勇者メモ

勇者達について記されたメモまとめ


クズリュウメモ

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クズリュウメモ1

人類は消滅するだろう。
これは防ぎようがない。

ならば、生きるために戦う、そんなものはありえないわけだ。
なら、オレたちが戦う理由は、死ぬためだ。

死ぬために戦う。
      • バカな。そんな理由があってたまるか。

人類の憂さ晴らしのために戦って死ねだと。
      • それが立派なことなのか。

あいつは立派だと言ってくれもしたが・・・。
オレのことを立派だと言ってくれたが・・・。

ギオンメモ

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ギオンメモ1

指先がしびれる。
頭がぼうっとする。
呼吸が苦しい。
      • ひどく頭が痛い。

「罪は嫌い?」

「好きな人なんているの?」

「罪人が嫌い?」

「同じだよ。」

「他人の罪を許すことが今のあなたには必要だよ。」

「なぜ?」

「他人の罪を許さない者が自分の罪を認められるというの?」

キシリメモ

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キシリメモ1

雑談中にヒョーゴさんが疲れた顔で微笑んでいたから、
無理に笑わないほうが良い、と言ってみたらきょとんとしていた。
自覚がないのかな?

他人ごとだからあまりとやかく言う気はないけれど、
笑いたくない時は笑わなくていいのに。

その点クオー様は無表情だから安心だ。
つまんない時は空也上人みないな顔してる。

キシリメモ2

そういえば魔物の肉ってどんな味なんだろう。


わお!くそまずい。

キシリメモ3

もぐもぐもぐ。

あ、このスナック美味しい。
あとでクオウ様にも分けてあげよう。
賞味期限切れてるけど。

クオウメモ

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クオウメモ1

人類のために戦って、それが何だというのか。

キシリもセウのようにしてしまうのか?
こいつには何かもっと別の・・・
      • いや、やはり人類のために戦うのが、
我ら魔剣の生き方か。
己もキシリも、それしか知らない。

タチアライメモ

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タチアライメモ1

負けたらおしまいだ。
なにもないんだ。

ただ剣術だけを磨き続けた僕に、剣以外の何がある?

クロバラメモ

+ ネタバレ注意

クロバラメモ1

満願成就の日の朝、どこからかサアっと風が吹いた。
なんだか随分と涼しい風だ。
それになんだろうか、この風で舞っている白い毛のような・・・。
      • ふと見てみると私の腕に毛皮がない。
「あれ・・・?」
後ろを振りかえってみれば、競争相手の尻尾がない。
「あれま。」
足元を見てみれば、二本の白い足ですっくと立っている。
「わお。」
風になびく白い髪をかきあげて、頬に触れ、目蓋に触れ、
鼻に触れ、肩に触れ、これで完全に納得した。
満願成就の今日この日、
八幡様のお力で、私は人間になっていた。

クロバラメモ2

「君、人間は好きかね?」

「ええ。」

「君の世話係はどうだい?」

「好きよ。それはもう、食べちゃいたいくらいに。」

クロバラメモ3

      • あら、食べちゃダメなの?

クロバラメモ4

人間は隠されたものをつい捜してしまうものらしい、
って小耳に挟んだから、あっちこっちに色々なアイテムを
隠したりしてみたの。

あらまぁ、どうしてルイゼットったらあんなに怒っているのかしら?
せっかくだから回転ノコギリの近くにアイテムを置いてみたら、
ちょっと2、3人軍人さんが真っ二つ。

どこかその辺に転がっているようなよくある事故と、
どこかその辺に転がっているようなよくある軍人さん。
ねぇ?そこまでご機嫌斜めになることもないでしょう?

今度料理でも作ってみようかしら。
きっとルイゼットだって機嫌を直してくれるわ。

追伸 回転ノコギリの近くにアイテムを置くのはやめようと思うの。
どこなら良いのかしら・・・。
高い建物のてっぺんなんて素敵じゃない?

クロバラ番外編1

クロバラが職員の指を噛みちぎった。

「甘噛みさせて いいでしょう?」
といってクロバラの世話係の指を舐めまわし、
優しく噛み始めたかと思うと、突然指を噛みちぎってしまったらしい。

クロバラに反省した様子はない。
「おいしかった」…だそうだ。

こんなものを戦場に送り出して大丈夫なのか…?
もし問題が起きたら誰が責任を取る…?

クロバラ番外編2

魔剣を参考にして生み出された初期の身体改造技術は、
殆どの場合、失敗したといっていい症例を生み出しただけだった。
あるものは理性を失い、あるものは脳が縮小し、
あるものは異常な吸血衝動で使い物にならなかった。

その失敗作をトットート博士が受け取り、研究することで、
やっと安定した精神を持つ強化人間を
生み出すことができるようになった。

この技術をもっと発展させれば…
きっとシロバラは安定するはずだ。

クロバラのような失敗作を送り出して、
恥をかく訳にはいかない。

クロバラ番外編3

クロバラに足りなかったのは教育ではないか?
そんな話が上がっている。

確かに、私たちはクロバラの頭脳を過信して、
何かを教えるということをほとんどしなかった。
私達よりはるかに優れた頭脳をもって、わからないことなどない、
はずだった。

クロバラに倫理はなかった。
同情するという発想もなかった。
自然な感情が欠落していた。

これを正せるのが教育だとするなら…
教育というものもあながち馬鹿にしたものでもない。

…もし教育係を付けるとするなら…
やはりギヨティーヌ・ルイゼットが適任か。

なんでも、クロバラと親密な関係にあったらしい。
考えられないことだが…これが本当だとすると、彼女以外に
適任者はいないだろう。

私たちは失敗したが、ノートメアシュトラーセの研究所では、
きっと上手くやれるはずだ。

サリンドーメモ

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サリンドーメモ1

光が怖い。
たまらなく眩しくて、羨ましくて、
どうしようもなく怖い。

お前はきっと闇の底から来たんだ。
だからお前は誰も裁かない。

闇だけは誰にも優しい。

サリンドーメモ2

ルイゼットはシロバラをいい子ちゃんに育てるつもりらしい。
お嬢様の考えそうなこった。

道徳が一体何になるっていうんだ?
道徳は俺を救わなかった。

道徳はただ裁くだけだ。誰も救わない。

もし人を救うものがあるとすれば、それは・・・・。

サリンドーメモ3

暖かい湯にプカプカ浮かんで、
時々そよ風が肌を撫でて、
空を見上げれば日差しが柔らかくて・・・。

水底を覗き込むと真っ暗なのに、
それがなんなの?と言ってのける。

      • 参ったな。
どうにも心地が良くて・・・。

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最終更新:2017年07月22日 11:34