『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』(ククリレイジュ さんせいたいでんき)は、日本・中国合作の長編アニメ映画。原作・総監督は黄軍、監督はさとうふみかず(訳注:『ジュエルペット』シリーズで絵コンテや監督を務めた佐藤文和の別名義)。アニメーション制作は日本の株式会社ゼロジーが担当した。
概要
本作の舞台は、中国四川省広漢市にある青銅器時代(訳注:紀元前2000年頃かそれ以前とされる)の遺跡「三星堆(さんせいたい)」(*1)である。この遺跡からは特徴的な形状の巨大な青銅製仮面や武器、世界最大の青銅製人物像などが発掘されているが、その謎は未だ解明されていない。本作は三星堆遺跡の謎めいた文化から着想を得たファンタジー作品である。
本作は当初2020年2月7日の公開が予定されていたが、諸般の事情により公開が延期され(*2)、2025年現在も公開の目処は立っていない。本作と同時上映が予定されていたサンリオの『ジュエルペット』シリーズを原作とした短編映画『ジュエルペット あたっくとらべる!』も同じく公開延期となったが、前者と異なり後者はその後2022年5月14日にニコニコ生放送で公開された(訳注:その後、同年7月27日発売の『ジュエルペット サンシャイン』&『ジュエルペット あたっくとらべる!』BD-BOXに収録されている)。公開延期の理由は不明だが、新型コロナウイルスの影響が最も有力視されている。
予告編もインターネット上には公開されていない。ただし西武線のある駅構内では無音の予告編が流れていたことが確認されている(*3)。
予告編もインターネット上には公開されていない。ただし西武線のある駅構内では無音の予告編が流れていたことが確認されている(*3)。
ストーリー
数千年前、地下深くに大きな文明が存在した。
そこには〈天灯〉という人工太陽が並び、人々に光をもたらしていた。
太古の昔、”仮面の王”シーアルガンが現れ、この地下世界に災いをなすとされる〈ククリ〉を封印し、〈天灯〉を灯して人々を暗闇から解放した。
シーアルガンは救世主と崇められ、絶対的な存在となった。
シーアルガンに仕え〈天灯〉を管理するのは、暗闇を照らすことを使命としている天灯一族。
一族の子供であるリィリンと兄のサウダは、徐々に少なくなっている〈天灯〉の燃料、〈レイジュ〉を探しているうちに、一人の男と出会う。
その男とは、シーアルガンの怒りを買って〈天灯〉を消された村の出身であるマサラ。
マサラと行動を共にするうちに、リィリンとサウダは、 今まで見たことのない世界の存在を知ってしまう。
リィリンと地下世界の運命を大きく変える物語が動き始める。
(訳注:映画公式サイトより引用)
キャスト
- リィリン(CV:三宅麻理恵)
- サウダ(CV:小野大輔)
- マサラ(CV:榎木淳弥)
- シーアルガン(CV:玄田哲章)
- パクティ(CV:沢城みゆき)
- ターバ(CV:楠大典)
- ゴウシャ(CV:子安武人)
- ツルギ(CV:佐々木勝彦)
- オリブ(CV:山像かおり)
- マド婆(CV:鈴木れい子)
- ルーク(CV:松田利冴)
スタッフ
- 原作・総監督:黄軍
- 監督:さとうふみかず
- キャラクターデザイン:本間晃
- 総作画監督:安里央
- クリーチャーデザイン:アストレイズ
- コンセプトアートデザイン:大貫賢太郎
- 美術監督:魏斯曼(スタジオちゅーりっぷ)
- 美術設定:高橋麻穂(スタジオちゅーりっぷ)
- 色彩設計:加藤蓮
- 3DCGディレクター:菅友彦
- 3DCGモデリング:渡辺哲也、栗栖直也
- 3DCG制作:アニミックス
- 撮影監督:千葉洋之(アニメフイルム)
- 音楽:井内啓二 音響監督:山口貴之
- アニメーション制作:ゼロジー
- 音響制作:セイバーリンクス
- 日本語版製作:セイバープロジェクト
- 日本配給会社:イオンエンターテイメント
メディアギャラリー






参考リンク
- The Lost Media Wiki:Kukuriraige: Sanxingdui Fantasy (lost unreleased Japanese-Chinese anime film; 2020) 元記事
- 映画『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』公式サイト 2024年11月1日時点のアーカイブ
- 映画『ククリレイジュ -三星堆伝奇-』公式Twitterアカウント
- Wikipedia:ククリレイジュ -三星堆伝奇-