概要
魔力は血そのものであり、自分の血が生きている限り、無くならない限り、魔法が使えなくなることはない。血は六つに分けることができる。
魔法にも癖があり、同じ魔法でも温かさや冷たさ、かかった時に光る色や香り、纏う空気が違う。近しい人間ほどその癖は分かりやすい。
関連項目:魔法陣、魔道具、病気・特性
魔法にも癖があり、同じ魔法でも温かさや冷たさ、かかった時に光る色や香り、纏う空気が違う。近しい人間ほどその癖は分かりやすい。
関連項目:魔法陣、魔道具、病気・特性
魔法型
魔法型には、火、風、水、氷、地、雷の六種類がある。魔法型とは自分の必殺技が決まる根本のようなもの。自分の魔法型以外の攻守魔法は使用することができない。
また、魔力は血に宿っているので、稀に髪や瞳の色が変わることがある。そういう者は魔力が多く、魔法の成功率が高いと言われる。
また、魔力は血に宿っているので、稀に髪や瞳の色が変わることがある。そういう者は魔力が多く、魔法の成功率が高いと言われる。
誰にでも使える魔法
印の華 …魔法型を調べるための魔法。利き手を伸ばして、手を仰向けにして唱えると、魔法型に従った現象が現れる。指を鳴らすと、それもまた消える。(3話)星明り …特定の物に微量の光を加えることができる。(5話)魔法動物召喚術 …自分の使い魔を呼び出すことができる。(5話、7話等)最大の腕力 …身体能力を一時的に高める魔法。(5話、36話等)七色外套 …一時的に透明人間になれる魔法。体の周りに薄い膜ができ、その膜が周囲の風景などに合わせて変化する。難しい魔法で、上手くできないと、周囲の空間と歪みが出来てしまう。転移魔法を使うと解除される。(17話、)永久保存 …花などにかける呪文。対象を長く保つことができる。キュピレットなど一部効かない花もある。- 縫いつけの呪文…無詠唱の魔法。唇へ親指を当てて横にスッと撫でる。喋ることができなくなる。別名、閉口術。
- 記憶探知…無詠唱の魔法で、時を巻き戻し、対象の過去の出来事を見ることができる。感覚的なものなので、とても習得が難しい。魔力を薄く広げていき、指を手の指の間から反時計回りに回す。
- 心鏡術…高度で繊細な魔法で、最も難しい魔法の一つとも言われる。「パグラータ(心を開いて)、パグラータ(心を開いて)、パラゲーデドゥーナ(心は私のもの)」という呪文と鏡を用いて行う。対象に鏡を向け、見つめあいながら相手を精神的に屈服させることによって、相手の心を鏡に映すことができる。魔法が成功すると、鏡の中に映った対象が口を開き、どんな質問にも答える。
- 髪の毛の魔法…「いろいろいろつきはじめのおいろ、わすれてぱっぱか七変化」という呪文で、一時間くらい髪の毛の色が変えられる。(続編・21話)
- 癒しの魔法…精神的な病気など治癒魔法では治せない部類の症状に効く魔法。「花に太陽の光、草原を走る風、朝露の滴、葉脈の鼓動、白羅草の香り。胡蝶の羽、川のせせらぎ、硝子の結晶、流れる星の瞬き」という呪文で、対象者の目を覆って使う。対象者はこの世では見ることのできない美しい光景が見ることができ、五感にも作用されるようでほのかに良い香りも感じられる。(続編・23話)
- 人を探す魔法…抜けたばかりの髪の毛に息を吹きかけ、「彼の者の血よ、宿主の元へ戻れ」という呪文を唱えると、本人の元へ向かう。便利だが条件が厳しく、抜けたばかりの髪の毛にしかかけられない。(続編・25話)
- 退魔の魔法…「ゴースエス・デアエイル、悪の根源は死に絶え、その身を灰と化せ」という呪文を掛ける。(続編・29話)
- ワイバース・プルンクト(悪しきものを阻め)
- アムライア(守りの壁)
- ノーモス(避けよ)
- 祝杯の魔法…親指と人差し指をくっつけて杯を持つように右手を上げさせ、乾杯と言った途端、手に酒が入った透明の杯が現れる。花神祭の夜に使われた。
- アンデピセシ(逆襲・襲わば喰らえ)…自分達に仇なす者を排除する魔法。指先から光輝く小鳥が出てきて羽ばたきながら徐々に大きくなり、道の幅より巨大化する。攻撃対象に向かいその大きな翼で風を起こすと、対象の身体に切り傷のようなものを沢山刻まれる。切り傷なので治癒魔法で直ぐに治ってしまうが、逃げる時に役立つ。
- 声帯変異…声を全く違うものに変える。
- 変身術…想像力が必要。また、想像するのが苦手な人は、変身する人物の特徴をこと細かく声に出して(生年月日、住んでいる場所、体型など色々)「プリナーデ」と呪文を最後に唱えて指パッチンする。
- クレイゼル…火を起こす呪文。(続編2・6)
- 蔓の魔法…蔓を操る魔法。透かし魔法と組み合わせると通常は打ち消し合ってしまう。
- ポーカス(出てこい)…物を探す魔法(就業編7・4)
- 治癒魔法…怪我を治す魔法。ナナリー・ヘルは人にやってもらった方が早い程苦手。氷型は全員不得意と魔物が証言していた。治癒魔法の上をいく完全再生術という魔法もある。
- 血の守り…魔法契約の一種。
- 混沌の呪文…相手の感覚を乱し崩す魔法。天と地の境が分からなくなるくらい視界が渦を巻く。まさに混沌。治癒魔法は効かない。
- 暴きの呪文…人を探す(5-6)
- 修復の魔法…物を元通りに直す
- 空間拡張…部屋を広げる。魔法学校のアポフィティシー・パーティの夜に大広間で使われた。
その他にもまだ呪文は出てきていないが、剣を作り出して相手に飛ばす、対象を浮遊させる、髪を結う、防御の壁を作る、人を雑巾や樽に変える(無詠唱)などもできる。
魔法型による魔法
- 火型
焼き尽くせ …対象に火をつける魔法。
- フロガ(炎)…爆弾が無数に飛ぶ魔法。
- フロガ・ドラコーン(爆炎龍)…呪文を唱えて魔法陣を敷くと、火を吹く雄々しい龍を出現させられる。
- セルモクラスフィア(絶対熱)…火型の技の中でも超高度な魔法。全てを燃やし尽くし、灰にすらもならないほどの力がある。対抗出来るのは氷型にあるアポリト・ミデン(絶対零度)しかない。
- フロガ・メガロスピュグメー(炎の巨拳)…巨大な炎の竜巻が相手を襲う。(漫画版限定:31話)
- 風型
- 水型
- セリエーラ(大波)…飛沫をあげた大波が相手を飲み込む。
- 氷型
他の型と比べて呪文の数が少ないため自作しているとよく聞くが、他の型の人からは異様な光景に見える。
- カラザ(霧玉)…氷の球体を作り出す。(5話)
- プロスト(霜の鎧)…自分の肌や服の表面に霜を張るので、皮膚の内側を凍らせかねない繊細な魔法。(7話)
- パゴノ(凍らせよ)…対象を凍らせる魔法。指を鳴らすことで砕くこともできる。(7話)
- クリオ・アネモス(冷風)…空気を冷やす魔法。(15話、34話等)
- キーオーン(氷柱)…手のひらを対象に向けるとそこから氷の柱が放出される。植物が生えるように伸びる、冷気を帯びた巨大な柱。指を鳴らすことで砕くことができる(36話等)
- ニパス(吹雪)…氷弾を出せる。
- アポリト・ミデン(絶対零度)…意識を集中させると、相手の体の芯から凍らせて破壊できる。火型のセルモクラスフィア(絶対熱)に唯一対抗できる魔法。(135話)
- クリスタロ・ドラコーン(氷結龍)…呪文を唱えて魔法陣を敷くと、白く美しい翼を持った氷結晶の巨大な龍が出現する。
- ワーマシャ(屑の矢)…氷の矢を放つ。
- アモネス・フィア…竜巻のようなとぐろを巻いた吹雪を敵に向けて打ち放つ魔法。
- キオノスティバス(雪崩)…大量の雪の波が襲いかかり、うねうねと竜の形にかえて渦を巻きながら迫ってくる。
- プネウマ・パゴス(氷の吐息)…右手の薬指を唇に当てながら呪文を唱え、息を吹きかけて使う。キラキラと光の粒が混じる吐息の風速風量は風の魔法使いに勝るとも劣らない。吐息でカチコチに凍結させられる。
- パゴス・オミクレー(氷の霧)…激しい氷の霧が相手を凍らせる(漫画版限定:31話)
- 氷の糸…指先から、シュルシュルと蜘蛛の糸のような細い糸が出てくる。指をクルクルと回せば、糸もそれにならって動く。服が作れそうな程丈夫。ヴィヴィア・ハーヴが作成した。(受付嬢二年目・6話)
- 地型
呪文次第でその植物を生やすことができる。
- 土泳ぎ…地面を鷲掴むように片手をつけると、地面の下を手のひらから放つ念力で探る。使用中は瞳が淡い緑色に光る。深く潜るには大量の酸素が必要で、水に潜るのと同じような感覚で、呼吸をしっかり行わなければ酸欠になって溺れてしまい、そのまま意識を失う。精神力は削られないが体力は削られるらしい。(続編2・24)
- 雷型
人の頭に直接語りかける魔法が使える。
- 視卮(しし)…他人から乗っ取りを受けた人間に誰が憑いているのかや、魔物が取り憑いている場合で周りの生霊死霊が一時的に視えるようになる。精神的に厳しくなる、病んでしまう人もいる。