概要
初代実写版こち亀は1977年12月24日に公開された映画作品で、こち亀初の映像化作品である。内容はこち亀の第一話である「始末書の両さんの巻」を元にしたドタバタ劇で、両津役には当時ブレイク真っ只中であったせんだみつおを起用。また連載開始から間もない時期で設定が固まっていない部分があるためか寺井が巡査部長、両津の下の名前が平吉、寺井・戸塚の名前が違うなど原作と違う部分がある他、Gメン’75のメンバーがゲスト出演するなどかなりやりたい放題。しかし、初期の原作のイメージを上手く掴んでいると言うことで実際に視聴したファンからの評価は高い。
1981年に4万9000円でVHSが発売されたと記録が残っているが、現在に至るまで実物は発見されていなく、その他の媒体での映像化、テレビ放送は行われていない。また放映に用いられた35mmフィルムの一部が発掘されているが状態が非常に悪く、再生できる代物ではないとのこと。しかし20年ほど前までミニシアターや名画座で不定期で放映されていたらしく、今後完全版のフィルムが発見される可能性はある。
因みにVHS以外の媒体で映像化されない理由として秋元先生が映画の出来栄えに激怒し一切の映像化を断っているからと言われているが、これはせんだみつお本人が憶測で語った部分が脚色されたデマであるとされており、実際のところは作者名義が秋本治ではなく、山止たつひこになっているからではないかと言われている。
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