第2-58章.
ヴァイサンパヤーナは言った、「ユディシュティラを頭とするプリータの息子たちは、その集会所に入り、そこにいたすべての王に近づいた。そして、崇拝に値する者はすべて崇拝し、その他の者には年齢に応じて敬礼し、清潔で高価な絨毯が敷かれた席に座った。彼らが席に着き、すべての王たちも席に着くと、スヴァラの子サクニはユディシュティラに向かって言った。王よ、集会は満員です。ユディシュティラよ、それゆえ、サイコロを投げ、遊びのルールを決めましょう」。
ユディシュティラは答えた、「欺瞞に満ちた賭博は罪深い。そこにはクシャトリヤの腕前はありません。道徳もない。王よ、なぜあなたは賭博を褒め称えるのですか?賢者は、賭博師が欺瞞に満ちた遊びに感じる誇りを称賛しない。サクニよ、欺瞞に満ちた手段で私たちを打ち負かさないでください。
サクニは言った、「勝ち負けの秘訣を知り、同胞の欺瞞に満ちた術を打ち負かすことに長け、賭博が構成する多様な操作のすべてに一致団結している高尚な心の持ち主は、真にその遊びを知っており、その過程ですべての苦しみを味わっている。プリータの子よ、サイコロで賭けるのは、負けるかもしれないし、勝つかもしれない。そのために、賭博は過ちとみなされるのである。それゆえ、王よ、遊びを始めよう。恐れることはない。賭け金を定めよ。遅れるな!』」。
ユディシュティラは言った、「あの最高のムニであるアシタの子デヴァーラは、天国や地獄やあの世に至るあらゆる行為について常に我々に教えてくれるが、賭博師と欺瞞に満ちた遊びをすることは罪であると言っている。狡猾さや策略なしに戦いで勝利を得ることは、最高のスポーツである。しかし、ギャンブルはそうではない。立派な人は、決してムレチャの言葉を使わず、その振る舞いに欺瞞を取り入れない。戦争は、曲がったことや狡猾なことをせずに行われるものであり、これは正直な人間の行為である。サクニよ、必死に遊んで、われわれの能力に応じて、われわれがブラフマナを利する方法を学ぼうと努力する富を、われわれから勝ち取ってはならない。たとえ敵であっても、欺瞞に満ちた遊びの必死の賭けによって打ち負かされてはならない。私は狡猾さによって幸福も富も望まない。遊戯者の行為は、たとえそれが欺瞞に満ちたものでなくとも、賞賛されるべきではない」。
サクニは言った、「ユディシュティラよ、高貴な人が他の人に近づくのは、勝ちたいという欲望からであり、それはあまり正直な動機ではない。また、ある学識者が他の学識者に近づくのも、打ち負かそうという、あまり正直とは言えない動機からである。しかし、そのような動機が本当に不誠実であると見なされることはほとんどない。ユディシュティラよ、サイコロの腕に長けた者が、そうでない者に近づくのも、彼を打ち負かしたいからである。科学の真理に通じている者も、勝利の欲望からそうでない者に近づく。しかし、(すでに述べたように)そのような動機は、実際には不正ではない。また、ユディシュティラよ、武器の熟練者がそうでない者に近づき、強い者が弱い者に近づく。これはあらゆる競技における慣行である。ユディシュティラよ、動機は勝利である。それゆえ、もし汝が我に近づくとき、我を不正な動機で動かされていると見なすならば、また、汝に恐れがあるならば、そのときは遊びをやめよ」。
「ユディシュティラは言った。これは私の誓いです。そして、王よ、運命は万能です。我々は皆、運命の支配下にある。この集会の中で、私は誰と勝負すればよいのか。私と対等に渡り合える者がいるだろうか。勝負を始めよう」。
ドゥルヨーダナは言った、「君主よ、私は宝石と宝石とあらゆる富を与えよう。そして、私の叔父であるこのサクニが演じるのは、私のためなのです」。
ユディシュティラは言った、「他人の代理で自分のために賭けをすることは、私には規則に反するように思われる。学識ある者よ、あなたもこのことを認めるだろう。しかし、それでもなお、汝がそれに固執するのであれば、芝居を始めよ」。