもちろん、
異端の科学によって生みだされた霧も魔法の雷もここへなら届かない。
ここは、この上もなく「安全なところ」だ。


数百人は納められそうな大空間が、今は薄闇に沈んでいる。
それでも、目をこらせば見えるはずだ。壁に取り付けられたいくつかの無愛想な鉄の扉。
その一つ。その向こう。
配管が複雑に絡み合い、空調設備がやかましく唸り続けている、シェルターの心臓部。機械室。
そこに隠れるようにして。

千メートル先からでも間違うまい。
その体躯は、人間ではありえない。
その色彩は、人間ではありえない。
丸太もしのぐ豪腕は、人にとって凶器以外の何物でもない。
いやらしい程につり上がった口唇は、笑顔が本来威嚇の表現であったという仮説を思い起こさせる。
その巨体から繰り出されるであろう咆哮は、ともすればシェルターをも鳴動させるほどの――

「くー……くー……」

鳴動させるほどの――

「やん、ちょっ……北川さん、どこさわってるのよう……」

させる――かもしれないのだった。あるいは。



【H-5/シェルター地上部・入り口内/1日目/真昼】
【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:腹部に浅い切り傷
[装備]:メイド服(防弾仕様・腹部に裂け目)、車椅子(持ち手やフレームがひしゃげているが動作に問題なし)、カード×4@魔法少女リリカルなのは
[道具]:支給品一式(はやてとレン)、自分の服、首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ、
    ヘルメスドライブ@武装錬金(夕方以降まで使用不可)、アビシオン人形@ハズレセット
[思考・状況]:私が二人を守らんと……!
第一行動方針:トマが目を覚ますのを待つ。人形をトマに返す。
第二行動方針:シェルターの地下で物資を調達する。
第三行動方針:何かあったらカードを使ってアリサとトマを守る。
第四行動方針:ヘルメスドライブが使用可能になったらなのは、フェイト、ヴィータと合流したい。
第五行動方針:ヘンゼル、イリヤ、レックスを止める。
第六行動方針:脱出手段を練る。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
※闇の書事件の数週間後ほど後から参戦。リインフォースⅡは未完成な時期。
※首領パッチソードの説明は読んでいません。馬鹿らしくなったので。


【トマ@魔法陣グルグル】
[状態]:健康。別の意味でも健康。
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(割り箸鉄砲、便座カバーなど)
[思考]:と、とにかく顔が赤いのはまずいですよね……
第一行動方針:平静を取り戻す。
第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。
第三行動方針:シェルターを本拠地に店を開けるか確かめる。
第四行動方針:情報と物を集め、『首輪の解除』『島からの脱出』の方法を考える。
第五行動方針:ジュジュの安否が気がかり。
第六行動方針:できれば『首輪』の現物を手に入れたいんだけど……無理かな?
第七行動方針:できれば、トリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。
基本行動方針:ニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。
※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。
 割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。


【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲によるもの、軽度)、
   背中から出血(切り傷、深い)
   上記の怪我は全て応急処置済み
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:支給品一式、マシカルアンバーミサイル×7@メルティブラッド
[服装]:和風メイド服
[思考]:ルビー、なんでさっきからニヤニヤしてんのよ?いや雰囲気が。
第一行動方針:トマが目を覚ますのを待つ。
第二行動方針:シェルターの地下で物資を調達する。出来れば傷の治療も行う。
基本行動方針:ゲームからの脱出。
※トマのことは「一応」信用することにしました。


【H-5/シェルター地下部・機械室/1日目/真昼】

【鈴木みか@せんせいのお時間】
[状態]:レム睡眠中
[装備]:参號夷腕坊@るろうに剣心、エスパーぼうし@ドラえもん、FNブローニングM1910
[外見]:夷腕坊の操縦席の中にすっぽり収まっている
   (ので、外見からでは一見して中に人がいるとは分からない)
[道具]:支給品一式
[思考]:小林さんもほっぺた引っ張らないでよう。
基本行動方針:殺し合いはしたくないが、どうしたらいいのか具体的には考えてない
※みかは、ベルフラウの説明によりここが「リィンバウム」だと思っています。
※リィンバウムについての簡単な知識を、ベルフラウから得ました。
同時に、ベルフラウの考察を教えてもらっています。


≪125:放送中止? 時系列順に読む 127:you-destructiv(前編)≫
≪125:放送中止? 投下順に読む 127:you-destructiv(前編)≫
≪114-1:はやてのごとく!~at the doll's theater~(前編) 八神はやての登場SSを読む 145:明暗≫
トマの登場SSを読む
≪114-2:はやてのごとく!~at the doll's theater~(後編) アリサ・バニングスの登場SSを読む
≪099:霧中逃避行 ~Panic Hopper~ 鈴木みかの登場SSを読む

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