ヴォートジャーレー地方とはアルケイリア大陸(東方大陸)北方の地域を指す。北にヴァトュンケイス王国、南に四つの国家、合衆連邦と隣接している。その不安定さから終末の地と呼ばれる。
気候
極めて乾燥しており、北端が亜寒帯であり全体的には砂漠が広がっている。多少のステップも存在している。年間雨量はとても少なく水は乏しいが霊峰トラウディス山脈から流れてくる地下水脈があるため、オアシスが点在している。
国家
ヴォートジャーレー地方にも国家は存在する。しかし、その絶望的な治安や慢性的な争いでほぼ機能しているとは言い難い。また、国家以外にも勢力圏と呼ばれるものや空賊による実効支配地域が混在している。多くの地域が逐一情勢が変わるためここでは一定期間存続した国家を記載する。
歴史的背景
1100年頃、ここはいくつもの遊牧部族、北端域には定住国家からなっており小競合いはあるものの比較的安定してしていた。しかし、1150年頃から大規模な争いが発生するようになった。1163年この地域は定住国家であるロッサス王国、フェルキア帝国、遊牧国家であるイシャハーン、インカーン、ザルシャに糾合された。これらの国家は比較的融和であったが、1169年ヴォートジャーレー北西部のフェルキア帝国がインカーンに攻撃を始めた。同時にザルシャがイシャハーンに攻撃を始めた。これを機に再度動乱の時代が始まる。この時代を六雄時代と呼び、数多の争いが行われた。しかし、それも1290年に終止符を打つ。イシャハーンがフェルキアを滅ぼし唯一の国家となったからだ。イシャハーンは続いてトラウディス越えを始めた。しかし、これは幻想に終わる。山脈南方の大国アケリシャス王国によって打ち砕かれたのだ。アケリシャスは当初イシャハーンの騎馬部隊と強化魔法によって劣勢に立たされていたが、シャリテの弩と呼ばれる強力な魔導兵器の完成によりいっきに形勢を逆転したのだ。イシャハーン軍は再起不能なまでの打撃を受け撤退していった。この作戦の失敗により国内の基盤は不安定化した。いくつかの段階をへて1306年イシャハーンはファルカーン将国、トラ将国、エルサーン将国、ザルシャ、コロロタンヌ王国、クルーサ、オットー王国と26の部族勢力に分裂した。
分裂した直後からこれらの国家は抗争を開始した。そのなかでもファルカーン、トラ、エルサーンは強い結び付きをもちコロロタンヌ王国はフェルキアの名を名乗った(後フェルキア)。再度の独立に成功したザルシャは平和路線をとりはじめた。この抗争は1601年まで続く。最終的にファルカーン将国が残るのみとなった。後フェルキアは革命により7つの国家に分裂しうち3つはそのあとの更なる動乱で消滅した。結局これらの地域は現代に至るまで動乱が続き今の状態となった。ファルカーン将国は隣国アケリシャスと蜜月関係となった。
分裂した直後からこれらの国家は抗争を開始した。そのなかでもファルカーン、トラ、エルサーンは強い結び付きをもちコロロタンヌ王国はフェルキアの名を名乗った(後フェルキア)。再度の独立に成功したザルシャは平和路線をとりはじめた。この抗争は1601年まで続く。最終的にファルカーン将国が残るのみとなった。後フェルキアは革命により7つの国家に分裂しうち3つはそのあとの更なる動乱で消滅した。結局これらの地域は現代に至るまで動乱が続き今の状態となった。ファルカーン将国は隣国アケリシャスと蜜月関係となった。