天艘1号遭難事件

天艘1号遭難事件
年月日:統一歴 199年12月27日
場所:地球軌道低軌道高度400㎞
結果:中華艦の遭難。放棄
対峙勢力
新ソ連
大中華
指導者
攻撃衛星制御システム
東・廷心宇宙軍中佐
参加戦力
放棄された衛星 一基
宇宙艦 一隻
損害
なし
宇宙艦 一隻 放棄

天艘1号遭難事件(英語:)は、中華宇宙軍の宇宙艦である天艘1号が、新ソ連の放棄された攻撃衛星を調査中に事故を起こし遭難した事件。
船外活動で調査を行っていた1名以外の4人の乗組員は救助されたものの、当時運用されていた宇宙艦の脆弱性を中華上層部に認識させ、宇宙艦設計に大きな影響を与えることとなった。

目次

+ ...


背景


中ソの対立と衛星調査計画
大中華と新ソ連は165年の大中華の成立当時から蜜月な関係を保っていたが、191年の初代総統暗殺事件やその後の対応を皮切りに関係悪化が進んでおり、191年の中頃には最盛期とは比べようもないほどの不仲に陥っていた。
それに伴い双方が直接的・間接的な情報収集行動を行うようになっており、中華は当時力を入れていた宇宙空間での覇権確立のため、手始めに新ソ連のクラスノーツ攻撃衛星に対するランデブーしての調査を行うことを決定した。

推移


ランデブー
中華の宇宙艦である天艘1号は、普段は高度600㎞/軌道傾斜角40°程度の軌道を無人で航行しており、必要な時にシャトルによって人員を乗り込ませるようになっていた。
以降の日付はすべて中華標準時で示す。
12月25日13時、調査の実行のために乗り込んだ東・廷心艦長率いる5人の乗組員は、各部のチェックをすませエンジンを噴射しクラスノーツ攻撃衛星(中華では対象3号と呼ばれていた)に対しての遷移軌道に乗った。
半日後の12月25日23時、クラスノーツ攻撃衛星に最接近した天艘1号はまたエンジンを噴射し軌道を合わせ、300mの距離にランデブーし調査を開始した。
当初は外から目視とセンサーによる調査を行っていたが、衛星側が休眠状態にあることを確認した宇宙軍司令部は12月27日午前10時にさらに距離を詰めて乗組員による物理調査を行うことを決定、10時25分に命令を受領した天艘1号ではEVA(船外活動)の準備が始まった。


船外活動と事故
27日12時5分、調査に志願した乗組員(名前は非公開)が、EVAで衛星に張り付き、ハッチをあけて内部の調査を始める
12時10分、調査員の「真空管が詰まってる、、、どうすればいいかな」の声が記録されている。
12時13分3秒、攻撃衛星の主武装である散弾砲が誤作動し、軸線上にあった天艘1号の第三燃料タンクと第三、第四エンジンを直撃。燃料漏れによりゆっくりと回転しはじめる。
12時13分50秒。爆発で吹き飛ばされた調査員との通信が途絶。最後に記録された言葉は悲鳴だった。
12時15分。司令部が状況を把握。救助のためにシャトルを緊急で打ち上げる準備を始める。

天艘1号の漂流
この事故により天艘1号はメインエンジンのうち二つが損傷、燃料配管と主エンジンのラジエーターにもダメージを負ったことによりゆっくりと回転しながら漂流することとなる。
幸いなことに、生命維持系統には損傷がなく、また無事だったエンジンにより動力の供給はできており、乗組員たちは28日1時には救助され地球に帰還することに成功した。しかし、船外活動を行っていた乗組員は爆発によって吹き飛ばされており、追跡はできなかったものの、数時間後には酸素と電力の不足により死亡したものと思われる。

結果


中華宇宙艦の設計思想への多大なる影響
この事件を新ソ連当局は把握しておらず、中華側は事故として発表したために国際問題に発展することはなかった。
しかし、中華の宇宙艦の根本的な撃たれ弱さを司令部に認識させ、むき出しの燃料タンクや横にデカデカと伸びたラジエーター等の弱点を改正した宇宙艦が建造される契機となる。

出典・参考文献


関連項目

最終更新:2025年07月31日 20:41