『個の心が最も揺らぐその瞬間、底知れぬ波動が
心と交ざりあい、そして共鳴する』─一
心と交ざりあい、そして共鳴する』─一
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ようこそ、揺らぎの跡地へ
目次
はじめに
神、別世界、別次元の存在はとうの昔に証明され特異な力を持たざる一般市民へもその存在が公にされました。科学、魔法や魔術も今や当たり前のように普及し全ての事象の説明も面倒であれば「魔法」の一言で真偽はどうあれで片付けられてしまう。そんな世界にでさえ存在を許されざるもの──それは「裏切り者」でしょう。
私は、そして揺らぎの跡地の構成員(以下、私達)は、「揺らぎの観測者」としてただ一つの共通目的を遂行するべく、お互いの境遇、地位、個としての在り方を個人的な好奇心と知的探求心を満たし、かつ得た情報を利害的に用いらない場合を除いた如何なる状況において一切鑑みておりません。
私達は構成員の全員へ最大の信頼を寄せています。私達の組織が存在する時間の裂け目(以下、本拠地)へ足を踏み入れたその瞬間、如何なる光景が目に映った結果心変わりし白を切って一般人として普通の生活に戻ることは不可能だという契約を交わしたからです。
揺らぎの跡地の存在理由の一つは、観測可能な範囲内に存在する「私達が設立した裏切り者の定義」に当てはまった個生命体を可能な限り非暴力的、状況に応じて暴力的な手段を用いて抵抗する気力や戦意を喪失させた後彼が契約、約束、または信頼関係を誓った組織及び個人へ身柄を引き渡す事ですが、それが構成員として最優先で行うべきものかと聞かれれば決してそうではないのです。
結成理念
心とは、形而上学にて最も重要な要素の一つとされており、揺らぎの跡地が一によって結成されることとなったただ一つの理由です。人々が実存的な物質の存在を認識出来る理由は心(または精神、意識、知性)、そしてその心が抱いた感覚と経験が思考に通達されるからであり、心が「そこにある」と認識さえすれば当個体にとってそれが疑いようのない真実となります。
冷静に思考する事が出来ない状況下に置かれた個の認識する現実は、大抵の場合実際そうではないと言うものの最も摩訶不思議な出来事でさえ現実だと受け止めてしまう向にあり、私達はそれを揺らぎと名付けました。
認識そのものに影響を及ぼす心の力、または思い込み。
私達の目的は「解釈によって個体の認識内の現実に及ぼす影響の範囲拡大及び大規模な改竄」です。
この揺らぎが生じている際には当個体から莫大なエネルギーが第七次元に放出されていると考えられており、このエネルギーの確保と保管を第一の短期的な目標として設定し、性質の解析、効率化、そして全人類の共通認識、即ち形而下の現実の永久的な改竄が最終的な目標です。