Bomb!Bomb!Sweet! ◆r39666tJr2
ブルーにはメロを倒す術はない。
怪我は無視できないし、万全な状態だったとしてもブルー自身は決定的な戦力はもたない。
それに、先程の戦闘のせいか体に上手く力が入らない。攻撃、逃亡は不可能だ。
元よりブルーの得意分野は頭脳戦だが、それもメロ相手では期待できそうにない。
僅かな情報でブルーの嘘を見破ったメロの方が何枚も上手だろう。
イヴがいれば、状況はブルーに傾いただろう。しかしそれは起こり得ないifだ。
頼れるのは自分の力のみ。
イヴがいない事で、ブルーの中にあった慢心は消えていた。
怪我は無視できないし、万全な状態だったとしてもブルー自身は決定的な戦力はもたない。
それに、先程の戦闘のせいか体に上手く力が入らない。攻撃、逃亡は不可能だ。
元よりブルーの得意分野は頭脳戦だが、それもメロ相手では期待できそうにない。
僅かな情報でブルーの嘘を見破ったメロの方が何枚も上手だろう。
イヴがいれば、状況はブルーに傾いただろう。しかしそれは起こり得ないifだ。
頼れるのは自分の力のみ。
イヴがいない事で、ブルーの中にあった慢心は消えていた。
(私の、価値?)
メロの言葉を頭の中で繰り返す。
私には何がある?
戦う力は、ない。ブルーは兵士ではなく指揮官だ。
イエローのような特殊能力も持っていない。
年齢詐欺薬は効果があるだろうか。……そのまま殺されてしまいそうだ。
じゃあ、情報?
ブルーは自分を攫った巨大な鳥をずっと追っていた。
情報収集には自信はある、が。
私には何がある?
戦う力は、ない。ブルーは兵士ではなく指揮官だ。
イエローのような特殊能力も持っていない。
年齢詐欺薬は効果があるだろうか。……そのまま殺されてしまいそうだ。
じゃあ、情報?
ブルーは自分を攫った巨大な鳥をずっと追っていた。
情報収集には自信はある、が。
(……駄目ね)
ブルーはたいした情報を持っていない。
ブルーの知り合った参加者は、ほとんどが死んでいる。
記憶の片隅に工場で出会った光子朗の言葉が浮かぶが、すぐには思い出せそうにない。
ブルーの知り合った参加者は、ほとんどが死んでいる。
記憶の片隅に工場で出会った光子朗の言葉が浮かぶが、すぐには思い出せそうにない。
(イヴも……、)
ブルーの敵を殺してくれたイヴはもういない。
生きていたとしても、大怪我は間違いない。
やはり、頼れるのは―――
* * *
生きていたとしても、大怪我は間違いない。
やはり、頼れるのは―――
* * *
バットをブルーに向けながら、暇を持て余していたメロは訝しげにブルーの変化を見据えた。
(……何をする気だ?)
ブルーはチャチャゼロを床に置く。
そして、マフラーに手をかけて―――それは剣に変化した。
そして、マフラーに手をかけて―――それは剣に変化した。
「!」
メロの驚愕も意に介さず、ブルーは剣を振るう。
再び、静寂が訪れた。
* * *
ブルーの剣は、既にマフラーへと姿を変えていた。
ブルーの膝の上で、ただの布として存在している。
ブルーの膝の上で、ただの布として存在している。
「―――それがお前の答えか?」
剣が切り裂いたのは、ブルーの衣服だった。
黒い服は真ん中を縦一閃に切り裂かれ、大きく素肌を晒している。
既に服としての役割を果たしていないだろう。
しかし、ブルーは恥じらいを見せることなくメロへと視線を合わせた。
黒い服は真ん中を縦一閃に切り裂かれ、大きく素肌を晒している。
既に服としての役割を果たしていないだろう。
しかし、ブルーは恥じらいを見せることなくメロへと視線を合わせた。
「これが私の一番の武器―――価値よ」
ブルーの今一番の価値といえば、女であると言うことだった。
氷の牢獄から、着の身着のままで脱出したブルーは何も持ち得なかった。
それが、今まで生きてこれたのは、女という武器を上手く使いこなしていたからである。
多彩な情報だって、女の武器を使って集めた。
お金だってそうだ。
ブルーは自分の魅力をよく理解している。
胸を露出させたのだってそれを強調するためだ。
氷の牢獄から、着の身着のままで脱出したブルーは何も持ち得なかった。
それが、今まで生きてこれたのは、女という武器を上手く使いこなしていたからである。
多彩な情報だって、女の武器を使って集めた。
お金だってそうだ。
ブルーは自分の魅力をよく理解している。
胸を露出させたのだってそれを強調するためだ。
(肝は据わっているみたいだな)
僅かな時間でメロは何重にも思考を巡らせる。
魔法やそれ以外の特殊能力が使えるなど、最初から期待はしていなかったので落胆は少ない。
欲しかったのは、悪事に躊躇しない仲間だ。
ブルーの武器はなかなか面白い。
使えなくなったら殺して、殺害数の足しにすることも出来る。
魔法やそれ以外の特殊能力が使えるなど、最初から期待はしていなかったので落胆は少ない。
欲しかったのは、悪事に躊躇しない仲間だ。
ブルーの武器はなかなか面白い。
使えなくなったら殺して、殺害数の足しにすることも出来る。
「まあ、ギリギリ合格って所だな」
* * *
* * *
「ニケを懐柔する?」
体育倉庫でちゃっかり見つけた救急箱で、軽く治療を終えた後、メロとブルーは向かい合って座る。
ブルーは使い物にならない黒い服を脱ぎ、代わりに胸に風のマフラーを巻いている。
なのはの件もあって、早く脱ぎたかったので多少の肌寒さは我慢する事にした。
早く他の服を見つけたい所だが、今は後回しだ。
ブルーは使い物にならない黒い服を脱ぎ、代わりに胸に風のマフラーを巻いている。
なのはの件もあって、早く脱ぎたかったので多少の肌寒さは我慢する事にした。
早く他の服を見つけたい所だが、今は後回しだ。
メロは話しながらディバックからペットボトルを取り出した。
ブルーも同じように水分を取りつつ、話を聞く。
そして、開口一番に出てきた言葉が『ニケを懐柔する』だ。
ブルーも同じように水分を取りつつ、話を聞く。
そして、開口一番に出てきた言葉が『ニケを懐柔する』だ。
「ケケケッ!コロスンジャネーノカヨ!」
「そのための作戦でもある。油断させた方が楽に殺せるだろ。
それに、ニケは多少は戦えるようだ。仲良くしていれば進んで盾になってくれるだろ?」
「そのための作戦でもある。油断させた方が楽に殺せるだろ。
それに、ニケは多少は戦えるようだ。仲良くしていれば進んで盾になってくれるだろ?」
チャチャゼロは、メロの定位置へと戻り適当な茶々を入れていた。
メロはチャンスがあれば殺害数を稼ぎたいようだが、二人とも怪我は軽くない。
臨機応変に動いていくと言うことらしい。
臨機応変に動いていくと言うことらしい。
(ニケっていうと……)
ブルーは、ニケの顔を思い浮かべた。
今まででイチニを争うぐらい騙しやすそうな顔をしていた気がする。
メロが言うには相当の女好きらしい。
今まででイチニを争うぐらい騙しやすそうな顔をしていた気がする。
メロが言うには相当の女好きらしい。
「分かったわ、任せ……?」
「オイ、ドウシタンダ?」
「オイ、ドウシタンダ?」
ふと、メロの様子がおかしい事に1人と人形が気がつく。
メロが額に手を当てながら顔を歪めていた。
何かを抑えつけるような苦悶の表情だ。
メロが額に手を当てながら顔を歪めていた。
何かを抑えつけるような苦悶の表情だ。
「……なんでもない」
そう言って、何かを振り払うように水を飲み干した。
元から少なかったのか、ほとんど中身のないペットボトルが軽い音を立てて床に落ちた。
元から少なかったのか、ほとんど中身のないペットボトルが軽い音を立てて床に落ちた。
ころころと空のペットボトルが体育館の床を転がる。
それはただのペットボトルではない。
リリスが口を付け、催淫効果を持ってしまった悪魔の容器。
他にもいくつかペットボトルを持っていたのに、よりにもよってこれを選んでしまうとはメロは相当ついていない。
それはただのペットボトルではない。
リリスが口を付け、催淫効果を持ってしまった悪魔の容器。
他にもいくつかペットボトルを持っていたのに、よりにもよってこれを選んでしまうとはメロは相当ついていない。
* * *
メロとブルーは一時の協力関係を結んだ。
ブルーがメロに従っているのも、メロの実力を認めたからだ。
身体能力も頭脳もブルーより上で、ニケよりも頼れそうだから。
ただそれだけ。
イヴが無事だったら、他にもっと利用価値のある参加者が現れたらそちらにコロっと身を翻すだろう。
絶対、死ぬわけにはいかない。
生きて帰る。シルバーや生き別れになった両親がブルーの帰りを待っているのだから。
メロとブルーは一時の協力関係を結んだ。
ブルーがメロに従っているのも、メロの実力を認めたからだ。
身体能力も頭脳もブルーより上で、ニケよりも頼れそうだから。
ただそれだけ。
イヴが無事だったら、他にもっと利用価値のある参加者が現れたらそちらにコロっと身を翻すだろう。
絶対、死ぬわけにはいかない。
生きて帰る。シルバーや生き別れになった両親がブルーの帰りを待っているのだから。
【D-4/学校・体育館/1日目/夜】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
弱い催淫効果
[装備]:賢者のローブ@ドラクエⅤ(上半身裸)、バット、、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品*2(ランドセルは青・食料少し減)、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、リリスの食料と飲み掛けの飲料水、救急箱
[思考]:……なんだ?
第一行動方針:ブルーのニケ懐柔のサポートをする。
第ニ行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第三行動方針:『マッドのような仲間』探しは続行。ブルーが使えなかった場合は殺す。
第四行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
飲み掛けの飲料水を飲みました。
弱い催淫効果が効き始めました。
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
弱い催淫効果
[装備]:賢者のローブ@ドラクエⅤ(上半身裸)、バット、、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品*2(ランドセルは青・食料少し減)、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、リリスの食料と飲み掛けの飲料水、救急箱
[思考]:……なんだ?
第一行動方針:ブルーのニケ懐柔のサポートをする。
第ニ行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第三行動方針:『マッドのような仲間』探しは続行。ブルーが使えなかった場合は殺す。
第四行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
飲み掛けの飲料水を飲みました。
弱い催淫効果が効き始めました。
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
ワブアブの効果で筋力低下中
14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:胸に風の剣(マフラー状態を巻いています)、下はフェイトの私服
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料、水分少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、
Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:楽勝そうね♪
第一行動方針:ニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第二行動方針:とりあえずメロに従う。イヴや他に使えそうな奴がいたらそっちに乗り換える。
第三行動方針:一休の生死が気になる。生きているなら、出来れば殺しておきたい
第四行動方針:イヴが生きていてまだ利用価値があるようなら、今後も上手く利用
第五行動方針:どこかで適当な服が欲しい。
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(第四行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
イヴの心変わりに気付いていません。イヴが学校から離れてしまったことにも気付いていません。
今でもイヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。
頑張れば光子朗の考察内容を思い出せるかも知れません。
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
ワブアブの効果で筋力低下中
14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:胸に風の剣(マフラー状態を巻いています)、下はフェイトの私服
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料、水分少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、
Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:楽勝そうね♪
第一行動方針:ニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第二行動方針:とりあえずメロに従う。イヴや他に使えそうな奴がいたらそっちに乗り換える。
第三行動方針:一休の生死が気になる。生きているなら、出来れば殺しておきたい
第四行動方針:イヴが生きていてまだ利用価値があるようなら、今後も上手く利用
第五行動方針:どこかで適当な服が欲しい。
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(第四行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
イヴの心変わりに気付いていません。イヴが学校から離れてしまったことにも気付いていません。
今でもイヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。
頑張れば光子朗の考察内容を思い出せるかも知れません。
≪212:北東市街は静かに眠る | 時系列順に読む | 217:19:00、B-7にて≫ |
≪214:かいとう、りり | 投下順に読む | 216:聖者は闇の中に堕ち、鬼は光の中で笑う≫ |
≪191:遥かなるワイミーズハウス(後編) | ブルーの登場SSを読む | 226-1:色に惑い/闇に惑う(前編)≫ |
≪191:遥かなるワイミーズハウス(後編) | メロの登場SSを読む | 226-1:色に惑い/闇に惑う(前編)≫ |