概要
『星の子ポロン』は、時報映画社(訳注:1961~1998年まで存在した映像会社。主に交通教育用のアニメ・実写作品を制作していた)制作、日本動画がアニメーションを手掛けたSFコメディTVアニメシリーズ。北海道文化放送(UHB)にて1974年4月1日~1975年3月21日まで放送された(訳注:当時の北海道新聞のTV欄(*1)から判明。 「1974年4月1日~1975年4月4日」とする資料(*2)もある)。全部で260話が制作され、放送時間は約5分、それぞれ約1分の短編を2本ずつ収録。クオリティの低さや超展開がかえって人気を呼び、多数のリミックス動画やMADが制作されたことでも知られている。
あらすじ
主人公のポロンは地球にやって来た異星人の子供で、地球の動物たちと友達になった(人間キャラは登場しない)。
だが動物の子供たちは様々な場所で悪戯や悪事を行い、トラブルを引き起こす。ポロンは彼らを救い罰するため、こっそり神秘的な力を開放する。
だが動物の子供たちは様々な場所で悪戯や悪事を行い、トラブルを引き起こす。ポロンは彼らを救い罰するため、こっそり神秘的な力を開放する。
発見状況
ニコニコ大百科の記述によると、このアニメは多くの電子音楽を使用しており、1エピソードがかなり短い。各話の基本は、オープニングとエンディングのクレジットで挟まれた1~2分程度の短い物語である。
2009年1月5日、ユーザー「uiui」氏により「信号機が皆、青になっちゃった!の巻」と「ブレーキをいたずらしてはいけないよの巻」の2エピソードがニコニコ動画に投稿された(訳注:1本2話構成なので、2エピソード=動画1本。投稿先は以下全てニコニコ動画)。更に同年2~3月にかけて5本(10エピソード)を追加投稿している。
2011年4月7日には「いたずらクマ君の巻」と「笑い茸の巻」の2エピソードを投稿。これを最後に発掘が一時ストップする。
2011年4月7日には「いたずらクマ君の巻」と「笑い茸の巻」の2エピソードを投稿。これを最後に発掘が一時ストップする。
2016年1月22日、ユーザー「dj jwelbox」氏が「アイスクリームだ走れの巻」と「バイバイバナナの巻」の2エピソードを投稿。実に5年ぶりの発掘となった。
2016年5月21日、新発見のエピソード「鯉の滝のぼりの巻」 「水上歩行機の巻」の生放送中、「morikawa」という人物が「ポロンの録画を持っている」と主張。2016年5月28日~2017年8月6日まで毎週土曜日に1本ずつ公開された。
2016年5月21日、新発見のエピソード「鯉の滝のぼりの巻」 「水上歩行機の巻」の生放送中、「morikawa」という人物が「ポロンの録画を持っている」と主張。2016年5月28日~2017年8月6日まで毎週土曜日に1本ずつ公開された。
2020年5月23日、「koichil」氏によるニコニコ生放送(幻の超展開アニメ『星の子ポロン』アンコール生放送!!【最終回】)において、morikawa氏が新たに発見した9本(18エピソード)の公開が発表され、同年6月6日~2021年2月6日まで毎月ニコニコ動画とYouTubeの両方で投稿された。
2025年7月現在、ネット上には総計87本、本編174話が公開されている(*3)。
2025年7月現在、ネット上には総計87本、本編174話が公開されている(*3)。
このシリーズがDVDで発売される可能性は極めて低いと考えられる。エピソードで使用されているストック音楽の数が非常に多く、ライセンス料が高額になるためである(訳注:作中BGMの大半は流用前提のライブラリー音楽なので、その可能性は低い。ネガフィルムの散逸と現在の権利者が不明なことが原因だと考えられている)。1992年4月に山梨放送で最終回が放送されて以来、再放送されたことも無い(*4)。
メディアギャラリー
最初の発掘回となった「信号機が皆、青になっちゃった!の巻」と「ブレーキをいたずらしてはいけないよの巻」
参考文献・外部リンク
- アニメージュ編集部『TVアニメ25年史』徳間書店,1988年,51頁
- Lost Media Wiki :Hoshi no Ko Poron (partially found anime series; 1974-1975) -本記事の翻訳元
- 星の子ポロンまとめWiki
- ニコニコ大百科:星の子ポロン